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東芝と経産省の蜜月発覚。株主総会めぐる報告書に「菅義偉」の文字と発言で絶対絶命か=今市太郎
https://www.mag2.com/p/money/1066247
2021年6月13日 MONEY VOICE
東芝の2020年7月の株主総会に関する外部調査で、官民の蜜月ぶりが明らかになりました。報告書には当時官房長官だった菅義偉氏の発言まで詳細に記録されており、言い逃れができない状況です。(『今市的視点 IMAICHI POV』今市太郎)
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※本記事は有料メルマガ『今市的視点 IMAICHI POV』2021年6月11日号の抜粋です。興味を持たれた方は、ぜひこの機会にバックナンバー含め初月分無料のお試し購読をどうぞ。
東芝「物言う株主」対策で経産省に泣きついた事実が発覚
東芝は6月10日、2020年7月における株主総会の運営について調査を実施した弁護士の124ページに及ぶ報告書を受け取ったことを開示し、その内容を自ら公開しています。
当該報告書では、いわゆる「物言う株主」に対して、東芝が経済産業省に泣きついたことが記されていました。
そして相当レベルの連携を実現しながら対応し、一部の株主はこれにより圧力を受けて、正当な議決権行使ができなかったという取りまとめがされています。
結論として、この総会が公正に運営されたものとは言えないとしています。
詳細はPDFファイルで開示されていますので、ご興味のある方はぜひ報告書を直接お読みいただければと思います。
東芝も経産省も万事休す
経産省の広報室は、この開示された報告書内容については「確認中」ということで、具体的に関与を認めるような発言はしていません。
とにかくご一読いただくとすぐにわかるように、相当に詳細な説明の記述があり、事実無根で弁護士が捏造したなどという発言では到底に逃げ切れない、猛烈に厳しい内容になっています。
テレビドラマならば、もはや万事休すという場面が想起されるところ。最近辞任した当時の社長兼最高経営責任者だった車谷暢昭氏とアクティビストとの対立が深まっていたことを背景に、東芝がアクティビスト対応について経産省に支援を要請してこの総会を乗り切ったことは間違いのない状況となりつつあります。
当時官房長官だった菅義偉氏の名前も登場
ただ、そこで俄然注目を浴びる存在となってきているのが、当時、安倍前政権の官房長官であった菅首相の存在です。
報告書には何を言ったのかさえ克明に書かれており、内外から非常に強い関心を浴びる結果になりはじめています。
「強引にやれば外為で捕まえられるんだろ?」菅総理の発言も詳細に記録
かなり詳細に書かれた報告書なので、すべてを読み込んで理解するのは至難の業と言えるでしょう。
この報告書では、当時の車谷CEOの部下であった加茂氏なる人物が、菅官房長官との朝食会に出席し、持参した資料に基づいて、東芝が置かれていた状況を菅官房長官に直接報告したことが記されています。
そして菅官房長官からは「強引にやれば外為(改正外為法)で捕まえられるんだろ?」といった具体的なコメントさえ記載されている点が、非常に注目されるところです。
初めての「G7」出席で気もそぞろの菅首相は、外遊の出がけに記者団から受けた東芝に関する質問で、当時官房長官だった菅首相に説明したと推認される内容の調査報告書に関し、「まったく承知してない。そのようなことはあり得ません」といつもながらに否定しています。
しかし、この報告書を見れば日にちさえ特定されかねないものであるのに加え、ご本人が何と言ったのかまで記載されているわけですから、いつも通り「あたらない」とか「回答を差し控える」などといった体たらくな発言でかわすわけにはいかない状況であり、一気に大変なことになってきた印象が強まります。
五輪は強行開催できても、東芝の件は逃げ場がない可能性も
中止すればすべてがうまく行きそうな東京五輪の強行開催だけでも、菅総理は相当に頭が痛いでしょう。
