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通常営業の飲食店が都内に続々 緊急事態宣言再延長で決起
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/289982
2021/06/02 日刊ゲンダイ
絶え間なく「緊急事態」が度重なるなか要請無視が常態化…(C)日刊ゲンダイ
9都道府県対象の緊急事態宣言は1日、20日まで再延長されたが、人出は増える一方だ。酒類を提供する飲食店の休業、ノンアルコールでも午後8時までの営業時間短縮要請は継続されているものの、要請破りが続出。人流抑制の大義で強行された“禁酒令”はなし崩しだ。
宣言再延長で飲食店決起
3回目の宣言発令以降、都内の繁華街では要請に応じない飲食店がポツポツ出始めた。それが延長、再延長とゴールポストを動かされるたびに増加。「まとめサイト」も連日更新される活況ぶりだ。
通りに面した1階店舗で堂々とアルコールを出すのは、もはやレアではない。看板を消す店が珍しいほど街ぐるみで“正常化”しているエリアも現れている。とはいえ、都職員らによる見回りに備える動きもある。
新サインは「換気で店に出てる」の隠語
「LINEのタイムラインやSNSに〈換気のため店に出てます。用があったら連絡下さい〉って書き込むんです。一見、要請に従って休業をしながら、新型コロナ対策にも熱心に取り組んでいるみたいでしょう? 実は〈換気のために店に出て〉というのは店を開けています、という意味。飲みに来てよ、って呼び掛けているんです。アルコール持ち込みOKは宣言延長でNGにされちゃったし、こっちもやり方を考えないとね」(歌舞伎町のバー経営者)
念には念を入れ、「こちらのお酒は売り物ではありません。飲まれた場合は1杯につき罰金500円」と張り紙をする店もあるという。
絶え間なく「緊急事態」が度重なる東京で、酒類を提供する飲食店が通常営業できたのは昨年11月27日までさかのぼる。半年以上もマトモに商売ができない上、都からの協力金の支給率は2月以降も5割に届かず、4月以降分は先月末にようやく申請受け付けが開始されたばかり。運転資金の枯渇は待ったなしだ。
新型コロナウイルス特措法に基づき、都が休業命令を出したのは42件。無視し続ければ30万円以下の過料を科される恐れがあっても、「みんなで渡れば怖くない」か。
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