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※2021年7月7日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年7月7日 日刊ゲンダイ2面
【立憲・枝野も舐められたものだ】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) July 7, 2021
選挙全敗首相で衆院選突入とはいい度胸
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/x6f8cP1veg
※文字起こし
やはり嫌われ方はハンパじゃなかった。都議選で改めて露呈した菅首相の人気のなさ。ひたすら「安心安全」を唱え、開催基準となる数値や目安は何ひとつ説明せず、国民の不安の声に耳をふさぐ東京五輪ゴリ押し。「目標1日100万回!」の大号令で自治体を恫喝、大企業もせっつき、自衛隊まで動員しながら、いきなり「弾切れ」でハシゴを外したワクチン「打て打て」詐欺――。
何から何まで民意逆なでのポンコツ政治で菅には好かれる要素なし。本人も不人気を自覚してか、告示日に党関係者向けの出陣式に顔を出しただけ。「菅隠し」の結果、自民の獲得議席は33。史上ワースト2の歴史的惨敗を喫したが、菅を前面に押し出せば、この程度の負け方では済まなかったはずだ。
天敵・小池都知事との「選挙の顔」の差は歴然。「同情するなら票をくれ」の寝たふり作戦で、都民ファーストの会は31議席を獲得。したたかな「女帝」に一枚も二枚も上手ってことをまざまざと見せつけられた。
それでも菅は懲りちゃいない。この期に及んで「有観客五輪」に固執。無観客にカジを切るのは夜9時以降開催の競技や収容人数50%が5000人以上の大規模会場だけ。小規模会場と“五輪貴族”が大挙する開会式は条件付きで観客を入れる方針とは、民意もヘチマもありゃしない。
都議選で共産は五輪中止、立憲民主は中止や延期、都ファは無観客を訴えた。この3党と中止を強く求めた生活者ネットの1議席を合わせると、獲得議席は66と半数超え。選挙中に山口代表が「無観客」に言及した公明も含めれば、議会の7割を占める。
もはや党首の存在自体がスキャンダル
つまり開催都市の民意は「五輪は中止」「せめて無観客」。それがハッキリ示されたのに、菅は平然と「5者協議の中で最終的に決める。選挙の結果にかかわらず」と言い放ち、国民と対話する気などみじんもない。
コミュ力ゼロで反省するそぶりもない鉄面皮が、いまだ政権政党の「選挙の顔」。秋までには絶対に行われる総選挙を控え、「菅降ろし」が表面化する兆しすらない自民も、国民にケンカを売ったも同然である。
「昔の自民なら都議選開票と同時に即、政局でしたよ」と、法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)はこう言った。
「タカ派からハト派まで各派閥が競い合い、『疑似政権交代』が可能な多元性こそ、かつての活力源でした。ところが『安倍1強』にあぐらをかき、気づけば風に乗って当選を重ねた若手のイエスマンだらけ。前首相が後継候補を徹底的に干したせいもあり、今や衆目の一致する『ポスト菅』が枯渇。多様性は消滅し、活力を失っています。コロナと五輪を前に思考停止に陥り、衆院選も菅首相と抱き合い心中。『五輪がある程度成功し、ワクチンも国民に行き渡れば勝てる』と、はかない望みを託すオメデタ政党に成り下がっています」
都議選で時の首相が告示日以外に表舞台に立たなかったのは、1989年の宇野宗佑元首相以来の珍事だ。「3本指」の女性スキャンダルで猛反発を招いた宇野と違って、もはや菅は存在自体がスキャンダル。選挙全敗首相で衆院選突入とは、自民党もいい度胸だ。
「令和の55年体制」を疑われる野党第1党 |
4月の衆参3選挙で全敗、与野党対決となった山形、千葉、静岡の各知事選でも敗北。それも応援入りゼロの「菅隠し」の戦果だ。昭和のスポーツ漫画の“秘密兵器”じゃあるまいし、前哨戦で散々ベンチを温めてきた選手に、いきなりの本番で奇跡の勝利を期待するのも酷な話である。
