http://www.asyura2.com/21/senkyo281/msg/346.html
Tweet |
※2021年6月8日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年6月8日 日刊ゲンダイ2面
【何なのだ?国全体を覆う悲壮感】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) June 8, 2021
ポンコツ首相の一体どこが怖いのか
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/iBYyT9XvTw
※文字起こし
読売新聞社の世論調査で、支持率が前回調査(5月7〜9日)の43%から6ポイントも急落し、昨年9月の発足以来、最低の37%となった菅内閣。そんな政権末期の様相に近いポンコツ内閣の様子や菅の居丈高な振る舞いについて、官邸スタッフや関係者が「週刊現代」(講談社・6月5日号)で暴露していた。
<いくら答弁を練っても読むのは最初の一部だけで、きちんと読んでくれない。『老眼で読めないのか』と思い、気を使って字を大きくしたり、読みやすいよう縦書きを横書きにしたりして工夫したのですが、すべて無駄でした>
<各大臣がコロナ対策やワクチン接種の進捗状況を報告に来ても、1時間後には電話をかけて『あれはどうなってる!』としつこく問い詰める。総理は『読めない』だけじゃなく、他人の話を『聞けない』状態にも陥っていて、みんな辟易しています>
記事には<総理を支える者たちの間には徒労感が漂い、ドッチラケという雰囲気が広がっているという。しかも答弁が炎上すると、周囲に当たり散らすというから厄介だ>ともあったが、いやはや、これが事実であれば、背筋が凍る話ではないか。なぜなら、コロナ禍という未曽有の危機的状況下で陣頭指揮を執る総理大臣のイスに今、とんでもないポンコツ、いや、ガラクタが座っていることになるからだ。
「スポーツの力」で国民の苦境は変えられない
そして、そんなボンクラ首相が目下、自身の政治延命のために問答無用で突き進んでいるのが、7月23日の開幕まで50日を切った東京五輪だ。
しかし、説明するまでもなく、日本国内は依然として新型コロナウイルスの感染拡大が続き、頼みの綱のワクチン接種も始まったばかりだ。「人流を抑える」ために発令されている政府の緊急事態宣言も東京や大阪など大都市などで再延長されている。学校の運動会はもちろん、人が集まるイベントは中止や延期を余儀なくされ、飲食店は通常営業すらままならない。そんな非常時に国内外の垣根を越えて「人流を活発化」させる世界的大規模イベントを開催するのは、国民にとっては不条理であり、悲劇と言うより他ないだろう。
通常であれば開催が近づくにつれて高揚感に沸く五輪だが、今は国民の不安が日増しに募る一方。日弁連元会長の宇都宮健児弁護士が呼び掛けた東京五輪の中止を求めるオンライン署名は5月末の時点で38万7000筆を突破し、事前登録した約8万人の五輪ボランティアのうち、すでに1万人が辞退を決めたのも、その世論の表れと言っていい。
しかし、菅にはそんな国民の不安の声に耳を傾ける様子は見られない。政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身会長が、「今の状況でやるのは、普通はない」「何のために開催するのか」と苦言を呈したことについても関心を示さず、「感染対策をしっかりして安全安心の大会にしたい」「スポーツの力を世界に発信をしていく」と言い、7日の参院決算委でも、「世界から選手が安心して参加できるようにし、国民の命と健康を守っていく」と繰り返すばかりだった。
福田赳夫元首相の秘書を務めた中原義正氏がこう言う。
「政府は昨年から1年以上も費やしながら、まともなコロナ対策は何一つできていない。それがなぜ、五輪になると突然、『安全安心』が可能になるのか。できるわけがないだろう。五輪は4年ごとだが、コロナ禍は100年に1度のパンデミック(世界的大流行)なのだ。多くの生命、健康が失われ、経済や社会に甚大な被害を受けている。国民は今、塗炭の苦しみを味わっているのだ。菅首相は『スポーツの力』などと言うが、その力でこの苦境を大きく変えられるのか。誰が考えても五輪どころではない」
菅首相も閣僚も政治家に必要な社会主義が失われている |
<尾身さんは猿轡かなマスクより>
<分科会ゼミに格下げする政府>
<オリパラと聞くたび心梅雨寒に>
5日付の朝日新聞「朝日川柳」には、今の国全体を覆う何とも言えないあきらめや悲壮感といった世相を反映する句が並んでいた。いずれも、感染症専門家の尾身会長の意見を無視し、何ら合理的な説明もせずに五輪強行に突っ走る政府の姿勢をやんわりと批判し、「一体何なのだ?」と憂いた作品だ。
これがまっとうな国民の感覚であり、このまま五輪開催に突入し、選手村でクラスター(感染者集団)が発生したり、新たな変異株が広がって医療機関の崩壊を招いたりした場合、政府はどう対応するつもりなのか。
最悪のケースを想定するほど、丸川五輪相や橋本東京五輪パラリンピック組織委員会会長の顔が引きつっている様子がよく分かるが、それでも自民党からは「五輪反対」の声はほとんど聞こえてこないから摩訶不思議だ。
大新聞・テレビも政権に迎合する報道ばかり。北村前地方創生担当相(自民)が地元・長崎で、「何が何でも(五輪を)やるというのは大きな間違いのもと」などと発言したのを受け、メディアが一斉に<政府・与党内から五輪開催に否定的な見解が出るのは異例>と大きく取り上げていたが、よくよく考えれば政府方針に対して与党議員が異を唱えたことがニュースになること自体が異様で、この国の強権政治の実態をよく表していると言えるだろう。
五輪を政治利用したい狙いがミエミエの菅
それにしても国民の多くが不安を感じている五輪開催をなぜ、誰も止められないのか。五輪開催を強硬に主張しているポンコツ首相の一体、どこが怖いのか。
そもそも、日本学術会議会員の任命拒否問題や、尾身会長の意見具申を知らんぷりする態度からも容易に分かる通り、菅は典型的なチェリーピッキング(自分に都合のいいことだけを聞く詭弁術)だ。だから、国会で質疑が噛み合わない。
これだけでも政治家の資質としては落第なのだが、そんな無能男がパワハラ人事と恫喝でアレヨアレヨという間に総理大臣に上り詰めたのはいいが、コロナ禍という国家の危機に直面して右往左往。ニッチもサッチもいかなくなった結果、「国民のヤル気頼みで何とかなる」「緊急事態宣言をダラダラ続ければ何とかなる」と思い込んでいるのが今の実態なのだ。
おそらく五輪についても都合よく解釈しているのだろう。「今は反対が強くても、開催すれば日本人は喜ぶはず」「五輪開催の高揚感が続いているうちに総選挙すれば勝てる」――。五輪は選手が政治的な意思表示をすることが厳しく禁じられている。にもかかわらず、菅は政治家という立場を使って五輪を政治利用したい狙いがミエミエ。これでは「何のために開催するのか」なんて問われても、答えられるわけがない。誰が見ても首相の器ではない暗愚の政治家になぜ、これほどひれ伏すのか。
衆院事務局に30年余り勤めた元参院議員の平野貞夫氏がこう言う。
「政権与党のすべての議員、官僚がひれ伏しているわけではないでしょうが、首相以下、閣僚も議員も政治家にとって必要な社会正義が失われた。国民生活よりも自分たちさえ良ければいいのでしょう。いわば“病気”に侵されている。これだけでも異常ですが、異論を封じ込めるような今の政権の姿勢も、先の大戦直前の政府に共通している。極めて由々しき事態と言っていい」
愚鈍な政治家のために国全体がおかしくなっている。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK281掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK281掲示板 次へ 前へ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。