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杉田官房副長官「発熱で検査入院」に大ブーイング! そして聞こえる後任人事“本命と対抗”
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/293658
2021/08/21 日刊ゲンダイ
歴代最長(杉田和博官房副長官)/(C)共同通信社
官僚機構の頂点に立ち、「官邸の守護神」としてにらみを利かせてきた杉田和博・官房副長官が体調不良で19日から入院していることが分かった。
加藤官房長官は20日の会見で、杉田氏が体調不良で閣議を欠席したことを明らかにし、「PCR検査の結果は陰性だったが、検査などのために入院した」と説明。杉田氏からは電話で報告を受けたという。
これに対し、ネット上では「一般国民はコロナ感染しても受け入れ先が見つからず命を落とすのに、政府高官は発熱で入院できる」「コロナ感染妊婦は自宅放置で、上級国民は即入院か」「陰性なら自宅療養させろ」などと疑問や非難の声が相次いでいる。もっとも、官邸関係者は「ただの検査入院ではなく、かなり体調が悪いのだろう」とおもんぱかって、こう言う。
「この2週間ほど、夜中の発熱が続いているそうです。杉田副長官は現在80歳。今年7月に在職日数の歴代最長記録を打ち立てましたが、以前から体調が万全でなく、本人の希望で秋の総選挙後に退任することが既定路線でした。副長官の体調次第では、総選挙を待たずに交代する可能性もある。後任は誰になるのか、人事に注目が集まっています」
警察OBから総務省OBに中枢交代か
有力視されているのは、菅首相の“天領”とされる総務省出身者だという。
「本命は安田充・元総務次官です。菅総理が総務副大臣の時に選挙部政治資金課長として仕え、選挙部長も経験した“選挙のプロ”で、総理の覚えがめでたい。埼玉県出身で、浦和高校・東大法学部の先輩にあたる杉田副長官にも可愛がられていました。退官後は『みずほ総合研究所』の顧問を務めています。対抗馬はやはり元総務次官の岡崎浩巳氏で、故・梶山静六先生の元秘書官だったこともあり、菅総理と昵懇です」(総務省関係者)
警察庁出身の杉田氏は、情報収集にたけ、自他ともに認める“インテリジェンスのプロ”だった。前川喜平・元文科次官の身辺調査や、日本学術会議の任命拒否問題でも暗躍したとされる。
同じく警察庁出身で、「官邸のアイヒマン」と呼ばれた北村滋・前国家安全保障局局長も先月、官邸を去った。コワモテ警察官僚からオトモダチ総務官僚に主導権が移れば、菅総理の独善にますます拍車がかかるのか。官邸中枢が一気に弱体化する可能性もある。
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