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※2021年7月29日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年7月29日 日刊ゲンダイ2面
【ついに一般の手術は後回し】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) July 29, 2021
イカれた首相と絶叫TVの五輪狂騒
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/EfyJD9OtFE
※文字起こし
<女子ソフトボール日本代表のみなさん、北京五輪から13年越しのオリンピック連覇、おめでとうございます! 素晴らしいチームの結束に感動しました>
<大橋悠依選手、400m個人メドレーに続く2冠達成! 素晴らしい偉業です、おめでとうございます>
<新井千鶴選手、初出場のオリンピックで、激闘を制し堂々の金メダル獲得、おめでとうございます!>
これらは、全国で過去最多の新型コロナウイルス感染者が確認された28日、菅首相がツイッターで発信した文章だ。首相官邸のツイッターにも同様のツイートが並ぶ。東北地方を横断した台風8号に関連する発信はあるが、コロナに関しては言及がない。コロナ感染急拡大で逼迫する医療体制よりも、日本選手の金メダルが関心事なのだろうか。
28日、全国で新たに確認されたコロナ感染者は9583人で、これまで最多だった第3波の7958人(1月8日)を大きく上回った。
東京都は3177人と初めて3000人を超え、2日連続で過去最多を更新。自宅療養者も急増している。
都は医療機関に対して、救急医療の縮小や停止、予定していた手術の延期を視野に、コロナ病床を増やすよう要請したが、都内ではすでに、救急患者の受け入れ先がすぐに決まらない「救急搬送困難事案」が多発している。東京消防庁の管内では25日までの1週間で1121件もあった。前週から34%も増えた。
一般の手術は後回しにされ、救急外来も断られる。首都もいよいよ、そういうフェーズに入ったのだ。第4波の大阪のような医療崩壊が目前というのに、菅は五輪にかまけている場合なのか。
西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「コロナ病床の不足だけでなく、通常医療が圧迫されて一般患者が速やかに治療を受けられなくなっている状況は、すでに医療崩壊が始まっていると言っていい。事態は緊迫しているのに、政府は何をやっているのでしょうか。なぜ、ノンキに五輪にかまけていられるのか。感染拡大は勢いを増していて、このままでは助けられる命を救えない可能性が出てきます」
五輪強行で政策当局が抱える矛盾
27日のぶら下がり取材で、コロナ感染拡大と五輪中止の選択肢について記者から問われた菅は、「人流は減少しているので、そうした心配はない」と断言。何を根拠に言っているのか知らないが、あまりに危機感がなさすぎるのではないか。
剣呑なのは、7月12日からの緊急事態宣言の発令後に感染者数が急増して、過去最多を更新してしまったことだ。五輪開会式に合わせた4連休は行楽や国内旅行に出かける人も多かったが、その影響が反映されるのは、おそらく来週以降。多くの専門家が、感染者数は今後さらに増えると予測している。
そんな状況で「心配ない」と言い切る菅は、いよいよ本格的に狂ったか、もともと国民の命を軽んじているかのどちらかだろう。
過去の緊急事態宣言時には、東京都の小池都知事も「東京に来ないでください」などと言って、県境をまたぐ移動の自粛がアナウンスされたものだ。ところが今は、県境どころか国境も越えて、東京五輪に人が集まってきている。政府も都も、五輪開催を強行した政策当局が大きな矛盾を抱え、移動の自粛を強く呼びかけられない。
今後、感染者が爆発的に増えても、菅や小池は「五輪が直接の原因ではない」と言い張るだろう。「GoToキャンペーン」の時もそうだった。だが、政府が旅行や五輪を後押しすることが、自粛する必要はないというメッセージになることは間違いない。
五輪のために割かれた医療ソース |
