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小泉環境相は熱海災害を「私の仕事は雨が上がった後」と他人事 菅首相は都議選「勝利宣言」準備
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2021.7.4 08:00 上田耕司 AERA dot.
手を振る小泉進次郎環境相(撮影・上田耕司)
東京都議選(定数127)の投開票が4日、行われる。 最終日となった3日は静岡県熱海市で朝から大規模な土砂災害が発生し、2人が死亡、20人の安否が不明となった。被害の深刻さが次々と報じられていた同午後1時頃、小泉進次郎環境相はTシャツにジャケット、スニーカーというラフないでたちで東京都町田市にサプライズ登場した。
「私がなんでTシャツを着ているかというと、このTシャツはリサイクルのものなんです。私が履いているスニーカーもそうです」
左手くすり指には滝川クリステルさんとの結婚指輪がキラリと光る。小泉環境相は星大輔候補の応援で町田駅前の街頭に立ったが、熱海市の土砂災害についてもこう語った。
「静岡県の熱海で大変大きな崖崩れ、土砂崩れが発生しました。政府をあげて状況の確認をやっていますが、環境大臣の私の仕事はこの雨が上がって、状況が見えた後に災害の現場の廃棄物を担当することです。これを一つ一つしっかり対応しつつ、多くのみなさんの安全安心の町づくりを防災の面でもしっかりとやっていかなければいけません」
都議選の応援演説をキャンセルし、多くの国会議員が熱海の土砂崩れの対応をしているというのに、小泉環境相にとって災害は、雨が上がったら対応すればいい、とどこか他人事のように聞こえる発言だった。
「熱海の被災者たちの神経を逆なでしかねないきわどい発言でヒヤヒヤした」(政府関係者)
ひととおり演説が終わり、司会者が「ありがとうございました」と締めくくろうとした時、小泉環境相は「すいません、もうちょっとだけいいですか、大丈夫ですか」とまた、話し始めた。
「ひとつだけ言いたいことがある。小池さん、退院されて良かったですね」
さらにこう続けた。
「小池さんが職場に復帰して、いきなり職場へ行くんじゃなくて、まずリモートでしたよね。実は私もこの国会中に入院したんです。急性虫垂炎になって緊急手術をして、私は1週間も入院しませんでしたが、小池さんを見ていて、リモートができる環境で良かったと思いました」
千代田区の候補の応援に入った小池百合子知事(撮影・上田耕司)
「私自身も入院してから環境省の仕事に復帰するまでに、まず、リモートでやりました。私は育児もやってますが、家で育児もしながら働ける環境が整いつつあって良かったと思ってます。育児をしている方、経済状態が必ずしも100%ではない方など一人一人の働き方に合わせ、多様な働き方ができる環境を整えていくことが重要だと思いました」
要するに政治家もリモートで仕事ができる”環境”になったことを能天気に喜んでいるらしい。だが、演説を聞いていた自民党・小倉將信衆院議員はヒタヒタと迫ってくる脅威を感じているという。
「小池さんが退院されて、最終日の今日から選挙運動をされています。ものすごい勢いで都民ファーストが伸びているという情報が入って来ている」
小池百合子都知事は都議選の最終日となった3日朝、都庁で公務を終えた後、午前10時半から特別顧問を務める都民ファーストの候補者たちの応援に都内各地をまわった。
小池氏が千代田区の平慶翔候補の事務所に現れるという情報が伝わると、報道陣は続々と集まり、住民と合わせると約200〜300人くらいに膨れ上がった。
小池氏を待つこと1時間余り。同午後5時頃、小池氏に応援してもらって今年1月、当選した樋口高顕・千代田区長がこうアナウンスした。
「まもなく小池知事が来られます。私も小池知事が乗るガラス張りの車『金魚鉢』に同乗していたんですが、本当に街ゆく人から熱い声援を送っていただきました。小池知事は体調が回復しない中、公務を終えてから、わざわざ千代田区に来てくれました」
