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自民党で現実味を帯びてきた菅退陣とポスト菅 横浜市長選で野党候補がまさかのリード
https://dot.asahi.com/dot/2021081700008.html
2021.8.17 12:34 AERA dot.
菅義偉首相(C)朝日新聞社
左から横浜市長選に立候補した小此木氏、山中氏、現職の林氏(C)朝日新聞社
ポスト菅の筆頭候補とされる安倍前首相(C)朝日新聞社
8月22日に投開票が行われる横浜市長選がとんでもない展開になってきた。8人の候補者が出馬しているが、菅義偉首相の「盟友」、小此木八郎前国家公安委員長(56)と立憲民主党が推薦する横浜市立大学教授だった山中竹春氏(48)の一騎打ちの様相となってきた。
当初、菅首相のお膝元でもある横浜市で圧倒的な知名度、強固な地盤を誇る小此木氏が楽勝かと誰もがみていた。しかし、マスコミなどの世論調査、期日前投票の出口調査では、山中氏が先行。小此木氏が追う展開になっている。
「まったくの想定外の展開だ」
小此木氏の支援に入った自民党の国会議員はこう愚痴る。世論調査や期日前投票の出口調査をみると、なんと菅首相の地盤である衆院神奈川2区(横浜市)でも小此木氏が苦戦。現職の林文子氏(75)、山中氏が優勢という数字が出たという。
菅首相は7月下旬に地元の横浜市内で配布されたタウン誌で小此木氏支援を表明。市長選レベルで首相が支持を明確にするのは異例中の異例。さらに菅首相は有権者に「衆議院議員 菅義偉」の名義で小此木氏を支持する文書を送付する力の入れようだった。
「小此木氏は自民党支持層をまだまだ固められていないようです。菅首相の地盤でもリードされていると聞き、本人はイライラし、居ても立ってもいられない様子です。自分が前面に出て応援に駆け付ければ、勝てるといまだに思い込んでいるようです。このこと自体、世論の空気を読めていない証左だと思います。横浜市長選で負けたら首相は本当にヤバい。期日前投票で山中さんが上回っているのはやむを得ないとしても、自民党支持層を固められないというのは、自民党の伝統的な集票機能が不全状態に陥っている裏返しです。秋の衆院選を見据えると深刻な事態と思います」(政府関係者)
横浜市長選の最大の争点はIR誘致の賛否だった。しかし、東京五輪が終わり、お祭りムードが消えると市民の関心事は新型コロナウイルスの感染拡大に移行。自民党の横浜市議がこう言う。
「新型コロナウイルスの新規感染者数が増えたと毎日、報道があるたびに小此木氏は反比例するかのように、票を減らすという展開だ。最大の争点、IR誘致のことに有権者はあまり関心がなく『コロナはいつ収束するのか』とばかり聞かれる」
自民党の焦りは相当なものだという。横浜市のある会社経営者がこう証言する。
「ほとんど面識がない小此木氏からいきなり『お世話になっております。小此木です』と電話が入ってびっくりした。うちのような小さな会社に大臣にまでなった人が、選挙をよろしくなんて驚いた」
しかし、菅首相はコロナの感染拡大に歯止めをかける対策がまったく打てず、緊急事態宣言、まん延防止等重点措置の延長を繰り返しているだけ。神奈川県内でのコロナ感染拡大も小此木氏に重くのしかかっているようだ。
「コロナは感染後、5日から最大で20日後に発症する。東京五輪の期間中に感染した人の数字が反映されるのは、8月22日の横浜市長選の投開票日の前後とされる。そのあたりでまた感染爆発が起きれば、小此木氏はますます厳しくなる」(前出・自民党の国会議員)
ピンチの自民党の頼みの綱は、集票マシ−ンとされる公明党だ。菅首相は独自のルートで公明党に支援を要請したが、動きはにぶいという。
それには理由がある。緊急事態宣言中に銀座で飲み歩いていたのがバレて、議員辞職に追い込まれた公明党の前衆院議員・遠山清彦氏の地盤だったのが、神奈川6区(横浜市)だ。そこでも小此木氏は苦戦しているという。
遠山氏は8月4日、元秘書らが日本政策金融公庫からの融資を無登録で仲介したとされる貸金業法違反の容疑で東京地検特捜部から自宅や事務所(千代田区)の家宅捜索を受けた。捜査は元秘書らの新しい勤め先だった現職の公明党衆院議員らの議員会館の事務所まで及んだ。遠山氏は公明党議員としては珍しく、IR誘致に積極的で、議員辞職後は香港のIR関連会社の顧問も務めていた。元東京地検特捜部検事の落合洋司弁護士がこう話す。
「東京地検特捜部が議員会館にまでガサに入ったとなれば、過去の例から1か月前後で次の動きがあります。遠山氏は本人が議員辞職しているので、選挙とも関係がないので捜査がやりやすいと思う。捜査のターゲットが本当に遠山氏だけなのか? 自民党など他の国会議員に波及する可能性も考えられる」
横浜市長選の直前に、東京地検特捜部が動くことも考えられるという。
「横浜市長選で小此木氏が負け、東京地検特捜部の捜査が動けば、ダブルパンチとなり、菅おろしが始まって政局になる。菅首相は自分の派閥がないので、ピンチとなれば、ついてくる議員はあまりいない。それどころか、側近だと言っていた議員も『自分の選挙がありますから。一緒じゃ負けてしまう』と急に菅首相と距離を置き始めている。遠山氏絡みの捜査があるので、公明党は何もできません。横浜市長選に負ければ、首相は9月の自民党総裁選にも出馬できず、退陣するしか道はない」(自民党幹部)
永田町では早くも「ポスト菅」探しが始まっているという。安倍晋三前首相の「再々登板」もささやかれている。前出の国会議員がこういう。
「安倍前首相とのツーショットポスターをSNSに何度か投稿したら、すごく反応がいい。菅首相ではなく安倍前首相との二連ポスターに張り替えると、こちらも評判は上々。菅首相の地元でもある横浜市長選で小此木氏が負けるようなことになれば、解散総選挙でどんな結果が出るか。言わずもがなです。それを回避するには、人気が高い安倍前首相にもう1度、先頭に立って引っ張ってもらうしかないという話が党内では出ています。このまま何もせずに菅首相で解散総選挙をすれば、政権交代にもなりかねない。もしくは、公明党に加え、日本維新の会まで巻き込んでの連立という面倒な状況に追い込まれる」
だが、安倍前首相には桜を見る会の「前夜祭」の不起訴不当という問題が尾を引いている。
「安倍前首相が率いる派閥・清和会所属の議員は、96人いる。盟友の麻生副総理兼財務相の派閥・志公会は59人。2派閥が組めば総裁選の大勢が決まる。安倍前首相が再々登板を見合わせても、下村博文政調会長、河野太郎ワクチン担当相、岸田文雄元外相ら候補はたくさんいる。菅首相の次に困ることはない」(前出の自民党幹部)
横浜市長選の結果次第で「ポスト菅」をめぐる争いが一気に加速しそうだ。
(AERAdot.編集部 今西憲之)
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