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「欠損コロナ」治療は実現するか? “毒をもって毒を制す”画期的な米研究
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/294261
2021/09/04 日刊ゲンダイ
医療の負担解消にも期待(C)共同通信社
新型コロナウイルスの治療として注目を集める「抗体カクテル療法」。東京都は2日、陽性と判明した段階で投与を促す取り組みを発表した。国内ではカクテル療法の拡大が急務である一方、海外ではまったく新しい治療法の模索も進んでいる。ズバリ、「毒をもって毒を制す」だ。
米ペンシルベニア州立大の生物学者らによる研究が興味深い。生物・医学分野のオープンアクセス誌に掲載された論文(7月1日公表)によると、研究チームは、一般に複数のウイルスに感染した場合に、ゲノムに欠損のあるウイルスが正常のウイルスの増殖を妨げる「干渉」に着目。自然にあるウイルス(自然ウイルス)のゲノムから「欠損干渉粒子」(DI粒子)を合成し、自然ウイルスに感染したサルの細胞に注入した。
正常なウイルスと欠損ウイルスの両方に感染させた実験である。ハーバード大学院卒の医学博士の左門新氏(「元WHO専門委員の感染症予防BOOK」の著者)が論文を読んだうえで、次のように解説する。
24時間でウイルス量半減
「人工のDI粒子は自ら増殖することはできず、自然ウイルスを利用して増殖します。細胞内の自然ウイルスのウイルス量はDI粒子の働きによって24時間後に半減し、DI粒子は自然ウイルスの3.3倍の速さで増殖したのです。DI粒子の方がウイルスよりもRNAが短いため、複製するスピードが速いのです」
欠損干渉粒子は自身で増殖することができないため、たとえ感染しても症状を起こさない。その働きを分かりやすく言えば「害のない“寄生虫”が体内の悪い微生物の増殖機能を乗っ取って増殖し、その微生物を減らしてくれるイメージ」(左門新氏)だという。
問題は、コロナ治療薬として実用できるのかどうか。論文執筆者のひとりであるペンシルベニア州立大のマルコ・アルケッティ准教授(生物学)は、自然ウイルスのウイルス量が半減しただけでは治療目的としては不十分である、と認めている。
「自然ウイルスを利用して増殖するDI粒子が、自然ウイルスを完全に駆逐できるのかどうか。さらに、変異株に対しても同様の結果が得られるのか、人の肺細胞でもウイルス量が減るのかなど、更なる研究が待たれます。とはいえ、画期的なアプローチであり、新たな治療方法として注目に値します」(左門新氏)
アルケッティ准教授によると、新たな研究ではウイルス量が12時間で95%減少したという。コロナ撃退の光明が見えてきた。
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