http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/884.html
Tweet |
※2021年11月1日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年11月1日 日刊ゲンダイ2面
※2021年11月1日 以下、日刊ゲンダイ3面
野党共闘競り負け こんな自民党政権が続く痛恨と絶望<中>
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/296850
2021/11/01 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
いろいろ大メディアは書き立てるだろうが、野党共闘の成果はあった |
2年ぶりの国政復帰(れいわ新選組の山本太郎代表)/(C)日刊ゲンダイ
全289小選挙区の7割強にあたる217選挙区で野党候補が一本化した結果は、野党の62勝だった。立憲民主党、共産党、社民党、れいわ新選組の野党4党が政策協定を結んだことに対し、自民党は「立憲・共産主義」などとイチャモン批判を展開。
それに乗っかった大メディアは立憲の敗北について、いろいろ書き立てるだろうが、野党共闘に一定の成果があったのは間違いない。
代表例は東京8区だ。野党統一候補の立憲・吉田晴美が、自民党で幹事長まで務めた派閥領袖の大物・石原伸晃を、比例復活を許さないほどにノックアウト。それも、投票箱が閉まった直後のいわゆる「ゼロ打ち」で当選確実が出る快挙だった。
れいわの山本太郎代表がいったん、同区からの出馬を決めたものの、野党共闘を優先して吉田に譲った。これを受け、共産も候補者を取り下げ、吉田が統一候補となったことで全国的な注目区となり、一気に石原を追い詰めたのだった。
他にも、都市部の東京5区、千葉1区、地方でも宮城2区、福島4区、茨城1区などで、前回は小選挙区で敗れた野党候補が、一本化によって競り勝った。
「4年前もそうですが、安倍政権時の選挙で自民党の圧勝を許してきたのは野党候補の乱立が原因でした。今回、自民は15議席減らした。与党の独走を許さないという意味で野党一本化の効果はあった。自民党が時代錯誤の共産主義批判に走ったのも、野党共闘を恐れてのこと。そう考えると、次につながる共闘であり、今後も進化させていくべきでしょう」(政治評論家・野上忠興氏)
野党の救いは、比例東京ブロックでれいわが議席を獲得し、身を捨てて野党共闘を優先した山本太郎が国会に戻って来ることだ。与野党双方にとって、台風の目になるかもしれない。
今後気を付けなければならないのは「ゆ党」維新の怪しい動き |
勝者なき総選挙で唯一、躍進したのが日本維新の会だ。大阪府内の19選挙区のうち、自民と対決した15選挙区で全勝。立憲民主ベテランの辻元清美副代表も吹き飛ばし、公示前の4倍近い41議席を獲得。単独で法案提出が可能な21議席を大きく上回り、自民、立憲に次ぐ衆院第3党に躍り出た。
副代表を務める大阪の吉村府知事のちょっと不気味なアイドル的人気もさることながら、議席大幅増を後押ししたのは、岸田政権の中途半端さ、どっちつかずのスタンスだ。
維新関係者は言う。
「岸田総理は〈『改革』には弱肉強食の冷たいイメージがついている〉と言って、選挙戦では大阪以外で『改革』を口にしなかった。『身を切る改革』を訴えるウチには、総理の煮え切らない姿勢は好都合。自民とも違い、野党共闘にもくみしない維新カラーを前面に押し出せ、閉塞感を抱く有権者の支持を集められた。公明を上回る目標も達成できた」(維新関係者)
共同通信の出口調査では全体の10%を占める無党派層のうち、比例代表の投票先は維新20%。自民17%を上回り、トップの立憲24%に迫る勢いだった。安倍政権時代は自民の補完勢力という立ち位置だったことを考えれば、隔世の感だ。
安倍・菅政権で築いた自民中枢との蜜月は岸田政権でご破算となったが、この先は分からなくなってきた。
代表の松井大阪市長は岸田政権との関係について「いいことはいい、ダメなものはダメのスタンスで臨みたい」とし、いつもの「是々非々」を強調したが、タイミングを計って政権に絡みついていくこと必至だ。
「選挙区で落選した自民の甘利幹事長の辞任に伴い、近く党役員と閣僚人事が行われる。その玉突きを利用し、維新の“生みの親”でもある橋下徹元大阪市長が民間大臣として入閣するのではないか。そうした見立てが急浮上しています。実現すれば事実上、維新も連立政権入りを果たしたことになる」(与党関係者)
いよいよ「ゆ党」の本領を発揮し、永田町でも存在感を強めていくのは間違いない。
こんな自民を下野させられない野党の責任 |
立憲の枝野代表(埼玉5区)が当選確実となったのは、日付が変わった1日未明のことだった。そこまでずれ込んだのは、自民候補とわずか6083票差の大接戦になったからだ。
本来なら“横綱相撲”のはずの野党第1党の党首が苦戦を強いられたことこそ、立憲の敗北を象徴している。
下馬評では、立憲は140議席まで伸ばすという予想もあったが、自公政権への批判票は日本維新の会へ行ってしまい、立憲は結局、公示前の109から13減の96議席にとどまった。
野党共闘による候補者の一本化には一定の成果があったものの、与党に絶対安定多数(261議席)を許した。与党は、衆院の常任委員会すべてで委員長を出し、過半数の委員を確保できる。自公政権が公文書を改ざんしても、国会答弁で嘘をついても、多数で守られるわけで、これまでと変わらぬペテン政治が横行することになる。
世論の7割は「安倍菅政権からの転換」を求めていたのに、なぜ自公を下野させられなかったのか。
「やっぱり、枝野代表と福山幹事長という『党の顔』が代わらなきゃダメなんじゃないでしょうか。立憲民主党に風が吹いた4年前の総選挙をそのまま引きずり、栄光にすがっていては、有権者に呆れられるだけです。硬直化した党執行部の体制を表紙を含めて刷新し、政策的にも、もっと有権者にアピールできるものにする必要がある」(野上忠興氏=前出)
野党第1党が、政権批判票の受け皿になれなかった責任は大きい。多くの国民が、安倍菅政権への怒りや新型コロナ対策への不満を抱いていたのに、立憲の支持率はずっと1ケタにとどまったまま。「自公は嫌だけど立憲も嫌」と有権者にソッポを向かれ、“ゆ党”の維新を躍進させてしまった。
枝野は引責の代表辞任が必至である。
関連記事
立憲と共産は野党共闘やらなきゃもっと負けていた…「“失敗論”は自公の思うツボ」と識者(日刊ゲンダイ)
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/882.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK283掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK283掲示板 次へ 前へ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。