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※2021年7月19日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年7月19日 日刊ゲンダイ2面
【いよいよ始まるバカの祭典】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) July 19, 2021
ぼったくりに国賓級♀ス待のアホらしさ
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/IyY9WD0fmX
※文字起こし
本当に五輪をやるのか。開幕をいよいよ4日後に控え、今回ばかりは陰鬱な気分になってしまう国民が少なくないのではないか。世間のしらけムードをよそに、18日、東京・元赤坂の迎賓館では、バッハ会長ら国際オリンピック委員会(IOC)関係者を招いた歓迎会が開かれた。
大会組織委員会の主催で、出席者は橋本会長の他、菅首相や小池都知事ら40人程度。人数が絞り込まれ、飲み食いはなかったが、世界的なピアニスト・辻井伸行さんの演奏の“おもてなし”はあったようだ。
迎賓館は外国の国王、大統領、首相等の賓客を迎える国の施設。国際儀礼に照らし迎賓館での接遇が適当であると首相が認めた者について接遇を行うことができるとされている。つまり、菅がバッハを“国賓級”で接待することにしたわけで、それには驚くしかないのだが、百歩譲って“賓客”だとしても、コロナ禍での五輪強行に国民が納得していないうえ、緊急事態宣言下で、パーティーやイベントは中止が一般的。なぜバッハだけは、IOCだけは特別扱いなのか。SNSなどで「都民は我慢しているのに」などの批判が相次いだのは当然だ。
時事通信社の最新の世論調査で、菅内閣の支持率が29・3%と初めて2割台に突入、首相を続けてほしい期間については「今年9月末の総裁任期まで」が49・4%で最多だった。国民の大半があと1、2カ月の間にとっとと辞めてくれ、と思っているようなポンコツ首相が、“ぼったくり”と非難されている税金泥棒のために、国宝指定の国家施設で追い銭を出して接待するデタラメには呆れるしかない。
さらに仰天したのは、菅が16日の共同通信社のインタビューでパラリンピックについて「いくらかでも観客の中でできればいい」と発言し、有観客開催に意欲を示したこと。バッハが菅との会談で、感染状況が改善した場合に五輪の有観客開催を要望していた一件を受けてなのか、菅自身の執念なのか。いずれにしても、東京は5日連続して新規感染者が1000人超という感染拡大期に突入しているのに、いまだに「有観客」を口にするとは、倒錯しているとしか言いようがない。
バッハの目に日本人は映っていない
だが、狂気の沙汰ともいえる五輪の有観客開催復活について、バッハは本気だ。
17日の会見で、菅に有観客を打診したことについて問われると、「コメントを控える」とかわしたものの、「状況が変わったら5者協議を開いてコロナ対策とともに検討する」と付け足すのを忘れなかった。
国民の安全安心はどこへ行ったのか。もっとも、バッハには日本人のことなど目に入っていない。会見で「大会参加者や日本国民にリスクを与えない。コロナ対策は機能している」と強調したのも、むなしく響く。
実際、来日直後には「緊急事態宣言とはどういうことなのか」と信じられない発言をし、日本人を「中国人」と間違え、日本中をア然とさせた。広島訪問にしても、「平和の使命を再確認するため」とか言ったが、真の目的は「ノーベル平和賞」狙いだと見透かされている。
五輪開催が確定し、米NBCからの巨額放映権料は安泰となり、IOC会長としての任務は達成した。カネはガッポリで、あとは名誉欲か。開会式の前日にはバッハらIOCメンバーは皇居・宮殿で天皇に面会する予定だ。
五輪に詳しいスポーツジャーナリストの谷口源太郎氏は言う。
