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菅首相では「選挙の顔にならない」と示した都議会議員選挙 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/291597
2021/07/08 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
選挙の“顔”にならない…(C)日刊ゲンダイ
都議会議員選挙が始まる直前の自民党都連は楽観ムードにあふれていて、私が知る議員はこう見通しを述べていた。
「自民党は前回25議席の大惨敗から倍増で、たぶん50を超える。今回は自公協力が復活したことは心強いが、公明党はコロナ禍のため、お得意の全国からの活動家動員ができないので、あまり伸びず、現有23を死守すると言っているが、難しいだろう。それでも自公合わせて70前後で、過半数確保はまちがいない」と。
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選挙後、その議員に「全然、話が違うじゃないの」と聞くと、沈んだ声でこう言った。
「分析はこれからだが、自分の直感で言うと、まず、菅義偉首相の評判が想像以上に悪い。とくにワクチン供給の右往左往による大混乱、それでも何がなんでも五輪開催という姿勢を女性有権者が嫌った。それに対し、共産党は中止、立憲民主党は延期か中止で足並みを揃え、しかもかなり踏み込んだ選挙協力もやった。武蔵野市の1人区で立憲の女性候補を共産の小池書記局長が街頭応援に立ってまでして当選させたのがその象徴。そして、実は、これが最大ポイントだと思っているのだが、公明はさっき言ったように全国動員ができない中でも23人全員当選させた。ところが自民はたった8つ増えただけで33。つまり、創価学会のとくに婦人部の皆さんは、公明候補にはもちろん投票するが、菅が嫌だから自民に投票しなかったんですよ」
「もう一点、あなたは事前に、46議席で第1党だった都民ファーストが13議席前後まで凋落すると言っていたが、何と31議席を得て第2党に踏みとどまったのはどうして?」と問うと、彼はこう答えた。
「マスコミは、小池百合子都知事が病を押して最終日に都民ファを応援するという演出にやられたなどと言いますが、違うと思う。都民ファには今や積極的に支持する熱い勢いは持たず、先に述べたように、自民・公明支持者でも菅が嫌いという人たちの中で、いきなり立憲・共産にまで行かない人たちが取りあえず都民ファに流れた、ということでしょう」
なかなかおもしろい。秋までに行われる衆院選への流れという意味では、第1に、菅は自民候補のみんなが歓迎する選挙の顔にはならない。第2に、自公協力はかつてのような威力を持たない。第3に、立共を軸とする野党協力はうまく組み上げれば結構効果がある、ということである。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
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