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海外メディアによる酷暑報道 東京が「快適」なんて言ったのはどこのどいつだ 海外メディアの目・耳・口
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/292649
2021/07/31 日刊ゲンダイ
東京五輪で記者会見するテニス男子シングルスのジョコビッチ選手(C)ロイター
海外メディアによる東京の暑さ報道が後を絶たない。
「日刊スポーツ」(電子版)によれば28日、テニス会場である有明テニスの森公園は気温33度、湿度80%。コート上は60度近かったという。
そんな中、「東京五輪の組織委員会は天気について嘘をついていたかもしれない」という見出しの特集を掲載したのが26日付「ディザレット・ニューズ」(電子版)だ。
このユタ州ソルトレークシティーの新聞の記事は、東京の暑さを科学的に検証しているわけでも、アスリートに及ぼす影響をだれかに取材しているわけでもない。各メディアの記事を列挙することで、組織委がいかにいい加減なことを言って五輪を招致したかを浮き彫りにしている。
「東京はうだるような暑さ」(アトランタ・ジャーナル・コンスティテューション紙)
「この湿度は耐えられない。暑さと湿気のためハードコートに熱がこもってしまうんだ」と、CNNにコメントしたのは男子テニス世界ランキング1位のジョコビッチ。
「この暑さをしのぐために、組織委員会は試合開始を早めたり、試合中の選手に長いブレークタイムを与えなければならなかった。選手はスラッシー(粉末を水に溶かしてクラッシュアイスを混ぜた飲み物)を飲んだり、可能な範囲で氷入りのベストを着用して涼しさをキープするしかない」(ウォールストリート・ジャーナル紙)
「東京は7月、8月と高温多湿で知られる。しかし、五輪開催地として立候補したときの提案によると、この時期の試合開始予定時の気象コンディションは快適とあった」(ヤフー・ニュース)
「2013年に東京が開催地となったときも、この暑さは問題になった。コロナ禍でいったん、横に追いやられたが、いまになってその心配はリストのトップに躍り出た。アスリートたちに聞いてみるといい」と、ウォールストリート・ジャーナル紙。そして先日のトライアスロンのゴールラインの写真のツイートを引用、「選手たちが暑さであちこちに倒れ込み、まるで戦場のよう。倒れた選手たちの介護で、多くの医者が駆り出されるハメになっている」。
アトランタ・ジャーナル・コンスティテューションは、「東京には台風も近づいていて、さらなる災難にも対処しなければならない」と報じているという。
(米紙コラムニスト、ビリー・デービス)
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