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「先が見えない苛烈で困難な世界状況のなか「日本版バイデン」を首相にした自民党長老の“思惑”と“手法”」の続きを投稿する前に、安倍晋三氏が岸田首相誕生の黒幕であるかのような論調がけっこうあるので、その点について触れておきたい。
まず、血統だけで家業の政治家を務めてきた安倍晋三氏は、残念ながら、自身の力で派閥を仕切り党内から広く支持を集めて内閣総理大臣を掴み取るような能力を持っていない。
世間が勝手に思い込んでいる彼の理念も、家業の“商習慣”を見て育ち取り巻き政治家連中の言動から影響を受けた、ナンチャッテ「愛国保守」レベルなのである。
彼を問いただせば、安倍氏が、自民党内でも有数のリベラル的感覚(思想や理念ではない)の持ち主だということがわかるはずだ。だからこそ、母親(岸信介氏の娘)の思いとは違い、過激とも言えるリベラルな昭恵さんとうまくやっていけるのである。
安倍氏の「愛国保守」は、店先にかかっている暖簾の絵柄でしかない。
昨年だったか安倍昭恵さんがいみじくも語ったように、12年の第二次のときは本人もやる気だったが、小泉元首相を引き継いだ06年のときは、彼自身が総理総裁になりたいと望んだわけではなかった。どちらかと言えば、昨年8月の菅首相と同じように、小泉元首相を筆頭とした自民党長老たちに首相をやらされたといったほうが的確である
そんな安倍氏が首相になったワケは、米国機関が仕組んだとある事件のせいで、安倍氏のみならず日本政府が北朝鮮からとてつもなく大きな恩義を受けたからである。
今もって達成できていないが、安倍晋三氏が首相に就いたのは、拉致問題の解決=日朝国交正常化を果たすためなのである。
政治家としていち早く拉致問題を取り上げ北朝鮮非難の先頭に立ってきた安倍氏が、北朝鮮に大きな借りをつくってしまい、その借りを清算するため、日朝国交正常化に取り組まなければならなくなったのは、皮肉な偶然なのか、それとも、米国はそこまで織り込んで事件を起こしたのかはわからない。
このような経緯があるからこそ、19年2月に行われた第2回米朝首脳会談は“決裂”と国際的に評価されたにもかかわらず、その年の5月はじめに「次の米朝首脳会談が行われる前に、私が金正恩氏と会わなければならない」と発言したのである。
安倍氏は、二度も、潰瘍性大腸炎という名目で内閣総理大臣の職責から遁走した憲政史上稀有なダメダメ政治家である。断定的に言わせてもらえば、本来ならば、国会議員を続ける資格さえない。
一回目は、自身が父親(安倍晋太郎氏)から相続した“政治資金団体”をめぐる脱税疑惑を週刊誌が記事にしたことが原因である。
安倍氏はそのとき既に国会で所信表明演説を行っており、それをめぐる質問と答弁を行う日を迎えた時点で、お腹が痛いといって隠れて(入院して)しまったのである。
二回目は、直接の原因はわからないが、「新型コロナ狂乱パーティ」に参加を続けるなかでの首相職続行への嫌気と日朝国交正常化交渉が水面下以外まったく進んでいないことへの責めが重なったことが理由だろうと推測している。
このように、学校に行きたくないとお腹が痛くなる(仮病とは限らず本当に痛くはなる)小学生並みの精神性の持ち主である安倍氏が、自民党総裁選のシナリオを描き、その実現に向けて仕切るということは、能力的にありえないことである。
(お腹が痛くなって学校を休んだ子供も、休みが確定すると、好きな食べ物をおいしくしっかり食べる。安倍氏も、昨年9月以降は食事を大いに楽しんでいるようだ)
安倍氏が高市氏の支援拡大に励み決選投票では岸田に勝たせたと喧伝されているが、それは、総裁選を通じてスムーズに岸田氏を総理にするために安倍氏が利用された(本人も承知で)動きなのである。
むろん、安倍氏も岸田総理誕生の“謀議”には加わっていたと思う。
政治的能力と精神的胆力に欠ける安倍氏に期待をかけすぎるのは間違いだが、米国機関の罠に嵌められた経験を持つ安倍氏は、米国に反旗は翻さないとしても、対米面従腹背の方策は支持すると思っている。
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