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河野太郎氏出馬にも国民ウンザリ…ポスト欲しさの恩着せ、勝ち馬探しに奔走する自民議員にも嫌悪感
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294581
2021/09/11 日刊ゲンダイ
自民党総裁選への出馬を正式に表明する河野太郎規制行革相=10日、午後(C)日刊ゲンダイ
顔ぶれがほぼ出そろったようだ。
菅首相の後継を選ぶ自民党総裁選(17日告示、29日投開票)で、河野規制改革担当相(58)が10日会見し、出馬表明した。総裁選出馬を決めたのは岸田前政調会長(64)、高市前総務相(60)に続く3人目となった。
世論調査で国民人気が高いとされる河野氏の出馬で注目を集める総裁選だが、ネット上では、各候補の出馬をめぐって露骨に繰り広げられている党内抗争や勝ち馬探しに右往左往する議員の様子に嫌悪感を示す声が少なくないようだ。
例えば河野氏については、持論の脱原発や女系天皇容認発言への懸念がベテラン議員に根強いことが出馬のハードルを高めていたとはいえ、何よりも“障害”となっていたのは所属派閥トップの麻生副総理兼財務相を説得することだったという。
結局、麻生氏から「頑張れよ」と了解を得て出馬表明を決意するわけだが、ネット上では<どんなに国民人気が高くても、ボスの了解、容認をもらわないと総裁選には出られないのね>といった声や、<選挙とは名ばかりの談合、中身はポスト欲しさの恩着せ合戦>と手厳しい意見がチラホラみられる。
森友問題の再調査をにおわせる発言が徐々にトーンダウンしている岸田氏に対しても、ネット上では<安倍さんに何か言われたのね><総裁選前からこんなグダグダじゃあ、何もやらないと言っているに等しい>と呆れる意見が目立つ。
出馬表明会見をする、左から岸田文雄前政調会長と高市早苗前総務相(C)日刊ゲンダイ
極めつきは菅首相の総裁選不出馬の舞台裏報道
極めつきは、10日付の朝日新聞が報じていた、菅首相の総裁選不出馬をめぐる舞台裏を描いた記事だろう。この記事によると、菅首相から幹事長交代を告げられた二階氏が「立ち止まって考えるべきだったな。恩知らずだった」などと周囲に漏らす様子が詳述されているのだが、この記事が事実であれば、まさに今の自民党内は恩讐と怨嗟の声が渦巻く阿鼻叫喚の世界。誰が総裁になったところで、しょせんは「操り人形」になってがんじがらめに陥るのは目に見えているではないか。
ネット上でも<結局、影の総裁が本当の総理大臣ということ><この闇の支配構図が続く限り、いつまで経っても何も明らかにならないし、解決しない>と冷めた見方が多い。
安倍前首相は、<河野太郎が総裁になったら国がめちゃくちゃになる>と話している、と報じられているが、公文書改竄や破棄、虚偽答弁が当たり前に行われるようになってしまったこの国は、安倍政権の時代から、すでにメチャクチャになっているのかもしれない。
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