http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/418.html
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池上彰さん、2ヶ月ほど前、『週刊文春』8月5日号に掲載されている「池上彰のそこからですか!?」を拝読しました。
※末尾に全文を転載しています。
貴殿の結論への賛否はともかく、TVの番組で、テーマについて多角的視点から資料を収集し思慮を重ねてまとめ上げている池上さんの内容をけっこう参考にさせてもらっています。ありがとうございます。
これから二つに分けて取り上げさせていただく『週刊文春』のエッセイは、そのような池上さんのものとしては、残念ながら、あまりに雑ぱくという印象を受けました。
(1)ワクチン接種後の発熱は感染症(病気)
池上さんは、ご自身のモデルナワクチン接種後の経験として、「私の場合、二回目のワクチン(モデルナ)接種を受けた翌日、三八度台の熱が出ました。」、「この発熱は病気ではなく、副反応ですから、熱が下がれば、いつもの体調に復帰」と書かれています。
もちろん、モデルナワクチンを接種したために新型コロナウイルスに感染したというわけではありません。
しかし、その発熱は、モデルナ新型コロナワクチンに関係する抗原に感染したことで発生した病気(感染症)なのです。
そのような身体の変調が感染症ではないというのなら、新型コロナウイルス感染症も感染症ではないと言うことになります。
新型コロナウイルス自体に身体を傷つける“毒素”があるわけではなく、新型コロナウイルスが細胞に感染することによる免疫及び身体(とりわけ恒常性維持)機構の反応(働き)が発熱・咳・疼痛などを生じさせているのです。
(メディアは意図的に恐怖を煽っていますが、本物の新型コロナウイルスに感染しても、無症状で終わってしまうひともいますし、発熱などの症状が出てもすぐに軽快するひとが大多数です。そして、熱が下がれば、いつもの体調に復帰する人が大勢います。酸素吸入以上の医学的措置が必要なひとは15%未満です)
池上さんは、さらに、「副反応は、ワクチンのような予防薬の投与によって起きる症状をいいます。ですから、コロナワクチンで起きるのは副反応というわけです」と続けられています。
まず、ワクチンは、特定疾病の“予防”を大きな効用として掲げてはいますが、予防薬と言い得るものではありません。せいぜい、特定疾病の“限定的抑制手段”と呼べるものです。
ワクチンは、ある目的をもって意図的にある特定の抗原に感染させる手段(物質)なのです。
ゴマカしなのかウソなのか、医学者を筆頭に、池上さんのような症例や疼痛をワクチン接種後に起きるかもしれない「副反応」の一つと表現していますが、それは誤った概念で、正しくは「主反応」の現れです。
残念なことに、このような理解は、反ワクチンの医学者もしていないようです。彼らも、主流派と同じように、死を含むワクチン接種で生じる変調を副反応ないし副作用と呼んでいます。
(ワクチン接種で「副反応」と言えるのは、気を失い倒れることもある「血管迷走神経反射」くらいです。医学者は、これを精神的な要因として曖昧にしているようですが、原因は、注射針を刺したときに神経や血管を傷つけたことです。今回は筋肉注射ですから、皮下注射に較べ発生頻度が高いはずです。副反応というより「医療過誤」といったほうがいいかもしれませんね。
アナフィラキシーショックも、ワクチン接種の直接的な目的ではないので副反応といえるかもしれませんが、抗原に対する免疫的身体的反応ですから、「主反応」とも言えます)
池上さんの知性レベルなら、こう聞くと、そうか、確かに「主反応」だなと気づくはずです。
そう、ワクチンはなんであれ、意図的に感染を引き起こすことで、免疫機構に抗体産生及び免疫機能発動を促すものです。
ただの異物を注入しただけなら、自然免疫が活発化することはありますが、目的とする抗体(例えば新型コロナウイルス中和抗体)が生み出されることはありません。
ワクチンは、抗原(新型コロナウイルススパイク(S)タンパク質相等物)に感染させるからこそ、免疫システムが働きはじめ、およそ2週間かけてその抗原特異の抗体が産生されるわけです。
