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※2021年10月28日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年10月28日 日刊ゲンダイ2面
【比例での鉄槌が必要】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) October 28, 2021
「与党で過半数」もう勝った気でいる自民党
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/J3SOpcXeby
※文字起こし
「絶対は、絶対にない」とは織田信長の言葉だというが、何が起きるか分からないのは選挙も同じだ。31日投開票の衆院選を経ても絶対に政権与党でいられるとは限らないのに、自民党は早くも勝った気でいる。それで、岸田首相は投開票を見届けたらすぐ初の外遊に出かけるというのだ。
岸田は英国のグラスゴーで31日に始まる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)に出席することを表明。現地でスピーチや各国首脳との2国間会談を行い、11月3日に帰国する強行軍で調整しているという。衆院選で自民が大幅に議席を減らせば外遊どころではなくなるはずだが、その可能性はまったく考えていないわけだ。
岸田政権の存続が当たり前のように、成長と分配の好循環を具体化するとかいう「新しい資本主義実現会議」の初会合を開いたり、選挙の応援演説で「暮らしを守るための給付金を間違いなく私の内閣で用意をさせていただく」と叫んだり、衆院選は消化試合だとでも考えているのだろうか。
岸田自民がこんなナメた態度に出るのは、各メディアの情勢調査で優勢と報道されていることが大きい。朝日新聞(26日付)によれば、「自民党は過半数(233議席)を大きく上回る勢い」で、特に「比例区は堅調で、公示前の66議席を上回り、70議席をうかがう」。獲得議席推計は251〜279だという。
現有276議席から増やす可能性もあるのだ。
共同通信が23〜26日に実施した電話調査でも、自民党と公明党を合わせた与党で定数465のうち国会を安定的に運営できる「絶対安定多数」(261議席)を視野に入れる勢いだという。
どの調査でも自民は比例区が堅調で、定数175のうち70議席を獲得しそうな勢いだとされている
自民が圧勝した過去3回の衆院選でも、前回2017年は比例で66議席、14年68議席、12年は57議席だったのに、それらを超える議席を比例区で獲得する見込みとは、一体どうなっているのか。
詐欺集団はトップの顔が替わっても同じ
「安倍・菅政権で内閣支持率が下がっても、自民党の政党支持率は一貫して高かった。だから菅前首相から岸田首相に表紙をスゲ替えた効果がテキメンで、比例区が好調なのでしょう。しかし、それでは自民党の思うツボです。国民は本当にそれでいいのでしょうか。岸田首相は3A(安倍元首相、麻生副総裁、甘利幹事長)の傀儡で、安倍氏にまつわる疑惑の再調査もしないというし、総裁選でアピールしていた『分配』も衆院選では言わなくなった。格差を拡大して庶民を貧しくするだけのアベノミクスを継承する政権なのです。その3Aが自民の顔として応援演説で全国を飛び回り、デマまがいの野党攻撃を繰り出し、麻生氏はコメ農家の努力を踏みにじるような発言もしている。そんな自民党に投票すれば、ますます図に乗って過去の疑惑はなかったことにされ、庶民イジメの悪政が続くだけです。比例区の得票が激減すれば、さすがに自民党も国民の声を聞かざるを得なくなる。安倍長期政権の権力私物化で腐りきった政治を変えるチャンスなのに、比例で大量議席を与えて自民を増長させるのは非常にもったいないことだと思います」(法大名誉教授・五十嵐仁氏=政治学)
コロナ禍でも自民党政権はマトモに機能せず、自宅待機を余儀なくされるなどして多くの命が失われた。一方で中抜き事業は活発で、国民の命と健康より利権優先だった。岸田に表紙が替わったからといって、自民党の体質は変わらない。詐欺集団がトップの顔を替えれば信用できるようになるのかというレベルの話だ。
自民党が比例で伸ばせば選挙区で落とした候補も復活 |
「情勢調査を見ると、小選挙区では自民党が苦戦しています。これは“顔が見える候補”ということが大きい。驕り高ぶった自民党に鉄槌を下したいという有権者の心理は間違いなくあるのです。一番身近な自民党候補に投票しないことで意思表示をする。その分、比例区では『自民党』と書いてバランスを取っているのではないか。かつては、自民党政治にウンザリしていても、選挙区は日頃の付き合いがあるから自民党候補に入れ、比例区では野党に投票して自民に“お灸を据える”という投票行動があった。今回はそれが逆転している印象です。選挙区では頑張っている野党候補に入れ、比例区で自民に入れてバランスを取る。そういう人が多いから、自民党は選挙区では苦戦しながらも、全体では過半数を維持という予測になっている。しかし、それでは選挙区で有権者が『NO』を突きつけて落としたはずの自民候補が大量に比例復活してくることになります。小選挙区比例代表併立制という制度の弊害が顕著に表れる選挙結果になる可能性があります」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
選挙区では数十議席減らして惨敗しても、比例の得票で単独過半数を維持し、首相も幹事長も責任を問われない。
そもそも岸田は、衆院選の勝敗ラインについて「自公で過半数」という低いハードルを掲げている。公明党の30議席程度と合わせて自公で過半数を得れば、「勝った、勝った」「国民の信を得た」と悪政を加速させるのは間違いない。安倍政権から続く数々の疑惑もウヤムヤにされてしまうのだ。
「岸田ノート」より投票行動が確実
「ここで自民を大勝させたら、国民は見くびられ、何をやっても許されると勘違いした権力者が永遠にのさばる無責任政治が続いてしまう。その背景には“野合”で権力を維持してきた公明党の存在もあります。コロナ禍の苦しみは飲食店だけでなく、全国の各階層に及んでいる。このまま自公政権を続けさせていいのか。自分たちの生活を考えたら、政治に無関心ではいられないはずです。比例票が激減すれば、庶民を見殺しにしてきた自民党も有権者の声に耳を傾けざるを得なくなります」(五十嵐仁氏=前出)
国民の声を届けるには、いつも表紙しか見せない「岸田ノート」に記されるわずかな可能性に期待するより、投票行動が格段に効果的だ。選挙で得票できなくなれば、国民の声を聞かざるを得なくなる。政治とカネの問題を抱える甘利幹事長が権勢を振るうようなナメた真似もできなくなるだろう。
24日の参院静岡補選では、無党派層の60〜70%が野党推薦候補に投票したことが分かり、自民選対に衝撃が走った。今回の衆院選でも、各社の情勢調査で投票先を「まだ決めていない」と答えた人は約4割に上る。
各社の情勢調査を見れば、政権交代の可能性はまずないのだから、無党派層は、安心して野党に投票すればいい。それで少しでもマトモな政治に戻るのなら、それがこの国のためだ。
選挙は最後の3日間で動くといわれる。岸田は27日から、応援演説で共産党を批判するネガティブキャンペーンを解禁したが、野党のことを「批判ばかり」と貶めてきた政権与党が同じことをやっているのだから情けない。国民にアピールする政策が何もないことの裏返しだ。そんな与党に未来を任せられるのか。有権者が試されている選挙でもある。
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