この東芝の件は、上場企業の株主総会というきわめて重要な場面の問題で、60年代や70年代の発展途上国の政府と民間企業の猛烈な慣れ合いを彷彿とさせます。
報告書にある通り、経産省が一体となって株主総会を運営・乗り切ったことが事実であるとすれば、米国をはじめとして海外からも相当な非難の的になることは間違いないでしょう。
しかも、官房長官まで絡んでいたとなれば、五輪の強行開催どころの騒ぎではなくなることが容易に予想されるところです。
中止すればすべてがうまく行きそうな東京五輪の強行開催だけでも、菅総理は相当に頭が痛いでしょう。
この東芝の件は、上場企業の株主総会というきわめて重要な場面の問題で、60年代や70年代の発展途上国の政府と民間企業の猛烈な慣れ合いを彷彿とさせます。
報告書にある通り、経産省が一体となって株主総会を運営・乗り切ったことが事実であるとすれば、米国をはじめとして海外からも相当な非難の的になることは間違いないでしょう。
しかも、官房長官まで絡んでいたとなれば、五輪の強行開催どころの騒ぎではなくなることが容易に予想されるところです。
五輪で勇気と感動を得ても、ろくな大人にはならないという見本
9日に開催された党首討論で菅首相は、聞かれもしないのに当時高校生だった64年の東京五輪の思い出を語りました。「東洋の魔女」のバレーボールや、マラソンの「アベベ」の活躍を語りました。東京五輪のすばらしい大会を今の子どもや若者にも見てもらって、希望や勇気を伝えたいなどと耳障りのいいことを言って抜けました。
しかし、当の菅氏はこうした感動を経験した後でも、まったく受験勉強に勤しむこともなく入試は全滅。故郷にいることがいたたまれなくなって上京し、段ボール屋で仕事をしながら後年ようやく法政の夜学だけに合格したという、相当に情けない話になったわけです。
五輪の感動や勇気はいったいどこに活かされたのかと、首をひねりたくなるものがあります。
さらに政治家になってからは、まるでこのプロセスを苦学して大学を卒業した立志伝中の苦労人であるかのように脚色して利用してきた点も辟易とさせられます。
菅首相の「裏の顔」が露呈しはじめた
また足もとの菅政権の成長戦略では、企業のガバナンスの強化をその中心戦略として織り込んでいます。
それなのに、自身が東芝のガバナンスを崩壊させるようなことに関与していたことがモロバレの状態で、よくまあ民間企業にガバナンスの強化を訴えることができるものだという、いわゆる「おまいう」状態が示現していることもうんざりの状況です。
この御仁、ウソをつくことと人を恫喝すること以外、いったい何ができるのでしょうか。どうしてそれで首相になれたのか、かなり不思議な存在ですが、その裏側の姿がいきなり露見しはじめている点は非常に注目されます。
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image by:testing / Shutterstock.com
『今市的視点 IMAICHI POV』(2021年6月11日号)より抜粋
※タイトル・見出しはMONEY VOICE編集部による
初月無料お試し購読OK!有料メルマガ好評配信中 今市的視点 IMAICHI POV [月額880円(税込) 毎週土・日曜日 発行予定(祝祭日・年末年始を除く)] これまで今市太郎の戦略的FXというタイトルのメルマガで様々なテーマを扱ったメルマガを展開してご好評をいただいてきましたが、今回FXとは別に金融、経済、政治、企業といった領域でのニュースやトピックスをテーマにしてメルマガを発行してほしいというご要望にお応えして独自の視点で問題や先行きを切り込んでいくべく新たなメルマガを発刊いたしました。その名も今市的視点。内容的には当然金融市場をはじめ世界・国内経済、政治、政権、様々な業界、個別企業など幅広い領域から注目すべきトピックスについて解説を加えてまいります。相場が動かない土日を中心にして配信し、すぐに扱いたいテーマは号外の形で配信を予定しております。 |
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