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※2021年8月18日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年8月18日 日刊ゲンダイ2面
【医療崩壊でもパラは強行】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) August 18, 2021
無能デタラメ政権を談合で担いだ自民党の大罪
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/mglngsbgCU
※文字起こし
後手後手の対応、そして繰り返される緊急事態宣言の拡大と延長。これで新型コロナウイルスの感染急拡大を抑えられるとは、もはや国民の誰ひとり思っていないだろう。
連日、各地で過去最多の感染者が確認され、全国の重症者数も最多を更新し続けている。政府は17日、緊急事態宣言を茨城、栃木、群馬、静岡、京都、兵庫、福岡の7府県に追加発令し、まん延防止等重点措置も宮城、山梨、富山、岐阜、三重、岡山、広島、香川、愛媛、鹿児島の10県に追加適用することを決定。期間は20日から9月12日までだ。東京、大阪など今月末までの緊急事態宣言が発令されている6都府県の期限も来月12日まで延長する。
これを受けて菅首相は17日夜、会見に臨んだが、案の定、リーダーとして力強いメッセージを国民に訴えることはなかった。
@医療提供体制の構築、Aマスクや手洗い、“3密回避”などの感染防止策、Bワクチン接種の推進を「3つの柱」として進めていくという。
「感染拡大を招いた政府に対する信頼がなくなり、自粛要請にも応じない人が増えている中で、国のリーダーがどういうメッセージを発するか注目されていたのに、目新しい対策もなく同じことの反復で、もう打つ手がないと白旗をあげているようにも見えました。これまで経験したことのない感染拡大で、いま新型コロナに感染したら適切な医療を受けられないかもしれないという国民の不安はまったく解消されず、むしろ絶望感が大きくなっただけではないでしょうか。この政権に任せていたら、命を守れないという危機感です。野党は新型コロナ対策を議論するために臨時国会を開くよう求めていますが、菅政権は逃げ回っている。なぜ、与野党で協力して知恵を結集させようとしないのか。決して失敗を認めようとしない菅首相は失策の反省も謝罪の言葉もありませんが、首都圏を中心に入院できずに自宅待機を余儀なくされる人が増加している。そのまま亡くなる人も増えています。自宅療養とは名ばかりで、自宅放置ですよ。今さら病床確保を言い出すなんて、この1年半、何をしていたのかという話です。この危機的状況で国会も開かない菅首相が何を言っても説得力はありません」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
感染拡大は「デルタ株のせい」と責任転嫁に終始 |
前回7月30日に緊急事態宣言を発令した際、菅は「最後の宣言とする覚悟」と言っていた。17日夜の会見では、その約束を実現できなかった責任についても質疑応答で問われたが、「効果のある対策をピンポイントで行ってきた。デルタ株で状況は一変した」「非常に厳しい状況が続いている要因は感染力が非常に強いとされているデルタ株」などと、医療崩壊の原因はデルタ株のせいだと責任転嫁に終始した。
デルタ株の猛威は分かっていたこと。それでも五輪開催を強行し、感染爆発を招いた政治責任を問われているのに、まるで他人事なのだ。
今や、コロナに感染しても自宅に放置され、適切な医療を受けられない。予定されていた手術の延期など一般医療にも影響は及び、病気になったが最後、棄民される運命だ。コロナ対応のために救急車は常にフル稼働で、交通事故に遭ってもすぐに搬送先が決まるかも分からない。庶民は、おちおち風邪もひいていられない状況に追い込まれている。
それでも、この無能政権はパラリンピックを強行するというのだ。
