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“呪いのクビ”は小山田圭吾で7人目 五輪をめぐる「辞任の連鎖」は招致決定直後から始まっていた
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/292210
2021/07/21 日刊ゲンダイ
そして誰もいなくなった(C)日刊ゲンダイ
23日に開幕する「東京五輪」開会式の音楽制作を担当していたミュージシャン、小山田圭吾(52)が19日、辞任。これを受け、海外メディアは「東京五輪・パラリンピック組織委員会会長を女性蔑視発言で引責辞任した森喜朗元首相をはじめ、また主要な人間が辞めた」(AFP通信)などと呆れ気味に報じたが、「呪い」の連鎖は果たしてどこまで続くのか。
振り返れば、東京五輪をめぐり、辞任・辞職に追い込まれた人物は枚挙にいとまがない。
まずは何と言っても、東京五輪招致に成功した際の猪瀬直樹元都知事(74)だ。招致運動の際には「コンパクトな五輪を理解していただけた」などと胸を張っていたが、その後、医療法人徳洲会グループからの5000万円裏金疑惑が浮上。都議会では、自宅に現金を運ぶ際に使ったというかばんに、現金に見立てた白い箱を無理やりねじ込もうとする姿を披露。議員や傍聴者から失笑を買った揚げ句、“かばん芸人”と揶揄されて、東京五輪招致決定から3カ月後の2013年12月に辞職に追い込まれた。
次は東京五輪のエンブレムに選定されたデザイナーの佐野研二郎氏(48)だ。2015年7月、華々しく大会エンブレムが発表された時には両手を大きく掲げながら、笑顔でおどける様子が注目を集めたが、その後、デザインの盗用疑惑が浮上。さらに別の作品に対しても、ネット上で盗用しているのではないか、などと「祭り状態」になり、同9月にエンブレムを白紙撤回され、あえなく五輪の現場から姿を消した。
さらに東京五輪招致委員会が計2億円超を支払ったシンガポールのコンサルタント会社「ブラックタイディングス」(BT)をめぐる裏金問題が報じられ、フランス当局の捜査対象となったJOC(日本オリンピック委員会)の竹田恒和前会長(73)が2019年3月、会長辞任に追い込まれた。
今年2月に女性蔑視発言で組織委会長を辞任した森喜朗元首相(83)や猪瀬元知事らとともに五輪招致運動に関わり、2016年のリオデジャネイロ五輪閉会式に「スーパーマリオブラザーズ」のマリオに扮して登場した安倍晋三前首相(66)も2020年9月、コロナ禍の最中に体調不良を理由に総理大臣を2度目の辞任となったほか、演出の総合統括だったクリエーティブディレクターの佐々木宏氏(66)は今年3月、お笑いタレントの渡辺直美(33)の容姿を侮辱するような演出を提案していたことが発覚し、辞任となった。
海外メディアの指摘ではないが、辞める人間は一体どこまで増えるのか。さながら大ヒットホラー映画「リング」(中田秀夫監督、東宝)のような展開だ。もしかして開閉会式の演出で「貞子」が出てきたりして……?
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