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IOCバッハ会長に広島市民「帰れ!」の猛抗議 被爆地訪問強行の欺瞞
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/292074
2021/07/17 日刊ゲンダイ
歓迎ムードなし(代表撮影)
「今回の東京2020オリンピック・パラリンピックは、より良い、より平和な未来への希望の光になると確信しています」
何とも欺瞞に満ちたスピーチだった。東京五輪開会まで1週間となった16日、IOC(国際オリンピック委員会)のバッハ会長が被爆地の広島市を訪問。平和記念公園の原爆慰霊碑に献花し、原爆資料館を視察した。ノーベル平和賞狙いの魂胆が透けて見えるバッハの強行に、市民は猛反発。口先だけの「平和」や「安全」には、もうウンザリだ。
◇ ◇ ◇
「バッハは出ていけ!」「五輪よりも人々の命を救え!」
雨がそぼ降る中、慰霊碑の前で黙とうするバッハに向かって、公園周辺に集まった市民団体は英語でシュプレヒコールを上げた。園内は厳戒態勢。県警が立ち入りを制限する柵を設け、資料館は一時閉館した。さらに、県知事と副市長が出迎えるという異例の対応で、2016年のオバマ米大統領(当時)や19年のローマ教皇来訪以来の“厚遇”だ。
この日は国連で採択された「五輪休戦決議」の期間の初日。被爆地からスポーツを通じた平和への取り組みを発信することで、IOC会長として初のノーベル平和賞受賞に近づいたというわけだ。
現地を取材したジャーナリストの横田一氏がこう言う。
「平和公園には数えきれないほどの警官が詰め、物々しい雰囲気でした。バッハ会長は広島空港に到着後、そそくさと迎えの車に乗り込み、取材に応じるそぶりはナシ。空港でその姿を写真に収めようと試みましたが、報道陣は遠巻きに眺めることしかできず、望遠レンズでようやく撮れるほど。報道関係者はシャットアウトといった様子でした」
被爆地利用に怒りの声(C)日刊ゲンダイ
AI予測を超える感染再拡大 |
平和公園に到着したバッハ会長を待ち受けていたのが、市民による「帰れ」「出ていけ」の猛抗議。来県反対の声を無視した強行は、市民の怒りの火に油を注いだ。抗議デモを行った市民団体「8.6ヒロシマ大行動実行委員会」の中島健共同代表は「ぞろぞろと人を引き連れて平和を訴えるぐらいなら、それにかかる費用を少しでもコロナ禍で苦しむ人々を助けるために使えないのか」と憤りを隠さない。
こうした怒りや批判に耳を傾けないバッハ会長のスピーチは偽善そのもの。「私が本当に必要としているのは社会と社会の大きな連帯」「スポーツを通じて世界平和にさらに貢献したい」などと強調したが、コロナ禍の五輪開催が「平和に貢献する」と本気で考えているのだからア然とする。さらに度し難いのは、「日本の方へのリスクはゼロ」「感染状況が改善したら有観客も検討して」――と平然と口にする無神経さだ。
16日の都内の新規感染者数は1271人。3日連続で1000人を超え、27日連続で前週の同じ曜日を上回った。医療現場からは「すでに満床」との悲鳴が上がる中、最近の感染増は一時、AIを用いたグーグルの感染予測のペースを上回った。
「菅首相もバッハ会長も『安全・安心』と繰り返していますが、やっていることは真逆。両者に共通するのは都合の悪いことは無視する“独裁者気質”です」(横田一氏)
平和都市の中心で「『平和の使者』として頑張りたい」と意気込んだバッハ会長。人命軽視の“戦犯”という自覚はないようだ。
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