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菅首相の手法は戦略も戦術も定見もなく「おかしい」尽くし 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/293826
2021/08/26 日刊ゲンダイ
もともと人に任せることが出来ず独断専行押しつけタイプ(菅首相)/(C)JMPA
22日の横浜市長選で菅義偉首相の支援を受けた小此木八郎前国家公安委員長が惨敗した原因について、自民党中堅議員に尋ねると、「彼我の現地司令官の違いだ」と言う。
立憲民主党側の司令官は江田憲司代表代行で、山中竹春候補を発掘し、共産・社民両党や連合も支援する事実上の野党統一候補に仕立て上げ、しかも裏では「ハマのドン」と言われる藤木幸夫やカジノ住民投票署名運動の岡田尚代表らと手を結んで勝てる構図をつくり上げたのは見事だった。
で、小此木側の司令官は坂井学内閣官房副長官だったのか。
「いや、坂井は自民党横浜市連会長だから、形の上ではそうだが、実際は菅首相ご本人。首相はもともと人に任せることができず、独断専行して上から目線で押しつけるタイプ。ましてや横浜は自分の牙城で、自民系市議36人の中に自分の秘書経験者が5人もいるので、意のままに動かせると思っている。それが今回、裏目に出た」と彼は言う。
そもそも、前回市長選で「IRは白紙」と訴えて3選を果たした林文子前市長を、任期途中で無理やりIR賛成に転向させたのは菅自身。だったら今回も林を支持しなければおかしいが、高齢だ、多選だなどと言って林を見限った。だったらすぐにでも別の候補を立てなければおかしいのだが、それができずにモタモタするうちに、林がムキになって立候補を表明。それを見て今度は小此木が閣僚の座を捨てて立候補し、しかも「IR反対」で打って出ることに。菅と小此木は、故小此木彦三郎衆議院議員の秘書と三男として兄弟のような関係なので、「出るのだったらIR反対は取り下げろ」と説得しなければおかしいが、それにも失敗。すると何と驚いたことに、自らのIR推進の立場に触れないようにしながら小此木支援を打ち出した。
明らかに政策などどうでもいい、横浜での自分のメンツを救うために恥も外聞もなく“勝ち馬”に乗ろうとしたのである。だったら何が何でも小此木を勝たせなければおかしいが、大敗してしまった……。
前出の自民党中堅議員が言う。
「戦略も戦術もなく、思想も定見もなく、ただ単にその場その時の思いつきで右往左往しているだけ。周りにも選挙民にもそれが透けて見えているのに、ご本人は『最高権力者は俺だ。俺の言う通りにしろ』とほえてばかりいる。これでは自民党はおしまいです」と。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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