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※2021年10月29日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年10月29日 日刊ゲンダイ2面
【今度は最後までわからない】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) October 29, 2021
国民愚弄政治の継続か転換か 民主主義の天王山 最終情勢
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/bRzHVrRK7T
※文字起こし
「安倍(晋三)も、麻生(太郎)も甘利(明)も、3人とも経済なんて分かってないだろう。それが今や日本を取り仕切っているというんだから、日本もアカンわ。むしろ選挙の注目は野党共闘でしょう。やってみんと分からんが、岸田政権の支持率が上がらない中で小選挙区だから、野党がきちっとまとまってやれば、自民党は大変なことになる」
衆院議員を13期務め、運輸大臣などを歴任した元自民党政務調査会長の亀井静香氏は「老人党座談会」と題した週刊ポスト(11月5日号)の恒例企画で、こう語っていたが、早速、自民党内に激震が走る事態が起きた。
座談会にも出席していた同党の山崎拓元副総裁が27日、衆院大阪10区から出馬した立憲民主党前職の辻元清美の応援演説に立ったのだ。同区からは自民前職の大隈和英が立候補しているが、マイクを握った山崎氏は「辻元清美が当選すれば、日本の政治のためになる」「こういう方が日本の政治の中で活躍される必要がある」とブチ上げたのだから、自民党関係者は痺れただろう。
「元」が付くとはいえ、党副総裁や幹事長を歴任し、現在は石原派(近未来政治研究会)の最高顧問である大物OBが、国政選挙の投開票日直前でライバル候補を強烈プッシュしたのだ。まさに前代未聞で、自民党にとって「大変なこと」が起きたのは間違いない。
最大野党「無党派党」が自民を追い込む
カンカンになった大隈は28日、自民大阪府連に対し、党本部に山崎氏の除名処分を上申するよう求める申し入れ書を提出。その慌てぶりが手に取るように分かるが、そりゃあそうだろう。衆院選に備えて支持率ダダ下がりだった菅前首相から、わざわざ岸田首相に「選挙の顔」を替えたにもかかわらず、自民の支持率が上がる気配が見えないからだ。
とりわけ、自民党員を浮足立たせたのが、岸田政権発足後初の国政選挙となった参院静岡選挙区の補欠選挙(24日投開票)。選挙期間中、岸田が2度にわたって現地入りし、「岸田に任せてください」と訴えたものの、終わってみれば、立憲、国民が推薦した無所属の山崎に5万票近い大差をつけられて惨敗した。
この結果が衝撃的だったのは、共産党が候補を擁立して分裂状態だった野党候補に与党候補が負けたことだ。共同通信などの出口調査では、静岡では無党派層の7割が野党候補に投票。自民支持層の2割弱も野党候補を選んでいた。つまり、この流れが衆院選まで続けば、野党5党が候補者一本化に成功した選挙区で自民惨敗は必至。そんな「野党共闘」が実現した選挙区が全選挙区の約7割強に達しているのだから、自民関係者が震え上がるのはムリもない。
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「野党票が割れている選挙区で、総理大臣が2度も応援した候補が惨敗するなど、これまでの国政選挙では聞いたことがない。今や『無党派党』とも言うべき最大の野党が『自民党以外なら何でもいい』と怒りに目覚め、動き始めたようだ。こうなると、今度の衆院選では何が起きるか最後まで分からない。最悪、自民が下野しても不思議ではないし、無党派党が多い東京や大阪などの大都市圏の自民は壊滅してもおかしくはないだろう」
アベスガ政治を続ける岸田の嘘を国民は見抜けるか |
<首都圏・中京圏に近く、テストマーケティングの対象地としても有名な静岡県>(電通東日本静岡支社ホームページ)
関東と関西の間に位置し、各メーカーが新商品を試験販売する機会も多い静岡。そんな“日本の縮図”ともいえる立地で、無党派層の多くが野党候補を選んだという事実は見過ごせないだろう。
今選挙でもカギを握る無党派層(浮動票)が多いのが各都道府県の都市部を中心とする1区だ。野党は前回(2017年)、候補乱立で12勝35敗と散々だったが、日刊ゲンダイ本紙が47都道府県の1区の情勢を探ると、前回は野党候補がいずれも敗れた茨城、千葉、神奈川、京都、兵庫、奈良、大分、宮崎など26選挙区で、今回は「優勢」や「互角」の戦いを繰り広げている。
自民党が実施したとされる世論調査でも、自民候補の情勢が悪化している1区は北海道、宮城、秋田、福島、山梨、大阪、徳島、佐賀の8選挙区あるというから、前回と打って変わって1区の勝者が与野党逆転になる可能性は十分あるだろう。
終盤戦に向けて自民は野党と激しく競り合う約30の重点区を決定。岸田ら党幹部が全国を飛び回る方針だが、「選挙の顔」にならない男が出ていって奏功するのか。表紙を替えて逃げ切りなど、国民はそれほどバカではないのだ。
人間は怒りの感情が強まるほど冷静になる
そもそも岸田はのんきに全国行脚している場合なのか。
自身が率いる岸田派(宏池会)の各候補は軒並み苦戦。岸田政権のホープとして首相補佐官に抜擢された埼玉1区の村井が立憲の武正に追い込まれるなど、立候補している宏池会31人のメンバーのうち、半数の15人が野党と激しく競り合う状況だ。
首相の派閥でさえ、このテイタラクなのだから、閣僚経験者などのベテランはさらに危うい。前デジタル相の平井(香川1区)と元地方創生相の北村(長崎4区)は立憲候補に大きく後れを取り、元地方創生相の山本(福岡10区)も立憲候補と互角の戦いを繰り広げている。
元経産相の林(千葉10区)、元法相の金田(秋田2区)もそろって立憲候補の後塵を拝しているが、何といっても、当落が注目されているのは連続11選を目指す東京8区の石原だろう。各メディアの世論調査では、いずれも立憲の吉田に大きく水をあけられており、テレビのワイドショー番組は朝から街頭に立ってどぶ板選挙で歩行者らに手を振る石原の姿を報道。各局とも投開票日夜の特番で、選挙事務所で涙を流す石原の中継とともに流すブイ(VTR)の準備を着々と進めている。
自民党内からは「都議選と同じで与野党ともに風は吹いていない。投票率が下がれば、組織を持つ自民、公明が有利になる」なんて声が出ているようだが、人間は怒りの感情が強くなるほど表情や行動は冷静になるもの。期日前投票の有権者数が24日時点で前回の同時期と比べて4割近く増えている現状を考えれば、少なくとも「無風」でないのは明らかだ。
果たして若者の投票率アップがどんな影響をもたらすのか。安倍・菅と約8年も続いた国民愚弄政治を「継続」するのか、それとも切り捨てて「転換」するのか。2日後に迫った衆院選は、この国の民主主義の天王山と言っていいだろう。
衆院事務局に30年余り勤めた元参院議員の平野貞夫氏がこう言う。
「総選挙直前に総裁選を強行して『自民党は変わった』と国民を騙し、カムフラージュしている岸田政権のウソを国民は見抜けるか。今度の衆院選は何が起こるのか分からないが、いずれにしても戦後日本のデモクラシーにとって大きな分岐点になるのは間違いないでしょう」
有権者は今こそ怒りの青き炎を自公政権にぶつける時なのだ。
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