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※2021年10月8日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年10月8日 日刊ゲンダイ2面
【これで党改革とは大笑い】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) October 8, 2021
疑惑の幹事長が仕切る候補者調整と総選挙
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/gxyYEJqHKC
※文字起こし
「国民は疑惑を忘れていない。きれいに仕事をやっていくため、国会でぜひ、説明して欲しい」
立憲民主の安住国対委員長がこう言った通りで、政権与党のナンバー2に就いた以上、逃げも隠れもできない。
自民党の甘利幹事長が、経済再生担当相だった2016年にUR(都市再生機構)の土地売却を巡って“賄賂”を受け取った疑惑が火を噴いている。立憲、共産、国民民主の野党は、合同の調査チームを設置して追及を本格化させるだけでなく、甘利に衆院の政治倫理審査会への出席も要求。国会での説明がなければ、「衆院選の争点になる」と強硬姿勢だ。
甘利は、大臣室で現金50万円、神奈川県の地元事務所でも50万円と、計100万円を直接、業者からもらってポケットに入れていた。金銭授受を自ら認めて、大臣を辞任したのだ。
辞任会見では、「調査を進め、しかるべきタイミングで公表する」と言っていた。しかし、「睡眠障害」でトンズラしてそれっきり。いまだ調査報告書は公表されていない上、報告書をまとめたとされる「元特捜検事」にしても、どこの誰なのか明らかにしていない。
それでいて、幹事長に就任した今になって、「説明責任は果たした」と言い張っても通用しない。現金授受を認めておきながら、「私はこの事件に関して事情を全く知らされていない。寝耳に水」という強弁も、「自分はどんなカネなのか分からなくても、平気で受け取る卑しい政治家だ」と言っているようなものである。
岸田首相はなぜ、こんな薄汚いカネまみれ男を幹事長に就けたのか。二階前幹事長を外すことを「党改革」だとエラソーにアピールしていたが、後任が甘利とは笑うしかない。
それは、政権発足直後にもかかわらず、4〜5割の低支持率にとどまった緊急世論調査でもクッキリ。「甘利幹事長」の人事について、毎日新聞では「評価しない」が54%、読売でも48%に上った。世論も呆れ返っている。甘利が説明から逃げ、幹事長でいる限り、政権のイメージは悪化の一途である。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「安倍・菅政権で続いてきた『説明しない政治』がいかに無責任であるかということと、納得できなければ意思表示すべきということを、多くの国民は学んだ。それが内閣支持率の低さや甘利幹事長人事への評価に表れたのだと思います。国民の健全な反応です。当時、大臣を辞任しているのですから、金銭授受に問題があったことを甘利氏自身が認めていたことになる。それでも潔白だと言うのなら、国民が納得できるように説明すべきです。疑惑を晴らすには、その方が本人にとってもいいのではないですか」
「衆院選の争点」という爆弾を抱えて陣頭指揮が執れるのか |
ところが甘利は、説明責任などお構いなし。久しぶりに表舞台で権力を掌握し、喜々としてやりたい放題だ。党人事では岸田に代わってポスト決定の電話をかけ、新閣僚にも「甘利人脈」がズラリ。永田町では「事実上の甘利内閣だ」の声が上がる。「原子力ムラのドン」らしく、原発推進急先鋒の一番弟子(山際大志郎経済再生相)を入閣させ、提唱する「経済安全保障政策」で自身を支えてきた戦略本部の事務局長(小林鷹之経済安保相)を担当大臣にした。
イケイケドンドンで、19日公示・31日投開票の総選挙も、責任者として甘利が仕切ることになるが、野党が「衆院選の争点」と言う“爆弾”を抱えながら、果たしてマトモに陣頭指揮を執れるのだろうか。
党内には公認候補者の調整で揉めている選挙区がいくつも残る上、無所属議員の「復党論」もくすぶる。1月の緊急事態宣言下に銀座でクラブ活動をしていたことがバレて離党した3人は、無所属で選挙を戦うことになっているが、無所属では比例への重複立候補ができず、比例復活できなければ落選だ。
3人のうちの一人、松本純元国家公安委員長は、8日に党副総裁に就任した麻生前財務相の最側近。同じく麻生派所属で麻生側近の甘利は、復党問題にどう対応するのか。身内びいきで救済すれば、さらなる世論の批判は必至で、党内では麻生派議員でさえも衆院選への悪影響を懸念しているという。
政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。
「甘利氏は『3A』の一角と呼ばれてチヤホヤされているように見えますが、実態は『2A』で、甘利氏はオマケみたいなもの。安倍氏、麻生氏とちょっと話ができる程度の存在に過ぎません。選挙では、カネの問題を抱える甘利氏が動けば動くほど、票が減る。自民党内では、『甘利氏に近い』『甘利氏の息がかかった』と評されることを誰も歓迎していませんよ。評判を落とすだけですから」
“スネ傷”を選挙の最前線に据える愚は、幹事長人事だけじゃない。岸田は企業・団体をまとめる組織運動本部長に小渕優子元経産相を起用した。公選法違反事件で秘書が略式起訴され、有罪が確定した「ドリル優子」も満足に説明責任を果たしたとは言えない。どのツラ下げて、なのである。
野党に追及材料を自ら提供する愚 |
自らの任命責任で「政治とカネ」の問題を再燃させている岸田にとって、甘利問題と並んで痛いのが、河井克行・案里夫妻に渡った1億5000万円の自民党マネーの問題だ。5日、自身の地元・広島県連からあらためて「再調査」を要請された。
岸田は、「広島県民が納得できる説明がないと、総選挙が戦えない」と悲鳴を上げる地元に寄り添うのか、それとも、カネの動きを知る安倍元首相に配慮して「再調査しない」を貫くのか。再調査がなければ選挙にマイナスなのは間違いない。
森友問題では、公文書の改ざんを強いられ、命を絶った元近畿財務局職員の妻・赤木雅子さんが、「聞く力」をアピールした岸田に再調査を求める手紙を送ったことを明らかにした。この訴えにも岸田はどう対応するのか。
「桜を見る会」の問題では、政治資金規正法違反容疑で告発されていた秘書ら2人が、新たに検察審査会から「不起訴不当」の議決を下されたことが明らかになった。「桜」問題では、別の検審案件で、安倍自身も「不起訴不当」となり、東京地検特捜部が再捜査を行っている。安倍が絡む疑惑は、いずれもまだ払拭されていないのだ。
それにもかかわらず、岸田がやっていることは今に至るまで「安倍忖度」ばかり。「敵基地攻撃能力」や「改憲」に前のめりで、ハト派の宏池会の領袖とはとても思えない変節漢は、「モリカケサクラなんてウヤムヤでいい」が本音なのだろう。
そんなリーダーに党改革なんてやれるわけがないのだ。口先だけ清新さをアピールしても国民は全てお見通し。内閣支持率の低さがそれを証明している。
「人の話を聞くのが『特技』なのなら、『再調査して欲しい』『説明責任を果たして欲しい』という国民の声に耳を傾けるはずです。問題を克服すると『表明』すらできない中途半端な対応をしているから内閣支持率が低いのです。『政治とカネのスキャンダル』や『説明しない政治』は安倍政権時代からの負の遺産。岸田カラーを出すには、安倍カラーを塗り替えればいいだけなのに、それをできないのが岸田氏の限界。このままでは支持率はジワジワ落ちていくでしょう。総選挙では格好の追及材料を提供することになります」(五十嵐仁氏=前出)
「甘利幹事長」はあまりに酷かった。「顔」を代えても、やはり、自民党は変わらない。
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