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小池百合子必殺剣<本澤二郎の「日本の風景」(4119)
http://jlj0011.livedoor.blog/archives/29510945.html
2021年06月19日 jlj0011のblog
<電通五輪の生殺与奪の権限を握る東京都知事に怯える菅とIOC・JOC>
今時、電通五輪に浮かれる日本人がいたら、ぜひとも顔を見たいものである。「仮に実施したとしても、世界の三流選手の試合に多くの子供たちが、希望を抱き夢を見るなんてことがあるだろうか。ごく一部のミーハー族の茶の間の話題になるだけではないのか。国民は命がけのコロナ戦争のさ中、塗炭の苦しみの渦中にある。そもそもG7でさえも、EU離脱で経済危機のイギリスと、台湾問題で日本を引きずり込んだアメリカが、そして次期五輪開催国のフランスが関心を示したていど。菅宣伝を言葉通り受け取ると、間違いのもとだ」と新聞テレビを冷静に分析する事情通の説明である。
他方で、五輪開催を強行するという既成事実を積み重ねることに躍起の、菅義偉と背後でエンジンをかける安倍晋三、配下の橋本・丸川のはしゃぎぶりに、ブレーキをかける専門家の尾身茂の苦虫を嚙み潰したような表情も関心を呼んでいる。
注目は、五輪開催の有無について、生殺与奪の権限を握っている、五輪現場責任者の東京都知事が、電通や菅らの既成事実派に屈することになるのか、それともNOを突き付けるのか?いうなればIOCのバッハと菅を手玉にとる小池百合子の政略の行方だ。関係者は重大な関心を抱いている。
小池の背後には、菅と安倍に対抗する二階幹事長どころか、従来からの小池ブレーンが控えて、沈黙している。
沖縄を除く緊急事態宣言を中止、もうコロナは終わったといわぬばかりの菅の記者会見で、一つだけ「あれっ」と思う場面があった。ろくろくPCR検査をしようとしなかった政府である。五輪向けの策略ゆえだ。それが、ここにきて突然、1日100万人のワクチン接種をしている、と繰り返したことだ。本当だろうか?
ともかく、安倍時代から嘘を連発する癖がついている極右内閣である。政府発表を信じることは危険だ。新聞テレビ報道も危うい日本の今である。
ここにきて菅の目論見が見えたことだ。五輪後に臨時国会を召集しての解散総選挙である。そのためには電通五輪での集団感染を阻止する、もしくは隠ぺいするか?これなら弱すぎる野党を蹴散らせることが出来る、とのヨミだ。公明党創価学会の期待でもある。
日本のメディアに比べると、はるかにレベルの高い欧米ジャーナリスト群が、籠の鳥のように封じ込められる五輪報道規制に、対抗しないだろうか。まやかしの五輪を暴く可能性は高い。彼らの携帯を監視できても、言語が分からないため、盗聴機能も半減するだろう。簡単ではない。五輪組織委と海外報道陣との、戦いの行方も注目点かもしれない。
しかし、そのことよりも、果たして都知事が「やります。コロナは心配ない」と責任ある決断をするのかどうか。
小池は、サメのノーミソの森喜朗に操られる、元アスリートのスカスカの橋本とは違う。連日の記者の取材に対して、決して軽口を叩くことはしない。きわめて慎重である。「逆ヒラメのようにコロナ感染状況と国内外の世論の動向から、深刻化する医療環境と専門家の厳しい判断に耳を傾けている」という様子を見て取れる。
彼女には、間もなく始まる都議選が憂鬱な材料である。前回は石原慎太郎の伏魔殿・東京を引き出しから引っ張り出して、風を吹かせ都民ファーアウトを圧勝させたが、しかしながら世界一といわれる公務員給与にメスを入れたわけでもない。築地市場の豊洲移転に絡んでの石原腐敗を暴ききることにも失敗、足場の都ファは激減する。
都議会選挙に一番力を入れてきた公明党創価学会も、安倍の戦争三法に率先支援して、平和主義をドブに捨ててしまった。戦争党では、選挙に勝てるわけがないし、コロナが信者の個別訪問を封じ込めてしまったことも、活動を低下させている。「池田大作を裏切った公明党」という評価も定着してきている。
連携する自民党も元気がない。国政のマイナス評価を被ってしまっている。立憲民主党と共産党が善戦する選挙だ。
もはや小池にとって都知事の座は、魅力的ではない。それどころか、コロナ死者1万4000人に対しても「国民の命と健康を守っている」と吹聴する菅と同調することは出来ない。都民のコロナ感染は止まっていない。五輪開催でワクチンの効かない新株コロナ参入が必死だ。
そうなった場合の責任を取れるのか。取れるわけがない。「駄目ならパッと五輪を中止するしかない」という二階と歩調を合わせている小池である。
もしも、五輪中止宣言をすることの政治的効果は、絶大である。彼女は、丸川や橋本とは違う、政治的勘は勝って鋭い。原発ゼロの小泉純一郎や細川護熙らが知恵を貸している。
五輪中止宣言によって、新たな風が列島どころか半島や大陸、はては欧米からも吹くことになるのである。うまくすれば、自公を叩き潰して新党の党首となって、晴れて日本国首相の座も手にすることが出来る。アジア版のメルケルを演じることも可能であろう。
彼女とは、一度だけ名刺交換したことがある。防衛庁長官に就任した時である。「お手柔らかに」が彼女の挨拶だった。老人キラーで知られる。若くはないが、その分、政治的勘はさらに膨れ上がってきている。
人生一度の幸運の女神が、彼女の体選対を覆っているように感じるのだが。菅や安倍の力が及ばない世界なのだ。
日本国民は、まともな人ほどコロナに不安を抱いている。コロナ接種医師に対して、時給2万円、さらに日給17万円という大金が列島を押し包んでいる。中国などでは、無料奉仕する医師団のはずが、日本の医師は腐りきっている。その中で、飲食店などは生きる手段を失って倒産に怯えている。
身内をコロナで奪われた1万4000人の遺族は、葬儀も根性の別れも出来ない悲惨さをかみしめているのに、菅は「国民の命と健康を守っている」とほざいている。慰労もしていない与野党の国会議員と天皇一家である。
人々の怒りに応える政治家・小池百合子になるのかどうか。彼女の都議会政党の公約は、五輪開催ではない!
