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※2021年6月30日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年6月30日 日刊ゲンダイ2面
【女帝は入院、何もかも「検討中」】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) June 30, 2021
恐ろしくて見ちゃいられない あと23日 五輪開催へのカウントダウン
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/BoBB7JNhT3
※文字起こし
7月の声を聞けば、東京五輪はもう「月内」のイベントだ。開会式まであと23日。本来なら準備万端、総仕上げの時期だが、競技場に観客を入れるかどうかすらハッキリしないまま、開催だけが既成事実として強行されようとしている。
政府や東京都、国際オリンピック委員会(IOC)などの5者協議は、中止の選択肢は無視して、観客上限を定員の50%以内、最大1万人にする方針で合意。ただし、7月12日以降も緊急事態宣言や「まん延防止等重点措置」が発令されていた場合は「無観客を含め検討」という留保がついた。その際は5者協議であらためて観客数を検討することになっている。
で、案の定というか、7月11日までを期限として適用中の重点措置は、東京都などで延長されそうだ。政府は29日、延長の調整に入った。延長期間は2〜4週間を検討していて、五輪期間にかぶってくる。
29日の東京都の新型コロナ新規感染者数は476人で、10日連続で前週同曜日を上回った。感染爆発レベルの「ステージ4」は目前である。神奈川や千葉の感染状況も悪化している。政府内でも「五輪は無観客開催しかない」という意見が出ているという。
「リバウンドは誰の目にも明らかで、感染者はこれからもっと増える。五輪開会式までに収束すると予測している専門家はいません。この状況で五輪開催に突っ込んでいくなんて無謀としか言いようがない。たとえ無観客でも、五輪が始まれば選手や関係者など数万人が入国して人流も活発になり、ますます感染が拡大するのは明らかです。五輪は中止するしかない。それを決断するのが政治の役割です」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)
開催地のトップが不在の異様
もはや問題を先送りする時間は残されていない。そんな中で、首都の“女帝”は過労で倒れて入院中。政界では「都議選から距離を置くため」「八方塞がりで逃げた」などと揣摩臆測が飛び交うが、とにもかくにも五輪開催地のトップが開会式1カ月前に表舞台から消えるなんて異常事態だ。知事が過労で入院してしまうほどに、コロナ禍での五輪開催は無理筋だという見方もある。
「東京五輪のコロナ対策は万全だと、知事が世界に向けてアピールしなければならない時に入院では、アスリートも国民も不安になるばかりでしょう。菅首相も『安心・安全』を念仏のように繰り返すばかりで、それをどう担保するかという具体的な方策は語られない。必ず安全な大会にできるという確証があるから、世論の反対を押し切って開催するというのなら、数字やデータを示して懇切丁寧に説明し、国民に納得してもらう作業をしなければならないのに、すべて現場に丸投げです。ワクチン接種もそうですが、首相の号令に現場が振り回され、みんな責任を取らなくて済むよう逃げ回る。そういう無責任体質だから、国民も五輪が無事に開催できるとは思えない。開催されても心から楽しめなくなってしまったことは残念です」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
五輪を成功させ、その高揚感の中で解散・総選挙に臨み、自民党総裁選を乗り切って長期政権の足掛かりにする。それが菅首相の描くシナリオなのは間違いない。朝日新聞(25日付)によれば、この1カ月間で何人もの閣僚が五輪中止の決断を迫ったが、菅はことごとく退けた。「ワクチン接種を加速させる」「感染者数は6月に減る」などと、根拠なき楽観論を繰り返していたという。
「切り札」のはずのワクチン接種も泥縄の後手後手 |
だが、頼みのワクチンも五輪には間に合わない。
「日本国民は、五輪で数万人が来日して変異株が持ち込まれることを心配していますが、来日する選手や関係者の側は逆にワクチン接種が進んでいない日本に来ることを不安がっていると聞きます。今ごろになって、約7万人の大会ボランティアにワクチン接種の案内をしていること自体が後手後手で、政府に何の計画性もなかったことが分かります」(山田厚俊氏=前出)
ボランティアは6月30日から1回目の接種を行い、2回目は7月31日以降になる予定だ。
2回目の接種が終わらない状況で五輪開催を迎えることには不安の声が上がるが、丸川五輪相は29日の閣議後会見で「1回目でまず一次的な免疫をつけていただく」とか言っていた。1回の接種で免疫ができるなんて聞いたことがないが、何を根拠に言っているのか。自民党の額賀元財務相も1回目の接種後にコロナ感染で入院したばかりじゃないか。
厚労省の指針によれば、ワクチンで十分な免疫ができるのは2回目の接種を終えて7日間程度経ってからだとされている。7月31日以降に2回目を打っても、免疫を獲得する頃にはオリンピックは終わっている。もちろん、その後にスタートするパラリンピックに向けてボランティアのワクチン接種が進むことの意義は大きいが、2回接種を終えても感染する可能性はある。
ワクチン接種後に複数の陽性者が確認されたウガンダ選手団はモナコでのラグビー最終予選を棄権。失踪した選手がいるという情報もある。10人程度の選手団でもこうなのだ。今後、数万人が一挙に入国すれば、不測の事態はいつでも起こりうる。それなのに、水際対策もプレーブックもザル状態だから、大混乱は避けられそうにない。
G7首脳は誰か来日するのか
28日に立憲民主党が国会内で開いたヒアリングでは、五輪のため来日した選手や関係者で新型コロナ感染が明らかになったのはウガンダ選手団だけではないことが明らかになった。
内閣官房によると、2月にフランス1人、4月にエジプト1人、5月にスリランカ1人、6月にガーナ1人が確認されていたという。そういう事実関係がなぜ今になって明かされるのか。中止の世論が盛り上がることを恐れたからか。厳格な14日間隔離など水際対策を強化する議論はなかったのか。
ヒアリングで政府の担当者は、「どのような改善策があり得るか、厚労省と検討を進めている」と話していた。ここでもまた「検討」だ。
「この後に及んで検討している場合なのか」と、前出の五十嵐仁氏はこう言う。
「競技によってはクラスターが発生して中止になるものもあるかもしれない。ただでさえ酷暑の東京で、ワクチン接種が進んでいない日本では観戦時もマスクを外せず、熱中症の危険性も高まります。小中学校の児童・生徒が観戦する学校連携観戦は“令和の学徒動員”とも言われていますが、保護者から懸念の声が続出し、参加の中止や検討が相次いでいる。五輪強行は菅首相の賭けだと言われますが、国民の命を賭けたバクチには到底、賛同できません。常に中止のオプションを用意しておかないと、国民の安全は守れない。五輪を契機に東京発の変異株が世界に広がれば、国際社会から非難される可能性もある。神頼みでは困るのです」
菅は五輪開催について、G7で「全首脳から大変力強い支持をいただいた」と強弁していたが、米国のバイデン大統領は、日本政府から招待を受けていた開会式への出席を見送ると正式に発表。代わりにジル夫人が来日の方向で「調整中」だという。次期夏季五輪の開催国であるフランスのマクロン大統領はG7で唯一、開会式出席に言及していたが、27日の統一地方選で惨敗し、来日取りやめも「検討中」だとされる。
VIPの来日すら決まらず、何もかもが「検討中」「調整中」。グダグダなまま時間だけが過ぎ、コロナ患者は増え続ける中で五輪開会式に向けたカウントダウン。まるで、破局の結末が明らかな映画を見ているようだ。もはや誰も止めることはできないのか? 映画ならばバッドエンドを見届けることもできるが、これが現実世界なのだから恐ろしくなる。
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