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東京都コロナ重症者数“横ばい”発表はミスリード 病床使用率56%と逼迫、隠れ重症者も急増
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/292417
2021/07/26 日刊ゲンダイ
重症でも中等症にカウント(C)共同通信社
東京都は25日、新たに1763人の新型コロナウイルスの感染を確認したと発表した。先週の日曜日より755人も増え、同曜日としては過去最多となった。一方、都の基準で集計した重症者数は前日より2人減って72人だったと発表したが、この“数字”はミスリードにつながりかねない。実際は、すでに過去最悪の状況に陥っているからだ。
◇ ◇ ◇
7月以降、都の感染者数は右肩上がりが続いているが、重症者数は50〜70人の範囲で一進一退。過去最多だった160人(1月20日)の半分にも満たない状況だ。しかし、これは、人工呼吸器やECMOでの管理が必要な患者に限定した東京都の独自の基準によるもの。集中治療室(ICU)や高度治療室(HCU)の患者も含めた国の基準では678人(24日時点)に上り、過去最多の567人(1月27日)をはるかに上回っている。
6月30日は385人だったので、7月以降で293人も増えている。重症病床使用率も56.2%(678人/1207床)と最も深刻な「ステージ4」(爆発的感染拡大)の50%を上回る。重症病床の5割超はかなり深刻だ。
第3波より、はるかに深刻(小池百合子都知事)/(C)日刊ゲンダイ
ネーザルハイフローを使えば「中等症」扱いに |
さらに、重症者数をめぐって、新たな“カラクリ”が浮上している。
厚労省は5月26日、コロナ診療の手引を改訂し、中等症患者向けに「ネーザルハイフロー療法」を明記した。鼻に差し込んだ管から多量の酸素を送り込む方式で、人工呼吸器に近い効果が期待できる上に、患者や医療スタッフの負担も軽減するという。
厚労省の改訂以降、これまで人工呼吸器を使っていたような重症患者に、ネーザルハイフローで治療するケースが増えている。問題は、ネーザルハイフローを使えば、中等症扱いになり、重症者にカウントされないことだ。西武学園医学技術専門学校東京校校長の中原英臣氏(感染症学)が言う。
「ネーザルハイフローの活用は歓迎すべきことです。ただ、酸素投入の方式が違うだけで、重症患者の症状が変わるわけではありません。これまでなら、人工呼吸器を付けていた症状の患者にネーザルハイフローを使う場合は、重症者としてカウントすべきです。中等症に入れてしまうと、表面上、重症者数が減ることになり、状況が改善したように見えかねません。過去との比較も困難になってしまいます」
東京に限らず、ネーザルハイフローの活用が増えることで、表向き重症者数が減っている可能性がある。ミスリードは許されない。
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