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聞こえない「がんばれニッポン」鳴りを潜めるスポンサー企業の胸の内
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/292255
2021/07/22 日刊ゲンダイ
“がんばれニッポン”のCMはほとんど目にしない(C)日刊ゲンダイ
「新型コロナに直面する今だからこそ、世界が団結し、人類の英知を結集して難局を乗り越える大会を世界に発信したい」
菅義偉首相は、来日中のトーマス・バッハIOC会長との面会で変わらず同じ言葉を繰り返した。新型コロナウイルスによる感染の影響で延期となり、開催直前まで中止論や観客問題で揺れ続けた東京オリンピック。
本来ならテレビ、新聞からスポンサー企業の“がんばれニッポン”のCMがうるさいほど聞こえ、目にするはずだった。ところがほとんど目にしていない。
国内スポンサー71社のうち最上ランクのワールドワイドオリンピックパートナーの1社で、スポンサー料2000億円で契約しているともいわれるトヨタ自動車では、「競技観戦で無観客が決定したことで、得意先を招待するチケットが配れず数億円が紙くずになった。会場でのホスピタリティー・プログラムや、イベントもすべて中止しました。ただ、電気自動車の未来や自動運転車、燃料電池車など3700台をすでに組織委員会に提供していますので、せめて会場での宣伝に期待したい」(同社幹部社員)。
スポンサー企業の対応をする電通の五輪関係者がこう述べる。
「スポンサー企業からテレビ、ラジオへのCMの出稿は全くありません。本来ならこの時期“がんばれニッポン”のCMががんがん流れているはずなんですが。すでに社長はオリンピックが終わったら各局の局会議を回って挨拶しなければと言っているんです」
電通の五十嵐博社長は、東京オリンピックゴールドパートナーであるアサヒビールの担当が長く、同社に近い電通マンといわれる。アサヒビールは競技会場などでビールやワインなどの独占販売権を取得し、コロナ禍の中でも一定の制限のもと会場内の飲酒を認めることが検討されていた。
ところが批判が高まり、組織委員会は6月23日、一転して会場での酒類の提供見送りを発表した。
アサヒビールは五輪会場向けに増産体制を整えていたが、販売中止となり在庫がかなり増えているという話も聞こえてくる。アサヒビールの担当者に聞いた。
「競技場での販売予定数はオープンにしていませんが、(販売)中止の決定でも業績的に影響は軽微です。生産計画は日々変化しますからね」
富士通やNECなども続々イベントや接待プログラムを中止し、出向した社員の半数はすでに本社に戻っている。スポンサー企業は、当初の総額3700億円から大会延長でさらに220億円の追加支払いを強いられた。
“がんばれニッポン”を堂々と宣伝できない東京オリンピックを、忸怩たる思いで見ている企業は多いのではないか。
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