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新型コロナに完敗した小池都知事は自らの責任問題から逃れられない 小池知事「伏魔殿都政」を嗤う
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/292507
2021/07/28 日刊ゲンダイ
小池知事は突如として五輪モードに(C)日刊ゲンダイ
圧倒的に東京問題――。
これは1年前のことではない。まさに今の東京を表現しているのである。新型コロナウイルス感染について、東京都の小池知事は「高齢者の感染者は減少している」「重症者数は感染者の伸びほど増えていない」と楽観的なメッセージを発し続けてきた。ところが、27日は、これまで比較的、新たな感染者数が少ないとされてきた火曜日にもかかわらず、過去最多の2848人の感染者が確認されてしまった。
そればかりではない。この数週間で東京の感染拡大は確実に近隣3県に波及している上、東京オリンピックと4連休が重なった。この1年間の経験則からしても、今後、全国に拡大するのはほぼ確実である。この状況を東京問題と言わずして何と言うのか。
五輪の開会式に嬉々として出席し、日本選手のメダルラッシュに期待、便乗したのか、「新型コロナウイルスとの戦いに勝って金メダルを取りたい」などと軽口をたたいていた小池知事は、自らの責任をどう受け止めているのだろうか。
コロナ対策は国に批判の矛先が向けられがちだが、感染の震源地である東京都の無為無策は目を覆うばかりだ。今ごろになって、確保ベッド数約6000床を1割アップにも満たない6400床に増やしましょう、などと間の抜けたことを言い出す始末である。おいおい、そんなことは半年前にやっておけよ! と嘆きたくなるのは私だけではないだろう。
コロナ対策の小池知事の不作為はこれだけではない。営業自粛の協力金の支給は遅々として進んでいないことだ。夜の飲食が感染理由とするのであれば、飲食店への補償を最優先に行わなければ、協力を得られるはずもない。
突如として五輪モードに入った小池知事
7月初旬の都議選前後の時期、小池知事は五輪開催に関してだんまりを決め込んでいた。開催都市のトップとして如何なものかと感じていたが、これも小池流の処世術。五輪に対する世論がどちらに傾くかを慎重に見極めていたのだ。ところが、開会式当日の臨時都議会の冒頭で、「何としても大会を成功」と表明して以降、突如として五輪モードに突入した。勝ち馬に乗るかのような知事の方向転換からは、オリンピックの盛り上がりを自らの人気上昇に利用しようとする魂胆しか見えてこない。
犬猿の仲である菅総理大臣ともワクチン接種を巡って休戦協定を結んだのではないかと推測される。
菅総理は失地挽回の唯一の方策はワクチン接種の普及しかないと考えており、それは小池知事も同様だ。十中八九、この秋の国政復帰を目指しているであろう小池知事にとって、最後のハードルはコロナ拡大が収まるかどうかである。感染拡大を尻目に都知事の座を投げ出しては、さすがに世論の批判は免れない。頼みの綱はワクチンだけである。
つまり、次の衆院選で激突するかもしれない両者は、皮肉にもワクチンの接種を協力して進めようとしているのである。それを裏付けるように、東京都では都内の大規模接種会場の設置を急いでいる。7月に入ってから、管理職に対して大規模接種会場担当への兼務発令が毎日のように発出されているのだ。
しかし、つかの間の休戦状態も現下の感染拡大に対しては即効性がない。菅総理も小池知事も再びコロナに追い詰められようとしているのではないか。
さて、次に待っているのは責任問題だ。それは菅総理の? いやいや、小池知事の責任問題である。
感染爆発下のオリンピック・ゲーム。そのどちらの当事者でもある小池知事が責任を逃れることはできない。
澤章 東京都環境公社前理事長
1958年、長崎生まれ。一橋大学経済学部卒、1986年、東京都庁入都。総務局人事部人事課長、知事本局計画調整部長、中央卸売市場次長、選挙管理委員会事務局長などを歴任。(公)東京都環境公社前理事長。2020年に『築地と豊洲「市場移転問題」という名のブラックボックスを開封する』(都政新報社)を上梓。YouTubeチャンネル"都庁OB澤章"を開設。最新作に「ハダカの東京都庁」(文藝春秋)、「自治体係長のきほん 係長スイッチ」(公職研)
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