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【政界地獄耳】出版前にNO! 言論弾圧じゃないか
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202105270000101.html
2021年5月27日7時55分 日刊スポーツ
★野党が共闘を模索する中、立憲民主党と共産党の議員が政策テーマに沿って対談する「政権交代で日本をアップデートする」(6月18日発売予定 大月書店)が発売延期に追い込まれた。報道などを総合すると立憲民主党国対委員長・安住淳は「デリケートな時期なのでよくよく考えてほしい」と話しているそうだ。野党共闘はどんな風な積み重ねや議論がされているのか、野党支持者でなくとも読んでみたいと思わせ、それぞれの党で共通の重なる政策とはどんなテーマなのか、当然、それらが次期衆院選挙の争点になる場合があるならば立脚点の違う政党がどう合意点を見つけ出していくのかのプロセスにも興味がある。つまり次期選挙のためにも立憲を知るためにも読んでみたい本だ。 ★安住の「デリケートな時期」というのは選挙が近いからなのか、それとも同党の支援母体「連合」が両党の対談に難色を示したからなのかははっきりしないが、この件を扱った26日付読売には「参加議員が2党だけの対談本とは知らなかった。表紙を見て『まずい』と思った」と書かれており「まるで立民・共産の連立政権を目指すような印象の本だ」(民間労組幹部)とのくだりもあることから、連合が批判的に受け止めたことがうかがわれる。 ★しかし、おかしなものだ。本はまだ出版されていないのに、ダメとは言論弾圧や出版の自由も妨げかねない。まして国民がどんなやり取りが両党の議員同士話し合われているのか知りたいと思うことを「今は出版してはダメ」という権利はどこにあるのか。本自体は国民に読んでもらいたいから出版するのではないのか。対談自体はネットで放送されたものをまとめたものともいわれ、ネットでならいいが、本にするのは許さないということなのか。そもそも連合の批判が書かれているならばともかく、読んでいないのにダメというのは相当な暴挙に他ならない。連合がそういうことをする団体なのか、忖度(そんたく)して立憲幹部がやめさせたのかもわからないが、いずれにせよ支援母体どころか横やり団体なのかと思わせる。こんなことも許されないのか。怖いなあ。(K)※敬称略 |
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