モデルナやファイザーのmRNAワクチンの場合、接種後、mRNAを包み込んでいる脂質の膜が細胞に侵入、細胞内に侵入したmRNAが細胞内代謝機能を利用して産生し細胞外に放出するSタンパク質が他の細胞に侵入という異なる二つの抗原に“感染”することになります。
(新型コロナウイルスの場合は一つの抗原での感染です)
よく語られる抗体(中和抗体)は、Sタンパク質を抗原として生み出されるものですから、Sタンパク質に感染しなければ抗体は産生されません。
ワクチンが生み出す抗原への“感染”はワクチンの目的にとって必須条件であり、最重要の出来事ということができます。
そして、ワクチンは、ヒトの免疫システムを中心とした身体の有機連関的恒常性平衡性維持の働きを正確に細かく制御できるものではありませんから(それどころかエイヤというレベルの雑な操作)、ワクチンの接種によって、無自覚を含め、痛みから死までの様々な「主反応」が現れることになるのです。
(2)ワクチンの身体への悪影響に対する警告や危惧をデマと呼ぶ危険性
池上さんは、「今回のコロナワクチンを巡っては、おかしな情報がネットに溢れています。たとえば「ワクチンで不妊になる」というデマ。そもそもワクチン接種が始まって、アメリカでも半年経った段階です。何年も経ったわけではないのに、なぜ「不妊になる」と言えるのでしょうか。接種から半年足らずで不妊になってしまった、という人がいるのでしょうか。冷静になって考えればフェイクだとわかります」
貴殿は、警告や危惧を、安易にデマと非難し排斥しようとしていますが、次に示す投稿で紹介したように、クチン接種後に生殖組織への悪影響が出ています。
「橋下徹さん、娘さんのワクチン接種拒否は合理的で正当:閉経から数年の生理再開、生理不順・無月経・不正出血などが発生」
http://www.asyura2.com/21/senkyo283/msg/400.html
ワクチンを接種したために無月経になり、その状態が長期に亘って続くなら、妊娠することはできないでしょう。
無月経がどれくらいの期間続くかは個人差もあるでしょうが、無月経が続くあいだは、「接種から半年足らずで不妊になってしまった」と言うこともできるわけです。
池上さん、今現在でも、「冷静になって考えればフェイクだとわかります」と言い切れますか?
むろん、例によって、そのような変調はワクチンのせいではないと突っぱねることもできるでしょうが、今回のワクチンの特性からそうなる可能性があることは否定できません。
とにかく、「ワクチンで不妊になる」と警告を安易に「デマ」と断罪するような態度は、池上さんらしくありませんね。
せめて、そのような危険もあるかも知れないから注意深く追跡したほうがいいという程度にとどめておくべきです。
(そんなことを書いたら、ワクチン接種を躊躇する人が増え、接種者が激減しまうおそれがあるのでまずいのかも知れませんが)
――他の問題への言及は、Bの投稿で行います。
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『週刊文春』8月5日号
P.40・41
「池上彰のそこからですか!?一
連載488【ワクチンめぐるフェイク情報拡散】
新型コロナワクチンの接種は終わりましたか? (私のような)高齢者の間では、これが挨拶代わりになっています。職域接種も進み始めていますが、「接種は受けない」と言う若い人たちも多いようです。もちろん受ける、受けないは個人の自由ですが、中にはネッ卜上に拡散するフェイク情報を真に受ける若者も多いようです。そこで今回は、どんなフェイク情報があるのか、そしてそれはなぜかを考えます。
まずは「副反応が怖い」という人がいます。私の場合、二回目のワクチン(モデルナ)接種を受けた翌日、三八度台の熱が出ました。事前に予想していましたから、別に慌てませんでした。二回目の接種日が決まってから、翌日と翌々日の予定をすべてキャンセル。解熱剤も入手して発熱に備えていましたので、仕事に支障はありませんでした。
この発熱は病気ではなく、副反応ですから、熱が下がれば、いつもの体調に復帰。すぐに元気になりました。「副反応で熱が出てねえ」などと言うと、まるで高齢者の「病気自慢」のようになりそうなので、言いふらすのは自粛していますが(と言いながら、ここで公開していますが)。
ちなみに「副作用」と「副反応」の言葉の使い方の違いをご存じでしょうか。英語ではどちらも「サイド・エフェクト」なのですが、日本語では使い分けています。