「近代五輪は欧州の帝国主義や植民地主義を背景にスタートしていることもあり、今に至っても五輪は欧州のものという思想が根本的に拭えないでいる。バッハ会長にすれば、我々の言うことを聞くのは当たり前という感覚。加えて、日本の事情で開催を1年延期したのだから、1年後の今年、大会を実現させるのは当然と考えている。最初からIOCと日本の力関係は明確なのです。だから『有観客でやって欲しい』という本音が出てきてしまう。東京が緊急事態宣言下にあることなど、理解しようともしていない。それどころか、会見で『日本の方は大会が始まれば歓迎してくれると思う』と発言しましたよね。日本側がそう伝えているのでしょうが、バッハ会長自身も日本国民をその程度の愚民だとしか思っていないのですよ」
何もかも五輪優先に病院幹部は悲痛な叫び |
しかし、である。五輪の開催はどんどん“当然”から遠のいている。開幕が近づくにつれ、東京の感染状況は悪化し、このままだと、8月上旬に新規感染者4000人という最悪試算が現実になる。その時、病床使用率は50%以上のステージ4だ。これに五輪関係者の感染が続出すれば医療体制はどうなってしまうのか。
開幕前から既に、連日のように五輪関係者から陽性者が出て、今月1日以降18日までに、計55人に上っている。選手村に滞在する選手からも陽性者が出てしまった。
都内の大学病院幹部は悲痛な叫びだ。
「五輪関係者から感染者が出た場合に備え、スタッフの準備をするよう要請されています。それで、英語、仏語、独語など外国語ができる人員を用意しました。とにかく過重な負担がかかっています。50代の重症者が増える中で病床が再び逼迫するのではないかという不安も抱えている。五輪期間中は相当、緊張した状態になります」
陽性者を把握するための検査体制も、五輪に合わせ大規模に拡充されている。選手や審判、ボランティアは毎日、報道関係者やスポンサーも4日に1度の検査を実施。パラリンピック期間も含め、累計150万回超の検査が行われる計画で、ピーク時は1日数万件にもなる見通し。
だが、その一方で、東京都の1日の検査数は1週間平均で8000件弱だ。50代の重症者増の背景に、無症状の若者による家庭内感染もあるとされるのに、検査でも五輪優先なのか。五輪関係者の検査は民間委託が中心とはいうものの、都民の通常の検査体制に悪影響を及ぼすことはないのか。
そこのけそこのけ五輪様が通る
五輪優先といえば、19日から本格化した交通規制も酷いもんだ。選手ら大会関係者を乗せた車の専用・優先レーンの運用が開始。専用レーンでは原則、ピンク色のステッカーを貼った関係車両しか通行できず、優先レーンでは一般車両は道を譲らなければならない。違反したら普通車で6000円の反則金だ。さらに首都高速道路は、19日からマイカーの日中の通行料金がナント1000円上乗せ。「そこのけそこのけ五輪様が通る」。下々の者は家の中に引っ込んでおれ、ということなのだ。政治評論家の森田実氏はこう言う。
「商業至上主義でスポーツを金儲けの道具にしているような五輪は、もはや『百害あって一利なし』なのに、今の日本は『バッハ・マッカーサー』に完全に支配させている状態。汚らしい連中に卑しい五輪を強引に開催されてはたまりません。それが多くの日本国民の心情ではないですか」
国民が望まないバカの祭典のために、世紀のぼったくり男爵のために、なぜ国民が犠牲にならなければいけないのか。
結局、菅がバッハと同じ穴のムジナだからだ。17日に出演した読売テレビで、9月末の任期満了に伴う自民党総裁選について「出馬するのは当然」と明言したことがニュースになっているが、五輪を政治利用して、政権延命、総裁再選という保身は当初からの菅のシナリオである。菅もバッハも、自らの利益を優先し、国民を犠牲にしても平気の平左。度し難いワルだ。
「菅首相は五輪を開催してしまえば、何があっても『成功した』ということにしてしまうのでしょう。マスコミも同調する。そうなった時が危うい。ファッショ政治になってしまいます。政治においては、傲慢な力ずくの手法が最も危険。弱い者や批判を平気で踏みつぶす。菅政権はそうした方向に突っ走り始めています」(森田実氏=前出)
国民は今世紀最大の愚策をしっかり目に焼き付け、秋の選挙の判断材料にする必要がある。
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