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※2021年5月27日 毎日新聞5面 紙面クリック拡大
※毎日新聞、紙面文字起こし
ポスト菅」自民静寂 消去法で再選路線の様相 「菅降ろし」どこ吹く風
菅義偉首相の自民党総裁の任期満了が9月末に迫る中、「ポスト菅」への注目度が一向に高まらない状況が続いている。報道各社の世論調査で内閣支持率が低下し、次期衆院選の「顔」の品定めが始まってもおかしくないが、党内は静かなままだ。影響力を維持したい政権幹部らの思惑が交錯し、「消去法」による菅氏再選路線が敷かれようとしている。
「党内はしらーっとしている。ポスト菅がいないから『菅降ろし』にもならないよ」。毎日新聞の22日の世論調査で、内閣支持率が菅政権発足後最低の31%に落ち込んだことを聞いた閣僚経験者は、あきれたように語った。
自民党が衆参3選挙で全敗を喫した4月下旬以降、首相の再選路線が本格的に動きだしている。細田派のベテラン議員によると、3選挙直後に安倍晋三前首相と麻生太郎副総理兼財務相が会い、今後の政治情勢について意見を交わしたという。両氏は次期総裁選での菅氏支持を確認。安倍氏は5月3日のBSフジの番組で、菅氏の再選支持を表明した。
党内では現状、2020年9月の菅氏の総裁選出馬に際し、いち早く支持を打ち出した二階俊博幹事長と森山裕国対委員長が実権を握っている。安倍氏の早々の支持表明は、この構図に一石を投じ、二階氏をけん制する狙いがあるとみられている。21日には安倍氏と麻生氏が最高顧問、甘利明税制調査会長が会長を務める議員連盟が発足し、菅首相を巡る主導権争いが始まりつつある。
ポスト菅を巡って、安倍氏の菅氏支持表明で戦略の見直しを迫られたのが岸田文雄前政調会長だ。20年総裁選では、二階派や安倍氏の出身派閥の細田派など計5派閥が菅氏を支持し、大勢が決した。岸田氏は次期総裁選に向けて、細田・麻生両派に接近し、特に安倍氏との関係強化を模索している最中だった。
安倍氏は、4月の参院広島選挙区再選挙で陣頭指揮を執った岸田氏について、周囲に「勝てば芽は残る」と語っていたものの、自民党候補が落選。岸田氏は5月18日のBS―TBS番組で、総裁選について「人生において無駄なものはないと信じて努力するようにしている」と述べるにとどめた。
同様に安倍氏からの支持を期待した細田派の下村博文政調会長と稲田朋美元防衛相も見通しは立たず、派を挙げた支援も望み薄になっている。下村氏は12日の記者会見で「安倍氏の思いは当然だ。我々もしっかりと菅政権を支えていく」と述べるしかなかった。
報道各社の世論調査で、次の首相候補ではトップになることが多い河野太郎行政改革担当相は、新型コロナウイルスワクチン接種の旗振り役として知名度を上げるが、「成功すれば首相の手柄。失敗したら一緒に沈む」(党関係者)という難しい立ち位置だ。
世論調査で毎回上位になる石破茂元幹事長も石破派会長を退き、次の総裁選に出馬する可能性は低い。女性初の首相を目指す野田聖子幹事長代行は、支援者が首相を支える無派閥議員と重なる。ポスト菅の候補者らはいずれも決め手を欠くのが実情だ。【高橋恵子】
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