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横浜市長選で「菅NO」が明らかなのに…それでも自民は衆院選を菅首相で戦うのか 日本外交と政治の正体
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/293879
2021/08/27 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
故・小此木彦三郎衆院議員の墓参りをする菅首相(左)。落選し、引退表明をした小此木八郎氏(C)日刊ゲンダイ
横浜市長選挙で菅首相が支援した小此木八郎前国家公安委員長(56)が敗れた。
菅首相は議員になる前は小此木氏の父で衆院議員だった故・彦三郎氏の秘書を務めた。昨年9月の自民党総裁選挙で菅氏の選挙対策本部長を務めた八郎氏は、菅首相にとって側近中の側近と言っていいだろう。
今回の横浜市長選挙はカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致が争点だった。
小此木氏も、当選した新人で立憲民主党が推薦した山中竹春氏(48)も共にIR反対を掲げていたため、主たる争点は新型コロナウイルス対策となり、それは菅内閣の信任を問う選挙でもあった。
横浜市長選挙をめぐるJNNが行ったインターネット世論調査によると、菅内閣を支持するかについて、支持が24%だったのに対し、不支持は64%だった。つまり、「菅内閣NO」が小此木氏敗北の原因のひとつとなったのである。
こうした結果を招くであろうことは、これまでの世論の動向で十分予想された。
自民党政権に対して比較的好意的とみられる読売新聞が行った8月上旬の世論調査の結果として、「菅首相にどのくらい首相を続けてほしいか」との問いに対し、「すぐに交代してほしい」が18%、「今年9月の自民党の総裁任期まで」が48%で、「9月の総裁任期までの交代を求める人」は計66%に達した、と報じられた。
「次の首相には、誰がふさわしいと思いますか」の問いでは、石破茂(19%)、河野太郎(18%)、小泉進次郎(17%)、安倍晋三(10%)の4氏が続き、現職の菅首相は3%だった。国民は菅首相には、もうバイバイと言っているのである。
だが自民党内はどうか。依然として菅首相を自民党総裁として担いでいこうという流れが主流のようだ。小泉氏は総裁選挙で菅首相の再選を支持する考えを示し、石破氏も会見で「私がやると言うべきでない」と述べ、菅氏の総裁再選支持を表明した。
自民党は次の衆院選挙で本当に菅氏を自民党総裁として選挙を戦うつもりなのか。
2017年の衆院選挙では、菅氏、小此木氏は極めて強い結果を残している。
菅氏は、神奈川2区(横浜市西、南、港南区)で57%、小此木氏は同3区(横浜市鶴見、神奈川区)で50%の票をそれぞれ獲得して圧勝した。ところが今回の市長選挙では、この2人がタッグを組んで惨敗したのである。菅氏が総裁で戦えば自民党は打撃を受けることが十分予想される。
自民党よ、それでも菅首相で戦うというのか。
孫崎享 外交評論家
1943年、旧満州生まれ。東大法学部在学中に外務公務員上級職甲種試験(外交官採用試験)に合格。66年外務省入省。英国や米国、ソ連、イラク勤務などを経て、国際情報局長、駐イラン大使、防衛大教授を歴任。93年、「日本外交 現場からの証言――握手と微笑とイエスでいいか」で山本七平賞を受賞。「日米同盟の正体」「戦後史の正体」「小説外務省―尖閣問題の正体」など著書多数。
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