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立憲民主を再生させる第三の道
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2021年11月 8日 植草一秀の『知られざる真実』
立憲民主党が存亡の機に立たされている。 政権刷新の千載一遇のチャンスを潰した責任は重い。 枝野幸男氏は優柔不断な対応で支持を失った。 旗幟を鮮明にせず、八方美人の対応を示せば、誰の支持も得ない。 対立する三つの考え方がある。 第一は第二自公の道。 第二は野党野合の道。 第三は革新の道。 国民民主は第二自公の道を明確にしている。 しかし、徐々に右旋回の本性を示し始めた。 維新とタイアップして自公政権に右から圧力を加える。 これに足並みを揃えるのが「連合」だ。 もはや「連合」は労働者の利害を代表する存在でなくなっている。 一般労働者を切り棄てる大企業の利害を代表する存在。 政権交代を実現するには非自公が束になる必要があるとの考え方もある。 基本政策の共有などということは脇に置く。 右旋回の維新や国民も合わせて非自公連帯を形成する。 しかし、これは「野合」。 第三の道は革新勢力の結集。 基本政策を共有し、党派を超えて連帯する。 「政策連合=オールジャパン平和と共生」が提唱し続ける道だ。 共産党は天皇制、日米安保、自衛隊について、現状を直ちに変更することを求めていない。 他方、共有するべき基本政策は 1.平和主義堅持 2.原発稼働ゼロ 3.共生の経済政策=消費税減税・廃止 である。 この基本政策を共有する政治勢力と市民が連帯する。 共産党を含む共闘体制を構築する。 三つの道のなかからどの道を選ぶか。 これが立憲民主党代表選の焦点。 第一の道を選択するなら国民民主党と立憲民主党が別の政党である理由がなくなる。 両社は合流してひとつの政党になるべきだ。 第二の道の選択は党の崩壊につながるだろう。 今回衆院選での惨敗は、立憲民主党が基本路線を明確にしなかったことが背景。 水と油を強引に同居させても融合しない。 離反を招くだけだ。 第二の道の選択がないことを証明したのが今回総選挙結果であると言える。 立憲民主党が選択するべき道は第三の道しかない。 小川淳也氏が代表選出馬に意欲を示していることが伝えられているが、明確に第三の道を選択することを表明しない限り、強い支持は得られない。 小川淳也氏は明確に第三の道を明示できないのではないかとの意見が多数寄せられている。 小川氏が立憲民主党代表に就任し、日本政治刷新に足跡を残せるとすれば、小川氏が第三の道を明示する場合に限られる。 枝野幸男氏同様に優柔不断な対応を示すなら、主権者多数の支持を得ることはないと考えられる。 泉健太氏は第一の道を主張するだろう。 泉氏が代表に就任するなら、立憲と国民が別の政党であり続ける理由がなくなる。 両者はひとつの政党として合流するべきだ。 立憲民主党が第一の道に進む場合、立憲民主党内の革新派の議員は立憲民主党から離別するのが正当だ。 れいわ新選組、社民党と革新勢力として大きな塊を形成することが望まれる。 共産党とも強固な共闘関係を構築するべきだ。 鳩山友紀夫元首相との対談(アジア共同体研究所主宰YouTube動画「UIチャンネル」) https://bit.ly/39BTgmd 10月5日発売の鳩山友紀夫元首相、孫崎享氏、前川喜平氏との共著『出る杭の世直し白書(ビジネス社) https://amzn.to/3hSer8a のご高覧も賜りたい。 |
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