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「バブル方式」は虚構にすぎない 全豪テニスでも感染者が それでもやるのか?東京五輪最終攻防
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/sports/290099
2021/06/05 日刊ゲンダイ
どこが「バブル方式」なのか(C)日刊ゲンダイ
東京2020オリンピック・パラリンピック大会の最大のリスクが、選手間の新型コロナウイルス感染だ。
日本政府と東京都、組織委員会、国際オリンピック委員会(IOC)は「安全・安心な大会」を実現すると主張するが、根拠としている選手の隔離と検査による「バブル方式」は、虚構に過ぎない。
バブル方式の成功例はテニスの全豪オープンだ。選手はチャーター機で入国し、2週間のホテル隔離生活の間、毎日PCR検査を実施、大会を無事終えた。潜伏期間を過ぎた陰性の選手を隔離し続けたが、それでも選手や関係者から感染者は発生した。
一方、東京大会のバブル方式は全豪と似て非なる代物だ。各国の選手はそれぞれ出国時に陰性証明を取り、日本入国後に検査する。現在、日本国内で英国型、インド型の変異株が感染拡大しているのは、この検査をくぐり抜けた結果だ。無症状感染者の選手も同じリスクがある。
さらに、他の入国者と異なり、選手は入国後2週間待機を免除され、練習を行える。陽性者がいれば、練習場所でクラスターが発生するリスクは避けられない。そもそも日本は新型コロナウイルスが存在しない“清浄国”ではなく、選手は感染リスクにさらされ続ける。
毎日の検査は「抗原検査」が基本
また、選手は選手村に入村後、「原則毎日検査」するが、その検査方法は精度の高いPCR検査ではない。基本は唾液による抗原検査で、疑念があれば唾液によるPCR検査を受ける。組織委関係者によると、この抗原検査は1回3000円のキットを利用した民間検査の活用も検討している。日本国内の医療資源に影響を与えないとの理由だが、結果通知は最大12時間後になる。それまでの待機場所は特に定められていない。ここで陽性の疑いがあって、選手はようやく鼻咽頭PCR検査を受け、定められた場所で3〜5時間待機する。
唾液検査の信頼性もある。残念ながらオリンピックの歴史はドーピングの歴史だ。ドーピング検査と同等の監視下でなければ、うがい薬でウイルスを減らすなど選手の悪意は防げない。バイデン米大統領のコロナ対策顧問だった米ミネソタ大のマイケル・オスターホルム教授は東京大会の感染対策について、「科学的根拠を欠く」と批判した。
組織委は新型コロナ接触アプリ「ココア」の活用もうたうが、競技中にスマホを身に着ける選手はいない。また、政府が別途、約39億円かけて開発したアプリはGPSによる追跡機能を設けないという。さらに選手村には酒類の持ち込みが認められ、16万個のコンドームが配布される。どこが「バブル方式」なのだろうか。(つづく)
後藤逸郎 ジャーナリスト
1965年生まれ。毎日新聞大阪経済部次長、東京本社特別報道グループ編集委員などを経て現職。著書に「オリンピック・マネー 誰も知らない東京五輪の裏側」(文春新書)。
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