24日の東京パラリンピック開幕まで1週間となった17日、日本選手団の結団式が都内で行われた。菅もビデオメッセージで登場。「選手のみなさん、東京パラリンピックの出場本当におめでとうございます。新型コロナでみなさんの今日までの道のりは大変なものだったと思います。選手のみなさんが限界に挑戦し、壁を乗り越えていく姿に世界中の方々が感動し、勇気づけられることでしょう」とエールを送った。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)が言う。
「これだけ全国的に感染が拡大しているのに、パラを強行するとは政府に危機感がなさすぎる。もちろん、練習を重ねてきたパラ選手にも活躍の場ができればいいと思います。しかし、五輪を開催したことで国民の間に楽観バイアスが広がり、緊急事態宣言の効力が失われて、この深刻な感染爆発を招いたことは疑いようがないでしょう。同じ過ちをもう一度、繰り返そうというのか。五輪開催直前、菅首相は米紙ウォールストリート・ジャーナルのインタビューで『五輪をやめることは一番簡単なこと、楽なことだ』と話していました。だったら中止すればいいのに、それすらできない。パラ大会にもストップをかけられないのは、国民やパラ選手の命を守るという立場に徹し切れていない証拠で、惰性の成り行き任せになっているようにしか見えません」
16日に行われた東京オリパラ組織委員会、東京都、政府、国際パラリンピック委員会の4者協議でも、中止の議論はなかったという。組織委の橋本会長は、五輪開催がコロナ感染急拡大に影響したことについて「無関係とはまったく思っていない」と言いながら、「検証しながらもパラリンピックを開催させていただき、そして万全の感染対策をしていく」と、五輪開催と同様の成り行き任せだ。
慌てて総裁選でシャッポをスゲ替えを画策の笑止 |
甲子園球場で開催中の全国高等学校野球選手権でも、コロナ感染で試合出場を断念せざるを得なくなっている球児がいる。しかも、菅が強調するデルタ株より強力なラムダ株がすでに日本上陸しているのが現状だ。緊急事態宣言の拡大・延長を決めながら、さらなるラムダ株を引き込む恐れのあるパラ大会を決行するのは支離滅裂ではないのか。
少なくとも、国民に強い自粛を促すインセンティブにはなり得ない。パラ大会の期間をカバーする形で緊急事態をダラダラと延ばすだけでは、その間にも感染者、重症者は増え続けるだけだろう。
さすがに、この無能無策には国民も危機感を抱き、直近の各社の世論調査で内閣支持率は過去最低を記録している。有権者は完全に菅政権を見放しているのだ。
この秋の総選挙を控え、慌てた自民党議員は解散・総選挙の前に総裁選を行って不人気な菅から「党の顔」を替えられないかと右往左往しているが、何を今さら、フザケンナという話だ。昨年8月、もろもろ行き詰まっていた安倍前首相が体調不良を理由に突如、辞任を表明。直後の自民党総裁選で党内の圧倒的な支持を得て選ばれたのが菅だった。党内の主要派閥がこぞって支持を表明し、密室談合で安倍の後継を決めたのだ。
党員・党友投票を求める自民党議員の3分の1を超える署名が提出されても執行部は受け入れず、派閥の論理で菅首相に決まった。トップを緊急避難的にスゲ替えて、権力構造を維持しようとしただけなのである。それから1年も経っていないのに菅降ろしとは、節操がなさすぎるのではないか。
「安倍悪政の負の遺産を隠蔽・封印するための総裁選でした。国民の声に支えられ、主流派に対抗しうる石破元幹事長を寄ってたかって潰しにかかった。その石破潰しのツケで、菅政権も自民党もニッチもサッチも行かなくなっているのが現状です。今ごろになって、自民党議員が『菅首相では選挙を戦えない』などと言うのは責任放棄ですよ。本気で国民生活を考えるなら、安倍悪政の隠蔽を優先することなく、もっと早く、マトモなトップに代えるべきだった。官邸の判断に従うだけで“寄らば大樹”でやってきた自民党は腐りきっている。菅首相ではダメだと言うのは勝手ですが、そういうトップを圧倒的多数で選んだ自民党議員にも共同責任があります」(五十嵐仁氏=前出)
もう自民党は懺悔しておとなしく下野すべきだろう。失政の隠蔽、強弁、糊塗ばかりの安倍・菅の悪政をきっちり清算しないかぎり、この国に未来はない。
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