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抗体カクテル「ロナプリーブ」の実力は? 菅首相の唐突宣言で注目、新型コロナから国民を救えるのか
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/292598
2021/07/30 日刊ゲンダイ
医療現場は疲弊している(C)共同通信社
「重症化リスクを7割減らす新たな治療薬を確保した」――。27日の記者会見で菅首相は唐突にこう語った。新型コロナの新規感染者が過去最多を更新する中、「徹底して使用していく」というのだ。
この新薬は中外製薬の抗体カクテル「ロナプリーブ」。2種類の中和抗体をブレンドし、点滴として軽症・中等症の患者に投与する。治験では肥満や高血圧など重症化リスクの高い患者に1回投与すると、入院または死亡リスクが約7割減ったとされる。
政府はこの新薬を20万回分調達する予定で、すでに7万回分を確保。医療機関に無料で配布を始めたという。
このロナプリーブ、1本10万円以上という声もある。もちろん、患者の負担はゼロだ。しかし、投与してもらえるのは、限られた感染者になる可能性がある。
「1回の点滴で効果が出ますが、ワクチンのようにどこでも投与できるわけではありません」とはハーバード大学院卒で近著に「元WHO専門委員の感染症予防BOOK」(三笠書房)がある医学博士の左門新氏だ。
「ロナプリーブは政府が買い上げ、国立病院や大学病院など政府が決めた大きな病院に配分して入院患者に点滴することになります。街のクリニックや医院で投与できるわけではありません。当然ながら、外来での投与も実施されないでしょう」
薬価が高いため、現場の医師は目の前の患者が重症化するかどうかを見極めなければならない。医師が難しい判断を迫られることもありそうだという。
政府の調達目標20万回のうち、まだ7万回分しか確保していないが、これで足りるのか。
「7万回はそれほど少ない数字ではありません。感染者のうち重症化するハイリスクの人たちを3割と考えた場合、1日当たりの新規感染者が約9000人としても重症者は2700人。1カ月で8万1000人だから、1カ月近くは賄えます。その間に残りのロナプリーブを調達し、ワクチン接種が進めば感染と重症化を抑えることができる。新薬が足りるかどうかは、ワクチン接種がどこまで進むかにかかっています」(左門新氏)
ロナプリーブが普及すれば、重症化する感染者が減ることは間違いなさそうだ。しかし、現在、東京都の入院率は19.9%と、10人に2人しか入院できない。このままでは、特効薬があっても、たどりつけない感染者が続出する恐れがある。
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