集まった聴衆の興奮が最高潮になったところで、小池氏がガラス張りの選挙カー「金魚鉢」に乗って現れ、拍手が沸き起こる。まるで舞台に登場した女優のようだった。
車から降りた小池氏は集まった区民たちや報道陣にもみくちゃにされた。小池氏が再三、注意喚起していた「ソーシャルディスタンス」も「三密回避」ももはやどこかへ行ってしまっていた。
「金魚鉢」に座る小池百合子知事(撮影・上田耕司)
とにかく、小池氏と平候補は人波の中をかきわけながら事務所前を歩き、報道陣も区民もその姿をカメラやスマホで撮影しまくっていた。
小池氏はひとことも話すことなく、10分足らずでガラス張りの選挙カー「金魚鉢」に再び乗り込んだ。
車が動き出すと、記者はあとを走って追いかけ、信号待ちで止まった「金魚鉢」の中で、座る小池氏を激写した。
同じ千代田区から出馬するライバル、自民党公認の内田直之候補の陣営へ行くと、片山さつき参院議員が激励の挨拶をしていた。内田候補は「都議会のドン」こと内田茂氏の娘婿で市議3期の実績がある。
集会の途中、「朝日健太郎国交政務官が来る予定でしたが、熱海市の土砂災害の対応でキャンセルになった」とアナウンスされた。
千代田区の情勢について、元NHK記者で衆参国会議員の政策担当秘書を務めた経験のある選挙アナリストの平木雅己氏はこう話す。
「自民党の内田候補は国政比例票1200〜1300を持つ公明党支持層にも働きかけを強めている。共産党の富田候補も国政比例票2100〜2200の上積みを図りながら、票を固めている。都民ファの平候補は板橋区からの選挙区替えで立候補しましたが、準備や知名度不足は否めません。自民党の内田候補が優勢です」
だが、この流れは小池氏のサプライズ参戦で混戦となっているという。
最終日の内田候補の集会場には、杖をついて歩くドン内田氏の姿があった。小池知事について質問すると、そばにいたスタッフが「取材はお断り」と手でさえぎった。その瞬間、ドン内田氏はよろけてしまい、記者はドンの老を感じた。
娘婿の候補の応援に現れた「都議会のドン」内田茂氏(撮影・上田耕司)
自民党の都議選の応援弁士として大車輪の活躍をしたのは、丸川珠代五輪相だ。東京五輪・パラリンピック開催を目前に控え、公務そっちのけで1日10選挙区を回る体力もすごいが、男性候補者とハグをしてパワーを注入するサービスぶりだった。
現在、アラフィフの丸川大臣だが、多忙な日々の中にあっても美への執着があるようだ。
自民党候補者をハグする丸川珠代五輪担当相(撮影・上田耕司)
「五輪担当といっても実務は組織委員会がやるので、国会が閉まれば、割とヒマなんですよ。丸川さんのスケジュールには6月29日午前、応援へ向かう前に都内の美容クリニックに立ち寄ると記載されていました」(政府関係者)
そのスケジュールを確認すると、その美容クリニックは中目黒にあり、皮膚のしみ、目の下のくま、毛穴などのアンチエイジングに定評があるという。
クリニックに取材を申し込むと、「患者さんの個人情報はお答えできない」との回答だった。
最終日の小池サプライズにたじろいだ自民党だが、今回の都議選では43〜50議席まで伸ばすと情勢調査で予想されている。選挙協力する公明党とあわせ、都議会で過半数を確保できるかが焦点だ。自民党関係者はこう語る。
「菅義偉首相はすでに勝利を確信し、コメントまで用意させている。『第一党を獲得』と大勝が前提に書かれており、コメント内では謙虚さをにじませる言葉も使われている。選挙結果を見るまでもなくこうした文書を作成すること自体、傲慢なんですけど…」
AERAdot.は勝利コメントの情報を入手しているが、果たして結果は菅自民党の皮算用通りとなるのか。
(AERAdot.編集部 上田耕司)
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