2021年6月19日記(東芝製品不買運動の会代表・政治評論家・日本記者クラブ会員)
(毎日)公明党の山口那津男代表は17日の党会合で、東京オリンピック・パラリンピックについて「中止を叫んでいた政党もあるが、極めて非現実的で、国民の不安をあおりかねない主張だ。結果的に(大会中の)感染を防止し、安心な開催を具体的にどうするかが問われている」と強調した。開催の1年延期か中止を求める立憲民主党や、中止を訴えている共産党などが念頭にあ
(朝日)来月23日に開幕が迫る東京五輪で、マラソンや競歩、サッカーの競技会場となる札幌市で五輪の中止を求める意見が相次いでいる。市内の労働団体が16日、五輪の中止を求める要請書を札幌市役所に出した。新型コロナウイルスの感染拡大で医療体制の逼迫(ひっぱく)が続いているとして、「五輪開催より市民の命を守ることを優先して」と訴えた。
(デイリー) 東京都の小池百合子知事が18日、都庁で定例会見を行った。 新型コロナウイルスの感染状況については「予断を許さない」と強い危機感を示す一方で、東京五輪・パラリンピック開催については明確な回答を示さなかった。
(同)東京都の小池百合子知事が18日、都庁で定例会見。 冒頭で新型コロナウイルス問題の状況を伝え「感染状況、医療体制、いずれも変わらず最高のレベル、赤でございます」と報告。専門家から「デルタ株への急速移行や、繁華街の滞留人口が宣言前の水準に戻りつつあるとの報告があった」とし、21日から緊急事態宣言がまん延防止等重点措置に移行する見込みだが、「緩和されたんだなということではなく、現在も予断を許さない。認識、数値を共有し、ご協力をお願いします」と求めた。
(産経) 菅義偉(すが・よしひで)首相は17日の記者会見で、東京五輪・パラリンピック開催について「夢や感動を伝える機会」と改めて意欲を示し、「(出場する)アスリートを応援してほしい」と訴えた。
(追記)
庭先のニラの周りの草取りを小一時間、それでも汗をかいた。6月18日のこと。腰に、今季初めて蚊取り線香をぶら下げた。それにしても、雑草は勢いがいい。根がしっかりと大地に潜って、周辺に張っている。そこに小さな釜を差し込んで、強く力を入れて引き抜き、断ち切らないと、またすぐ出てくる。ミラは雑草に負けてひどく細い。
今の自公が雑草で、国民のお腹に役立つかもしれないニラは、さしずめ野党である。雑草は動物だとハイエナだ。食べられないが、ニラの方は人々の胃袋を満たしてくれる。そう思って午後の一時間を過ごした後、シャワーで背中を流した。冷えた缶ビール1本取り出した。つまみは庭先で採れたフキの煮物、梅酢で漬けた大根、昔味噌汁味に使った煮干しの小さな干し魚、残念ながら沖縄の海の幸・もずくがなかったが、いずれも健康食。日本酒の盃にビールを注ぎ、ちびりちびり飲む。気心の合う相手とおしゃべり出来ると、それは中国の田園詩人・蘇東坡の気分に浸ることが出来そうだ。晴耕雨読の効用であろうか。
余談だが、戦闘的リベラリストとは、悪しき権力・右翼に屈しないリベラリストの意味である。共同通信の編集局長だった内田健三が、宇都宮徳馬を評したことが最初だった。右顧左眄せず、正義の道をまっすぐに走るジャーナリストや政治家を指す。暴力は断固、否定する芯の強さがある。対朝外交には、これが必要で、立憲民主党参院議員の森裕子にも、当てはまる。
人道支援としてのワクチン提供は、必要とする人たちに対するもので、筆者のように望まない人たち向けではない。食料支援は急ぎ実施すべきだ。動物の餌など論外である。北朝鮮への人道支援が、人の道である。
森裕子の関熊秘書の記憶力に感動してしまった。彼は元法相の中村正三郎が当選した時から、辞める時まで秘書をしていた。21歳前後からだから、今ではベテラン秘書だ。そのころ中村事務所を訪問した若いころの筆者を覚えてくれていた。本当にびっくりしてしまった。清和会秘書会のボスの中原義正の記憶力にも驚かされるが、世の中には記憶力抜群の人間もいる。森葉子はいい秘書を抱えたものである。「医師失格」(長崎出版)を書いたさい、中村から検察陣のゴマスリ話を知って、これまた衝撃を受けてしまった。
無知の知がジャーナリストの心得であろう。
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