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自民急失速!大物議員27人落選の現実味、現職3大臣&党役員3人も崖っぷち
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296791
2021/10/30 日刊ゲンダイ
崖っぷちの戦い(29日)/(C)日刊ゲンダイ
投開票が31日に迫った総選挙は、まったく結果が読めない展開になってきた。289ある小選挙区のうち4割が接戦となっている。野党共闘が奏功し、小選挙区で一騎打ちの戦いになっているのが大きい。落選が現実味を帯びる与党の大物議員も少なくない。
◇ ◇ ◇
読売新聞の最新世論調査(26〜28日)によると、自民は終盤に入り、野党に追い上げられている。自民候補の劣勢は序盤の46人から60人に増え、104人が当落線上だという。
現職閣僚や党役員、大臣経験者ら自民の大物議員の最新情勢を探ると、27人もが、「劣勢」か「互角」の戦いを繰り広げている〈別表〉。現職大臣3人(若宮健嗣氏、山際大志郎氏、西銘恒三郎氏)と、自民党の執行部3人(甘利明氏、遠藤利明氏、高木毅氏)も大接戦となっている。
「党の顔」であるはずの幹事長の甘利氏は当選に黄信号がともり、全国遊説どころではなくなった。他人の応援をやめ、自分の選挙区に張り付いているありさまだ。野党候補に猛追されている。
初入閣組の3大臣も苦戦
27人もの「大物議員」が劣勢に(C)日刊ゲンダイ
岸田内閣で初入閣し、“箔”が付いたはずの自民の3大臣も苦戦。山際氏、西銘氏の2人は野党候補に迫られ、若宮氏はややリードされている。
序盤は「盤石」とされた細田博之氏や高木氏もここへきて野党統一候補の猛追を受け、わからなくなってきている。選挙に強い2人が、ここまで苦しむのは異例のことだ。
73歳定年制により、比例との重複立候補ができない林幹雄氏、原田義昭氏、山本幸三氏、北村誠吾氏、衛藤征士郎氏は野党候補にリードを許す崖っぷちの戦い。無所属の松本純氏と公明の斉藤鉄夫氏(広島3区)も比例復活はない。松本氏はかなり厳しい戦いだ。
日に日に情勢悪化の石原伸晃氏 |
情勢が日に日に悪化しているのが石原伸晃氏だ。幹事長や閣僚を歴任した石原派の領袖。東京8区で、連続10回当選している。れいわの山本太郎氏が同区からの出馬を取りやめ、野党統一候補となった吉田晴美氏(立憲)が勢いを増している。自民党が行ったとされる調査では先々週は石原氏が吉田氏をわずかにリードしていたが、先週は逆に9ポイント近く引き離されている。27日には岸田首相が東京8区入り。派閥領袖が総裁の応援を受けるのは前代未聞のことだ。
27人のうち、何人が生き残るか。
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