http://www.asyura2.com/21/senkyo281/msg/836.html
Tweet |
※2021年7月12日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年7月12日 日刊ゲンダイ2面
【しゃべれない首相と口からデマカセの大臣たち】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) July 12, 2021
西村康稔 耐えられない軽さと舌先三寸
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/gUga6jxVNJ
※文字起こし
「#西村康稔の更迭を要求します」「#西村康稔大臣の議員辞職を求めます」――。SNS上には更迭や辞任を求める声が渦巻いている。
新型コロナウイルスの感染拡大は止まらず、12日から再開する4度目の緊急事態宣言で、酒類提供停止などの要請に応じない飲食店に対し、取引金融機関から順守を働きかけるよう求めた西村コロナ担当相。仰天発言は、東京都に再び緊急事態宣言を発令することを政府が正式決定した8日の会見で飛び出した。
「情報を金融機関としっかり情報共有しながら、順守を働きかけていく」「関係省庁ともすりあわせている。文書で要請をしてもらうことを考えている」などとドヤ顔で発言したのだ。
酒類販売業者にも、政府の要請に応じない飲食店との取引を停止するよう依頼。「メディアや広告で(飲食店を)扱う際に、順守状況に留意していただくよう依頼を検討している」とも言っていた。
言うことを聞かない飲食店は取引先の金融機関や酒類販売業者を使って締め上げる、メディアも政府の手先になって飲食店を監視しろと言っているに等しい。
「一体、何の権限があって言っているのでしょうか。飲食店に融資している金融機関の優越的地位を政府が利用して圧力をかけさせるなんて異常だし、憲法が保障する『営業の自由』をどう考えているのか。官僚出身とは信じられない浅慮、軽佻浮薄にも程があります。当局に逆らえない金融機関も困るだろうし、脅して言うことを聞かせるなんて、マトモな政府のやることではない。緊急事態宣言とまん延防止等重点措置の繰り返しで、飲食店は疲弊しています。協力金の振り込みも遅れがちというから、背に腹は代えられず、要請に従わずに酒類の提供をする店も出てくる。それぞれ生活がかかっていれば死活問題だからです。要請に応じてもらうためには、まず補償をしっかり迅速に行うことが政府の仕事でしょう。やるべきことをやらず強権を振りかざす西村氏の発言に国民の怒りが沸騰するのは当然です」(政治評論家・本澤二郎氏)
菅首相は9日午前、記者団から西村の発言について問われると、「どう発言されたかは承知しておりません」とスットボケていたが、知らないはずがない。
上に媚びへつらい弱者をドーカツするチンピラ風情
内閣官房が8日にHPに掲載した自治体向けの通知には「金融機関等へのご依頼等について」という項目があった。「事務的ミス」だとか言い訳してウヤムヤにしているが、内閣官房の文書まで作られていたのだから、西村の一存のはずがないのだ。菅も了承していただろうに、しらばっくれる。安倍前政権以降、その場しのぎの嘘がすっかり常態化してしまった。
結局、飲食店への圧力は、世論の猛反発で翌日には撤回に追い込まれたが、自分が矢面に立って親分を守った西村は、組織内で点数を稼いだとでも考えているのではないか。真っ先に自民党の二階幹事長のところにスッ飛んで行って、「すみません」と謝罪したというのだ。謝る相手が違うだろう。ヤクザの鉄砲玉みたいだ。
3年前の西日本豪雨の際も、安倍前首相らが出席して衆院赤坂宿舎で開かれた宴会「赤坂自民亭」で所属議員が浮かれる写真をツイッターにアップしたのが当時官房副長官だった西村だ。危機意識の欠如に批判が集中し、安倍の責任を問う声も上がると、「大雨の被害が出ている最中に会合をやっているような誤解を与えた」と慌てて謝罪。誰も誤解などしていないのだが、自分の軽率な行動が安倍に迷惑をかけたことを謝っているような態度だった。
名門の灘高から東大に進んだ西村の先輩にあたる精神科医の和田秀樹氏が言う。
