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※2021年9月7日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年9月7日 日刊ゲンダイ2面
【所属議員全員、頭の中は「手前」のことだけ】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) September 7, 2021
今満天下に曝されているサル山政党 自民党の正体
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/apIUrP6MVh
※文字起こし
菅首相の事実上の退陣意向表明を受け、自民党総裁選(17日告示、29日投開票)の動きが一気に活発化してきた。
党第3派閥の竹下派は6日、幹部が会合を開いて総裁選への対応を協議。最大派閥の細田、第2派閥の麻生、第4派閥の二階の各派も近く幹部が協議する予定だ。
すでに出馬を表明している岸田前政調会長は、地方の党員・党友票獲得を念頭に連日、民放番組をハシゴ出演。石破派の石破元幹事長も親しいベテラン議員らを集め、意見交換を続けている。
麻生派の河野規制改革担当相と無派閥の高市前総務相も出馬する意向を示しているほか、野田幹事長代行も立候補に必要な推薦人(20人)の確保に躍起になっていると報じられている。
民間調査会社の日本共同ネットニュースが4日に自民党員を対象に行った世論調査によると、次期総裁選で「誰に投票したいか」との問いに対し、トップとなったのは石破(28・9%)。次いで河野(20・7%)、岸田(19・5%)、高市(7・9%)、野田(4・3%)の順となった一方で、「まだ分からない」との回答も18・6%に上った。
2012年に初当選した議員ら3回生以下が約半数を占める同党国会議員の多くは、これまで、厳しい選挙を戦った経験がない。そのため、若手議員らを中心に「選挙の顔になれば誰でもいい」と公然と言っているらしいが、結局、今のドタバタ劇から見えるのは所属議員全員、頭の中は「手前」のことだけということだ。
のたうち回り、断末魔を迎えた自民党
新型コロナウイルスの対策失敗などで支持率が右肩下がりを続けている菅政権。初の国政選挙となった4月の衆参3選挙では全敗し、7月の東京都議選でも苦戦を強いられた。
衆院選を目前に控え、この最悪の展開に自民党は大慌て。菅のお膝元の横浜市長選でも野党候補に完敗したことが決定打となり、党内で「菅では衆院選を勝てない」と「菅降ろし」の声が強まった。これを受け、菅は出馬に意欲を見せていた総裁選を断念。いったんは党内に「ヤレヤレ」といった安堵のムードに包まれたのも束の間、今度は菅に代わる新たな「選挙の顔」をめぐって再び、右往左往しているからどうしようもない。
新型コロナの感染拡大によって全国の医療機関で病床が逼迫。自宅待機中に亡くなる感染者も増えており、野戦病院を含めた新たな対策が早急に必要にもかかわらず、自民党国会議員の最大の関心は国民生活よりも総裁選。カギを握るとみられる派閥の領袖とやらの動きが鈍いのも、「勝ち馬」選びに四苦八苦しているからで、裏返せば、若手と同様、自分の生き残りしか眼中にない証左だろう。
そんな卑しくさもしい思惑が透けて見える「権力亡者の見本市」と言ってもいいのが今度の総裁選の実相であり、まさに今、そのサル山政党の正体が満天下に曝されていると言っていい。
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「自民党OBとして断言するが、今の状況は自民党終わりの始まりだ。総裁候補と報じられている面々も他の議員も、とにかく自分が生き残ることだけに汲々としているとしか見えない。候補の中には総選挙に勝つために総裁選に立候補しているのではないかと思う議員もいるぐらいだ。派閥も機能していないに等しく、皆が右往左往し、のたうち回り、断末魔を迎えているようだ」
「自分のためにだけ働く」自民党に国民は鉄槌を下す |
「新型コロナウイルスの感染防止に専念したい」
大体、菅は総裁選の不出馬理由をこう説明していたが、これは誰が聞いても後付けの屁理屈、詭弁だろう。
政権発足直後、感染拡大を懸念する声が出ていたにもかかわらず、それを無視して観光支援事業「GoToトラベル」を強行。緊急事態宣言を連発しながら東京五輪・パラリンピックを開催するなど、政府方針に異論を唱える専門家の科学的知見に耳を傾けず、自分にとって都合のいい情報や理屈を優先した結果が、今の長引く感染状況を招いたのではないのか。
「コロナ対策と総裁選は両立できない」と言うのであれば、昨年9月の総理総裁就任直後から専念するべきだったのは言うまでもないし、本気で専念する気があるなら、野党が求める通り、今すぐにでも臨時国会を召集すればいいだけ。だが、そんなそぶりさえも全く見えないのは、菅がいまだに本腰を入れてコロナ対策に取り組む気がないからだ。
良識ある国民にとっては、新型コロナ対策を軽んじてきた菅も、緊急時なのに「コップの中の党内抗争」にのめり込む今の自民党の姿も呆れるばかりに違いない。小泉環境相は菅不出馬の感想を問われた際、涙ながらに「感謝の思いしかない」とかピンボケ発言をしていたが、泣きたいのは国民の方だ。
パンケーキ報道の失敗を繰り返すメディア
国民生活そっちのけの政権延命策に突っ走った菅の退陣は当然の末路と言えるが、そんな政治屋たちの内輪もめの様子を朝から晩まで取り上げ、実況中継している大メディアも愚弄政権の共犯と言っていいだろう。
とりわけ酷いのがテレビだ。そもそも自民党員というごく一部の限られた国民しか投票権のない総裁選の「人気投票」の結果を、公共の電波が大々的に報じる必要性は乏しいだろう。ワイドショーの中には、あたかも「総裁選の結果=国民全体から選出される首相」のごとく報じている番組もあるが、一党優位を前提とした報じ方は視聴者や有権者を錯覚、誤導させる恐れもある。
本来であれば、菅政権の悪行をきちんと振り返り、さらには一政党の「代表選び」というご都合主義の日程によって、解散、総選挙という重要な政治日程がグダグダに陥ったという「負の情報」をきちんと伝えるのが大メディアの役割だ。
それなのに相変わらず、「誰が人気なのか」「派閥はどう動く」という旧態依然としたステレオタイプの報道ばかりだからクラクラする。
1年前の菅政権誕生時、「パンケーキ好きのおじさん」「地方出身のたたき上げ」などと散々、菅をヨイショした“失敗報道”をもう忘れたのか。
元NHK政治部記者で評論家の川崎泰資氏はこう言う。
「会見で菅首相から質問を打ち切られ、適当にあしらわれていたのが今のメディア記者ですが、相変わらず本質的なことを何も報じない。安倍前首相と菅首相と2代続けて、政権を放り出すという前代未聞の異常な状況なのにお祭り報道に明け暮れている。政権を投げ出した安倍前首相が誰々を支持したなんて、常識的に考えればおかしいでしょう。メディアも世代交代が必要です」
大メディアは野党に対しても、これまた「総裁選一色になって存在感が薄れる」なんて、どこかで聞いたようなフレーズのオンパレードだが、国民をバカにするのもホドがあるだろう。総裁選に誰が出ようが、しょせんは菅以下。つまり、どれもポンコツだ。
国民愚弄の「自分のためだけに働く」自民党の総裁選が野党に有利にならなければ嘘だ。有権者は早く鉄槌を下したくてウズウズしているに違いない。
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