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※2021年9月17日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年9月17日 日刊ゲンダイ2面
【総裁選は人材払底の見本市】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) September 17, 2021
自民党員はよく、この面々から選べるものだ
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/oYNtkpZqqi
※文字起こし
菅首相(72)の後継を選ぶ自民党総裁選が17日、告示された。
29日投開票の総裁選には、岸田前政調会長(64)、高市前総務相(60)、河野行政改革担当相(58)が立候補を表明。野田幹事長代行(61)も20人の推薦人確保にめどが立ったとして、きのう夕、立候補する意向を明らかにした。
動向が注目されていた石破元幹事長(64)は、15日の石破派臨時総会で総裁選出馬を見送り、河野を支持するという。
告示に合わせて岸田、河野、高市の3陣営は16日までに選対本部長を決定し、それぞれ谷垣グループ代表世話人の遠藤元五輪担当相(71)、伊藤元金融担当相(60)、古屋元国家公安委員長(68)が就任。遠藤は昨年の総裁選でも岸田陣営の選対本部長を務めており、伊藤は「無派閥」との理由などから起用されたという。古屋は高市を支援する安倍前首相(66)と近しい関係だ。
党内各派は昨秋の総裁選の対応とは打って変わり、岸田派を除いて支持候補の一本化を見送る方向。二階、石原両派は幹部会合で自主投票の方針を確認し、河野が所属する麻生派も16日の総会で、岸田と河野の2人について「基本的に支持」との方針を決め、高市への投票も認める、とした。
まるで学級委員長を選ぶような総裁選
党内各派が事実上の自主投票となったことから、今後、投開票に向けて国会議員票、党員・党友票獲得に向けた動きが激しくなるとみられるが、いずれにしても、どの候補も「ロクデナシ」という言葉がふさわしいのではないか。なぜなら、そろって、「総裁選後の国家をどうしたいのか」「国民生活をどう変えたいのか、変わるのか」という大局的な視点がまったくみられないからだ。
もっとも、この政党の候補にマトモな政策論争を期待しても無駄なのは百も承知。ならば、せめて安倍・菅政権と受け継がれてきた「暗黒恐怖政治」「負の課題」に真摯に取り組む気があるのかといえば、それもみられない。
例えば、森友問題の再調査についても、岸田は当初、「国民が納得するまで説明を続ける」と発言していたものの、安倍の不興を買ったとみるや軌道修正。「再調査は考えていない」などと言いだす始末。河野は「必要ない」と言い切り、安倍に近い高市は「コメントは控える」とにべもない。
「パワハラ・サディスト」と揶揄されている菅の「横暴政治」の象徴的な出来事である学術会議会員の任命拒否問題に対しても、岸田は「人事の撤回は考えない」と言い放ち、高市も「(任命拒否の)理由を明確に説明すればいい」と見直す気はゼロだ。「政治とカネ」問題については辛うじて、「党の説明責任、透明性、ガバナンス改革を考えなければいけない」(岸田)と前向きな姿勢が見られたものの、しょせんは衆院選をにらみ、世論を意識してリップサービスしただけ。結局は自分たちの都合優先で、これまでと同様、今回の総裁選も国民不在の「コップの中の嵐」なのは明らか。まさに人材払底の見本市と言っていい。
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「総裁=首相となれば絶大な権力を握ることになる。つまり、国家、国民の生活すべてを背負うということだ。政治家として命を賭す立場になるわけで、候補者は、自分はその任にふさわしいのかを考えるべきだろう。総裁選への出馬というのはそれだけの度胸、覚悟、胆力が必要なのに、今の顔ぶれを見ていると、まるで学級委員長に立候補するかのよう。まったく話にならない。器ではない人間が総理総裁になったらどうなるか。北方領土はロシアに奪われ、拉致問題も後退し、コロナ対策は失敗した。同じ過ちを繰り返せば、この国は破壊されてしまう」
総裁選の最大の争点は「安倍・菅政治」からの脱却 |
<最後の1日まで、『国民のために働く内閣』として、全力で働いてまいります>
首相就任からちょうど1年を迎えた16日、菅は自身のインスタグラムでこう書いていたが、菅がこの1年、「国民のために働いた」なんて、良識ある国民は誰も思っちゃいない。
モリカケ、桜、学術会議の問題を振り返っても、安倍も菅も、やることなすこと、すべてが「自分のため」「自分の取り巻きと利権のため」に権力を乱用してきたと言っていい。
国益を害するような重大問題が起きても、まずは隠蔽し、バレたら知らぬ存ぜぬを押し通す。動かぬ証拠を突き付けられると公文書すら平気で改ざん、廃棄して頬かむりだ。いかに真相をうやむやにするか。やり過ごしてほとぼりが冷めるのを待つか。「調査します」と言うばかりで何もしないし、する気もない。まして国民に説明なんてまっぴらごめん――。2012年の第2次安倍政権発足以降、9年近くにわたって続いてきた、この「安倍・菅デタラメ政治」から脱却できるのか。それが今回の総裁選の最大の争点だろう。
それなのに、今、総裁選に出ているメンバーは全員、「安倍・菅デタラメ政治」と「完全決別」するどころか、むしろ「継承」するかのような言動ばかりのアホらしさ。テレビのワイドショーでは「勝てば独自色を打ち出せる」なんて楽観視する声もあるが、そんなのは幻想に過ぎない。
ペテン師、ポンコツと2代続いた「おバカ首相」の次の総裁選候補が、ロクデナシばかりの乱戦――なんてクラクラする。
自民党の腐った体質は変わらない
自民党の「化粧直し」「看板掛け替え」が総裁選の実態とはいえ、肝心要の党員はよくもまあ、この面々から選べるものだと感心してしまう。
つまりは天下国家、国民生活のことなど何も考えちゃいないからで、自主投票とは聞こえはいいが、勝ち馬に乗らないと選挙や人事で冷遇されると考え、様子見を決め込んでいるのが実態だ。
党内派閥の顔色をうかがい、揉み手ですり寄りながら、あっちに顔を出してはヘコヘコ、こっちに顔を出してはヘコヘコ。文字通り、「カラスの群れのように、規律も統一もなく寄り集まっている群衆」(烏合の衆)と化しているわけだ。
「安倍・菅デタラメ政治」との決別を考えるよりも、自分がいかに楽をしてオイシイ思いができるか。その候補は誰なのかが重要で、これでは、いくら看板を掛け替えたところで、国民を単なる「金ヅル」としか考えていない自民党の腐った体質は何も変わらない。
となれば、「安倍・菅デタラメ政治」を継承するための党内抗争を繰り広げている総裁選よりも、野党に期待する方がよっぽどマシ。総裁選を朝から晩まで報じているワイドショーは野党について「埋没危機」などと評しているが、国民愚弄政治の片棒を担ぐかのような声は無視し、野党共闘を足掛かりに支持を拡大するチャンスととらえるべきだろう。
政治評論家の本澤二郎氏がこう言う。
「総裁選候補は皆、国民よりも安倍、麻生両氏の顔色ばかりうかがい、党員も右往左往している。これは野党にとっても絶好の機会です。『民主党アレルギー』が残っているというのであれば、思い切った人事刷新などを考え、国民に大きくアピールできる政策をどんどん打ち出すべき。コロナ禍で苦しい思いをさせられた国民は無党派層を中心に野党支持に動くはずです」
今こそ国民愚弄政治にとどめを刺すべき時だ。
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