「同窓生ということで、自民党の会報誌のようなもので対談したことがありますが、彼は遅刻してきて謝りもしなかった。先輩であっても、自分より格下と見ると傲慢な態度に出るのです。一方で、上昇志向が強く、自分より上の人間には媚びへつらうタイプだという風評も聞こえてくる。西村氏は経済再生担当でもあるのだから、金融機関に対して、飲食店は厳しい状況だけれど何とか融資を止めないで欲しい、返済を少し猶予してもらえないかとお願いするなら分かります。経済再生の道筋も考えず、自分たちの言うことを聞かない店は潰せというのは、どうかしている。精神科医の立場から見ても、西村氏の振る舞いは常軌を逸しています。どんなに勉強ができても、人の気持ちが分からず想像力も働かない人間が政治をやってはいけない。説明が苦手な菅首相が、スポークスマン役を任せていることが最大の間違いで、西村氏は早く辞任した方が国民のためです」
弱者に寄り添う姿勢が見られないのは、この政権の特性でもある。国民に自助を強いる菅を筆頭に、自治体にワクチン接種をせかし「あまりに遅いところは1クール飛ばすこともあり得る」と恫喝した河野ワクチン相、請負先業者について「徹底的に干す」「脅しておいた方がいい」などと発言したとされる平井デジタル相、五輪開催に関する専門家の提言を「別の地平」と切り捨てた丸川五輪相……。政権の上から目線、ドーカツ体質がよく表れている。ちょっと脅せば言うことを聞く、勝手に忖度してくれるという驕りだ。
国民の信頼を失った自公政権に政権担当能力はない |
「このコロナ禍で政策当局の無能さ、お粗末さが次々と露呈し、国民は怒り、呆れている。金融機関まで使った西村大臣の飲食店ドーカツにしても、『これはできない』『法的に無理だ』と進言する人はいなかったのでしょうか。官邸が決めたことに誰も異議を唱えず、官僚が唯々諾々と従う風潮が安倍長期政権で霞が関全体に行き渡ってしまった。目的のためには憲法も法律も無視して圧力をかける。都合の悪いことは答弁拒否か、その場しのぎの嘘でゴマカす。そういう安倍政治を継承する菅政権で、国民は政府を信用できなくなっている。今回は標的にされたのが飲食業界ですが、状況によっては、いつ自分が理不尽に締め付けられるかも分かりません。なにしろ、国民の命を犠牲にして五輪を開催する政府です。こうなると、自分の身は自分で守るしかないと考えるようになる。国民の信頼を失った自公政権には、もはや政権担当能力がありません。説明を拒否し、嘘でゴマカし、そのくせ強権を振りかざす国民無視の政治を続けさせないためには、秋の総選挙で有権者が意思表示するしかないのです」(本澤二郎氏=前出)
世論の高まりに恐れをなしたのか、西村は11日、ツイッターで3回にわけて長文を投稿。
<飲食店の皆様には、新型コロナ対策にご協力頂き感謝申し上げます。この度は、私の発言で、混乱を招き、特に飲食店の皆様に不安を与えることになってしまいました。何とか感染拡大を抑えたい、多くの皆様にご協力頂きたいとの強い思いからではありますが、趣旨を十分に伝えられず反省しております>などと釈明したが、舌先三寸、口からデマカセとしか思えない。
上から目線でドーカツする趣旨が伝わったからこそ、国民の怒りは収まらず、炎上しているのだ。自分たちの無能無策を棚に上げて、何様のつもりなのか。
こんなのがコロナ担当では、政府のことなど誰も信用できないのは当然で、西村の発言が決定打になり、緊急事態宣言下でも要請に応じない飲食店が続出するのではないか。それは、国民をバカにするなという意思表示でもある。開いている店で酒を飲むことも躊躇しなくなる。国民の命と生活を守るためではなく、五輪を開催したいがための緊急事態宣言だと感じているからだ。
11日後には東京五輪の開会式だが、緊急事態宣言の効果は望むべくもなく、コロナ感染拡大は止まらないだろう。その時、誰が責任を取るのか。しゃべれない首相と、口からデマカセの大臣たちに事態の収拾ができるのか。
この国はいよいよ無政府状態になってきた。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK281掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK281掲示板 次へ 前へ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。