副作用は、特定の病気の治療のために投与された薬によって思わぬ結果が出たときに使います。有名なものではバイアグラがあります。これはファイザー社が狭心症の治療薬を開発していたところ、治療の効果は望めなかったものの、男性の勃起を促進させるという思わぬ副作用が判明。「こうちの方が有望だ」として目的を変えて発売。ヒット商品になりました。こんな副作用もあります。
話が脱線しました。一方、副反応は、ワクチンのような予防薬の投与によって起きる症状をいいます。ですから、コロナワクチンで起きるのは副反応というわけです。
こうしたワクチンに対する警戒心を招いたのは、一九九八年にイギリスの医者が発表した捏造論文がきっかけだったと言われています。
これは、ロンドンのロイヤル・フリー病院のアンドリュー・ウェイクフィールド医師の論文です。麻疹(M)、おたふく風邪(M)、風疹(R)の三種混合ワクチン(MMRワクチン)が自閉症の原因である可能性を指摘した論文を学術誌「ランセット」に掲載したのです。
その論旨は、ワクチンが異常な免疫反応を引き起こし、その結果、腸管に炎症が起き、炎症で生じた物質が神経組織に障害を与えるという主張でした。
ウェイクフィールドは、三種混合ワクチンをやめて麻疹単独のワクチンに変更すれば安全と主張しました。実は彼は前年、麻疹単独ワクチンの特許を申請していました。自分の論文によってイギリス政府が三種混合ワクチンの接種を中止し、麻疹単独のワクチンに切り替えたら莫大な利益を得る立場にあったのです。
麻疹ワクチン接種者激減
この論文をきっかけに世界中の研究者たちが検証を試みましたが、論文を裏付ける結果は出ず、批判が続出。最終的に、二〇一〇年に論文は撤回されました。
しかし、一九九八年の論文発表以降、世界中でワクチン接種が激減。麻疹患者が増え続けています。トランプ前大統領も大統領に就任する前、「ワクチンを打つと自閉症になる」と主張していたほどです。
この論文が捏造であることを暴いたのは、二〇〇九年の「サンデー・タイムズ」でした。彼が腸炎と自閉症の患者を一例も診ていない段階で論文の筋書きを書き、その筋書きに合わせて症例を作り上げていたことを暴露したのです。
こんなひどい論文だったのに、それなりの影響力があったのは、三種混合ワクチンの接種時期が生後十二カ月から十五カ月で、ちょうど自閉症の症状が明らかになってくる頃と一致していたことが理由です。たまたま同じ時期だったものが「因果関係あり」と誤解されたのです。
ただ、ワクチンに対する警戒心は捏造論文にだけ責任があるわけではありません。日本では子宮頸がん予防のワクチンによって重症化する副反応が起きたことがあり、被害者が国と製薬会社の責任を問う集団訴訟を起こし、裁判が続いています。こうしたことから、「ワクチンは怖い」というイメージが形成されたのではないかと指摘する人もいます。
一方、今回のコロナワクチンを巡っては、おかしな情報がネットに溢れています。たとえば「ワクチンで不妊になる」というデマ。そもそもワクチン接種が始まって、アメリカでも半年経った段階です。何年も経ったわけではないのに、なぜ「不妊になる」と言えるのでしょうか。接種から半年足らずで不妊になってしまった、という人がいるのでしょうか。冷静になって考えればフェイクだとわかります。
さらに荒唐無稽なのは、ワクチンにマイクロチップが仕込んであって、人類を管理しようという陰謀だ、というもの。ファイザーもモデルナも日本に入ってくると、薬剤を小分けにして注射します。その段階で、どうすれば、それぞれの薬剤にマイクロチップが行き渡るようにできるのでしょうか。そもそも、そんなに小さなマイクロチップがいつ開発されたのでしょうか。
こうしたデマの出所としてロシアと中国が名指しされています。今年四月、EU(欧州連合)は、ロシアと中国の国営メディアが、去年の一二月から今年四月にかけて西側諸国のワクチンに対する不信感を強めるために偽情報を流したという報告書を発表しました。自国製のワクチンの安全性をアピールする意図があったというのです。
「ワクチンは怖い」と言っている人は、ロシアや中国の情報操作にはまっているのかも知れませんよ。」
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