http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/570.html
Tweet |
※2021年10月12日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年10月12日 日刊ゲンダイ2面
【野党は死に物狂いでやっているのか】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) October 12, 2021
今度の総選挙は狂った国をマトモに戻す天王山
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/Bu2wGAh5S6
※文字起こし
「嵐の前の静けさ」ならいいのだが、あまりに迫力不足だ。
岸田首相の所信表明に対する各党の代表質問が衆院本会議で11日から始まった。トップバッターで質問に立った立憲民主党の枝野代表は、岸田の経済政策や自民党政権の新型コロナウイルス対策についてただした。
「総理はアベノミクスをどう評価していますか。アベノミクスの何を引き継ぎ、何を修正するのですか。端的にお答えください」
「これまでの新型コロナウイルス感染症対策について、うまくいったとの認識ですか。どこに反省すべき点があると考えますか」
岸田は用意された原稿を読み上げる官僚答弁に終始。コロナ対策に関しては「この夏の反省も踏まえ、近日中に全体像の骨格を指示いたします」と逃げた。また、アベノミクスは「六重苦と言われた旧民主党政権の経済苦境から脱し、デフレでない状況をつくり出し、GDPを高め、雇用を拡大した。我が国の経済の成長、体質強化に大きな役割を果たした」と絶賛だ。「今後とも最大の目標であるデフレからの脱却に向けて、大胆な金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の推進に努めてまいります」と、安倍元首相とそっくり同じことを言っていた。
岸田は「新しい資本主義」とか言っているが、結局、アベノミクスの焼き直しということなのだ。経済政策が具体策に乏しいと枝野から指摘されると、「成長なくして分配なしだ。まずは成長を目指すことが極めて重要であり、その実現に全力で取り組む。それが民主党政権の失敗から学んだことだ」と反論していた。
都合が悪くなると10年前の民主党政権のせいにする手法まで踏襲。それが安倍政権から学んだことのようだ。
岸田か枝野かの不毛
「岸田首相にとって初の国会論戦は、枝野代表の戦術ミスに助けられて乗り切った印象です。枝野氏は『私の政権ではこうする』などと繰り返し、まるで枝野代表の所信表明演説のようでした。政権担当能力があることを示したかったのでしょうが、まったく有権者に響かない。そんな夢物語を聞きたいのではないからです。野党には、デタラメのかぎりを尽くしてきた自民党政権を追い込む気迫を見せて欲しいのです。枝野氏は、自分が思っているほど人気がないことを自覚した方がいい。“枝野か、岸田か”と迫られたら、岸田首相の方がいいという国民が多いのではないか。アベノミクスで中間層を徹底的に破壊し、憲法も無視して国会を愚弄し、嘘と隠蔽で塗り固めてきた安倍・菅政権に多くの国民がウンザリしているのは確かです。安倍長期政権から続く悪政による閉塞感を打破して欲しいと願っている。ただしそれは、枝野首相の誕生を期待しているわけではない。野党の支持率が一向に上がらないことを見ても明らかです」(政治評論家・本澤二郎氏)
11日発表されたNHKの10月世論調査でも、岸田内閣支持率は49%と、発足時としては昨年9月の菅内閣を13ポイントも下回って低調だが、立憲の政党支持率は6.1%とまったく伸びず、自民党支持率41.2%に大きく水をあけられている。
なぜ、国民の期待が集まらないのか。枝野は、よくよく考えた方がいい。
菅前首相の末期でも、「次の首相にふさわしい人」で枝野は菅よりは支持されていたものの、石破元幹事長や河野広報本部長に大きく水をあけられていた。次の首相気取りなんてシャラくさい。野党が政権奪取の本気度を見せるのが先だ。
政権論争以前に自民党には政権を担う資格がない |
岸田が「分配と成長の好循環」を掲げたことに引きずられ、今は各党が衆院選に向けて「分配」の中身を訴えることに躍起になっている。消費税率5%への時限減税や金融所得税の引き上げ、家賃支援給付金の再支給など、具体論は結構だが、それ以前に落とし前をつけるべき話があるのではないか。
国会答弁で嘘を重ね、公文書も改ざん、隠蔽してきた安倍長期政権から続く腐敗と疑惑にこのままフタをしていいのか。そこをスッ飛ばして、次の政権の構想を語るわけにはいかないはずだ。岸田も「民主主義の危機」と言っていたではないか。だから「わが身を省みず総裁選に立候補した」のだと。
「新自由主義からの転換や分配重視など岸田首相が総裁選で打ち出した政策は、具体性はないが、立憲民主党の主張と似ている。そこで野党が細かい数字など個別の中身で違いをアピールしようとしても、青みが強いか赤みが強いかだけの話です。同じ紫色にしか見えなければ、有権者は与党の安定感になびいてしまう。緑色や黄色などまったく別の色をぶつけなければ、揚げ足取りに見えるだけです。もっと大きな視座で、岸田首相が民主主義を守るために安倍政権から続く腐敗の膿を出しきるなら野党も協力すると宣言してもいい。国民不在の利益誘導政治は断ち切らなければいけない。それが岸田政権にできないのなら、野党がやるから国民の力を貸してほしい――。その一点でいいのではないでしょうか。小手先の政策論ではなく、自民党政権の体質そのものが有権者に問われているのです」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
総選挙で岸田自民を勝たせたら、安倍・菅政権の悪行も闇に葬られてしまう。今は民主主義の危機だ。狂った国をマトモに戻す天王山なのである。国民生活を守るため、生きるか死ぬかの瀬戸際だ。それなのに覚悟が伝わってこない野党の体たらくだから、自民はやりたい放題だ。
疑惑の報告書も見ていない
「政治とカネ」の問題で閣僚を辞任した甘利幹事長と小渕組織運動本部長が幹部に起用され、閣僚にも怪しいのがゾロゾロ。鈴木財務相は2013〜15年の3年間で計1412万円ものガソリン代を政治資金から支出。距離にして地球33周分を超える。「ガソリーヌ」と揶揄されてきた山尾志桜里議員の地球5周分を凌駕するのだ。
後藤厚労相も、巨額年金消失事件を起こしたAIJ投資顧問の系列会社ITM証券にパーティー券を購入してもらい、代表取締役から寄付を受けていた。さらには同社の株も保有していたと報じられた。そういう疑惑まみれの連中をこぞって要職に就ける破廉恥政党に政権を託していいのか。
立憲の辻元副代表は代表質問で甘利の金銭授受疑惑について、「しかるべきタイミングで公表すると言っていた調査報告書を先週、甘利幹事長は公表しないと表明したが、岸田首相は任命にあたって報告書を確認したのか」と質問。岸田は「調査報告書は見ていない」と答えた。甘利の国会での説明も「国会が決めること」と他人事だった。
その甘利も自民党幹事長として意気揚々と代表質問に立っていたが、本来は質問される側の人間だ。あまりに国民をナメているが、これが自民党政権の体質なのである。
「大メディアは岸田政権で自民党が変わるような日和見報道をしていますが、代表質問を見ていても、甘利幹事長の事件も終わったことと不問に付し、“モリカケ桜問題”も再調査はしないと言っていて、数々の疑念にゼロ回答でした。国民はすぐ忘れるとナメきっているのですよ。これでは政治が変わるわけがない。今の自民党に政権を担う資格はないのです」(本澤二郎氏=前出)
それでも総選挙で再び自民党を勝たせるようであれば、国民には絶望しかない。枝野は万死に値する。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK283掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK283掲示板 次へ 前へ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。