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北海道や青森でリバウンドの兆候…夏より大きい「冬のコロナ第6波」はすでに近づいているのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/296423
2021/10/22 日刊ゲンダイ
2020年冬の流行は夏の5倍以上、街に賑わいが戻りつつあるが…(写真は都内)/(C)日刊ゲンダイ
新型コロナウイルスの第6波が近づいているのか――。コロナの新規感染者数は低い水準が続いているが、とうとう地域によっては再拡大の兆候が表れはじめている。厚労省アドバイザリーボードの脇田座長も20日、北海道や青森などではすでにリバウンドの兆候があるとの見解を示した。
1週間前から兆候はあった。東洋経済オンラインが公表している北海道の実効再生産数は、今月8日の0.53から上昇傾向に転じ、14日に1を超え、20日時点では1.22となっている。実効再生産数が1を超えると、1人の感染者から1人以上に感染させるため、感染が拡大していく。
コロナは季節性変化があり、もともと、これから冬の流行期を迎えるとみられていた。昨年も10月までは3ケタだった感染者数が11月5日に1000人に達し、18日に2000人を突破、年明けには7000人を超える巨大な第3波につながった。医療ガバナンス研究所理事長の上昌広氏が言う。
夏の5倍のスケールも
「第6波でどういうウイルスが蔓延するかはわかりませんが、すでにデルタ株が広がり、昨年の従来株よりも感染力が強い株が流行する可能性が高い。また、コロナは夏より冬がはるかに大きな波になる。昨年の冬の流行は、夏の5倍の規模だった。医療崩壊を起こした第5波以上の大きな感染拡大も十分起こり得ます」
懸念されるのは、都内で25日から酒類提供や時短営業の制限が解除されることだ。渋谷区の長谷部区長は21日、今月末のハロウィーンを前に「コロナ禍でまだ慎重に行動しないといけない時期。しっかりと考えて行動してほしい」と注意を呼び掛けた。このタイミングでの制限緩和は、第6波を呼び込まないのか。
「ブースターも含めワクチン接種をしっかりと進め、徹底検査により早期発見できる体制を築けば、社会経済活動は回せます。ところが、ブースター接種は冬の流行期には間に合わない。岸田首相は総裁選で〈予約不要の無料PCR検査所の拡大〉を公約に掲げながら、首相就任後は〈PCRを含め〉と後退している。第6波を抑え込む体制ができているとは到底思えません」(上昌広氏)
ひとたび、感染が広がると、ニッチもサッチもいかなくなる。岸田首相に危機感はあるのか。
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