緊急事態宣言下での感染急拡大には、「もう切れるカードがない」「打つ手がない」という政府関係者の声も報じられ始めた。コロナ禍で五輪を強行すれば、こうなることは分かりきっていたはずだ。だから、多くの国民が延期や中止を求めていた。打てる手がないなら、今すぐ退陣して他の人に代わってもらいたい。もしくは、今すぐ五輪を中止することだ。
大会組織委は東京五輪を開催するにあたり医療スタッフ7000人、約30カ所の病院を確保したと発表していた。確保と言うが、五輪のために医療従事者が動員され、病院が接収されたようなものだ。
「今からでも五輪を中止すれば、少なくても大会のために取られていた医療ソースを現場に戻すことができる。今の東京は、とても五輪をやっていられるような状況ではないのです」(前出の中原英臣氏)
菅は6月9日の党首討論で、「国民の命と安全を守るのが私の責務、守れなくなったら(五輪を)やらないのは当然」と言っていた。医療崩壊が現実に起きつつあるのに、そこは見て見ぬふりで、連日の金メダル祝福ツイッターを続けるつもりなのか。
東京新聞(電子版7月23日付)が、都内の総合病院の呼吸器内科に勤める40代女性看護師の「選手は悪くないけれど、正直、五輪のニュースは見たくない」という声を伝えていた。この約1年半、コロナ患者の対応や感染防止対策に神経をすり減らしてきた医療従事者の本音だろう。
五輪のテレビ観戦を心底、楽しんでいる人もいる。その一方で、医療関係者に限らず、SNS上にはテレビの五輪報道に辟易する声もあふれている。
<五輪一色のテレビを見たくないため、スイッチすら入れなくなって来ている>
<テレビつけてもネット開いても五輪一色でうんざり>
<テレビは五輪中継ばかり。見たくない人はお出かけしたくもなる>
<NHKがここまで五輪一色になると、五輪期間中は受信料を払いたくない>……。
厳しい現実が五輪報道に覆い隠される
今、世の中で何が起きているのか。コロナや台風情報、事件のニュースを知りたくても、テレビをつければ朝から晩まで五輪一色。さながら電波ジャックの様相だ。五輪競技がこの世界のすべてのように錯覚してしまう。
NHKなんて地上波の総合テレビだけでなく、教育テレビ(Eテレ)やBSも総動員で五輪報道に注力している。受信料で成り立っている公共放送がこれでいいのか。
もちろん、国籍を問わず五輪出場選手の奮闘は応援したい。パンデミック下の不安な情勢で最高のパフォーマンスを繰り広げるのは並大抵のことではない。
だが、コロナ感染拡大、直面する医療崩壊、疲弊する市民――。そういう現実が五輪報道に覆い隠されてしまうことは、また別問題だ。「安全・安心」「国民の命を守る」という菅の言葉は空約束だったのに、その無能と責任が追及されることもない。
始まった途端、五輪一色に染まる大メディアを見ていると、翼賛報道で権力のお先棒を担いだ暗い歴史を嫌でも想起してしまう。
この国は何度、同じ失敗を繰り返すのだろう。それが戦争であれ憲法改正であれ、大新聞テレビが不都合な事実を報じず、お上の言い分を垂れ流し続ければ、国民は判断材料を奪われて、同調圧力が世の中の空気を支配していく。
「とにかく五輪を開催し、成功したと強弁して支持率アップ、解散総選挙での勝利につなげる戦略の菅自民党は、コロナ感染や医療体制の逼迫で一般国民が犠牲になっても構わないのでしょう。そういう権力者の思惑に大メディアが加担している。戦前戦中と何も変わっていません。権力にスリ寄って経営が安定し、スポンサー収入で儲かる大メディアは自分たちの利益しか考えていない。日本勢がメダルを獲得したり試合に勝ち進むたびに絶叫してお祭り気分を盛り上げていますが、政治家も大メディアも、自分たちの懐は痛まないからイイ気なものです。五輪に投じた3兆円超の経費も、無観客開催で穴があいたチケット収入の赤字分も、都民や国民がツケを払わされるのです。国を誤った方向に導いた政治家やメディアの責任は問われず、一般国民だけが大きな犠牲を払うのは、先の戦争とまったく同じ構図です」(政治評論家・本澤二郎氏)
政治の失策によるコロナ感染拡大も五輪の負債も「一億総懺悔」に帰されてはたまらない。
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