すべての選挙で「NO」を突きつけられた菅が、どのツラ下げて街頭に立つのか。立憲の枝野代表も舐められたものだが、コケにされるのも無理はない。都議選でも「自民VS女帝」の構図に埋没し、存在感ゼロ。改選前8議席から15議席にほぼ倍増とはいえ、自民と都ファのそれぞれ半分にも満たない。
議席を増やしたのも共産との候補一本化による選挙協力が奏功した結果なのに、枝野はその恩義を軽んじる。共産の志位委員長と4月末の党首会談で合意済みの「衆院選に向けた協力のための協議」を2カ月以上も放置。65超の小選挙区で候補重複の問題解決も「選挙直前でいいや」がホンネで、願わくば共産が自主的に降ろすことに期待を寄せているというから、何サマなのか。
選挙中も立憲の国会議員が候補不在の選挙区で共産候補を応援したことに目くじらを立て、「許されない」と発言。共産との共闘に「閣外協力もあり得ない」(神津会長)と反発する支持団体の連合に配慮し、逆らえない立場をかたくなに守り続けるとは愚の骨頂だ。
「“ぼったくり男爵”に何も言い返せない菅政権とIOC(国際オリンピック委員会)との関係を想起させます。枝野代表は都議選で共産より議席が下回った現実を受け止め、謙虚になるべきなのに見下し続ける。右往左往の末、ようやく『時限的な消費税率5%への引き下げ』の公約化を認めましたが、それこそ、れいわ新選組の山本代表が昨年から提示してきた『共闘への唯一の条件』。ところが、枝野代表は共産よりもさらに下に見て歯牙にもかけない。どこまで野党共闘に本気なのか。理解に苦しみます」(高千穂大教授の五野井郁夫氏=国際政治学)
自民に「衆院選に都ファはおらず、消極的でもウチを選ぶ人が増える」(閣僚経験者)と甘く見られても仕方ない。塊になって立ち向かってこない野党なんて怖くも何ともないのだ。
「パンとサーカス」で忘れられた存在に
先の通常国会でも、立憲の本気度は怪しかった。菅長男が絡む接待問題の浮上後も、予算案の審議を止めず、すんなり衆院通過。予算の年度内成立が見えた3月半ばに実現した参考人招致も形だけ。渦中の東北新社社長が引責辞任した直後のタイミングで、国会に呼んだのは何も知らない新社長。当然ながら追及は不発に終わった。
CM規制などの付帯決議を条件に改正国民投票法に賛成したのも解せなかった。8国会にわたって採決を拒みながら、突然の心変わり。政権を奪えば廃案はおろか、改憲の道筋さえ葬り去れたのだから、政権交代の覚悟に疑問符がつく。
その背景で囁かれるのが、与党との談合疑惑だ。修正案で賛成に回る代わりに、与党に2年ぶりの党首討論や内閣不信任案の提出など“会期末の見せ場”づくりをのませたとの見立てである。
「その見せ場すら枝野代表は生かせず、菅首相との党首討論は迫力不足。自身の政権構想に延々と時間を割く空気の読めなさで、1時間半に及んだ内閣不信任案の趣旨説明も心に響かない長広舌。ひとりカラオケで悦に浸るオジサンと変わりません。この先、五輪開催でメディアと代理店との強力タッグで“お祭り騒ぎ”を仕掛けられたら、都議選の結果もリセットされかねません。八村塁、大坂なおみ、池江璃花子ら各選手を連日フィーチャー、枝野代表に露出機会は与えられず世間に忘れられた存在となってしまう。解散直前に菅政権に再び数万円の給付金をバラまかれたら、いよいよ目も当てられない。“令和の55年体制”を疑われるような野党第1党なら『パンとサーカス』の前に屈し、みすみす政権交代の好機を失うだけ。国民にとって不幸な存在でしかありません」(五野井郁夫氏=前出)
前出の五十嵐仁氏は「立憲が本気なら連合に振り回されないこと。それなしには、生活に悲鳴を上げる国民の怒りと苛立ちの受け皿になり得ない」と語った。
一定の影響力を有するだけで満足し、万年野党に甘んじる永田町のぬるま湯から立憲が抜け出さない限り、この国に未来はない。
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