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人口当たりの死者数を見れば五輪開催は不可能ではないか 永田町の裏を読む
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/289033
2021/05/13 日刊ゲンダイ ※後段文字起こし
7日、記者会見で質問に答える菅首相。奥は新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長(C)共同通信社
菅義偉首相が5月7日の会見で、東京・大阪などの緊急事態宣言の成果を問われて「人流の減少という所期の目的は達成できたと考えます」と答えたのには仰天した。緊急事態宣言の目的は感染者数・死者数を抑え込むことであって、人流を減少させることはそのための数ある手段のひとつでしかない。肝心なことには触れずに、末節のことだけを取り上げて、それがあたかも「所期の目的」であったかのように言いくるめようとする、あまりにも見えすいた幼稚な詭弁術である。
これは早速、野党からも突かれて当然で、10日の衆院予算委員会で菅は、新型コロナウイルスによる国内の死者が1万人を超えたことについて「大変申し訳なく、心からお見舞いを申し上げる」と陳謝しなければならなかった。この時に立憲民主党の枝野幸男代表は「アジア太平洋地域の感染状況」と題した、日本と域内5カ国の死者数と感染者数を比べたパネルを掲げて、「もはや五輪開催は不可能ではないか」と迫った。
ある公衆衛生が専門のドクターはこう解説してくれた。
「枝野さんのパネルは分かりやすかった。一番大事なのは死者数、それも人口当たりの死者数で比べるのが、対策がうまくいっているのかいないのかを見分ける最初の指標となる。このパネルで見ると、日本の人口10万人当たり死者数は8・26人であるのに対し、台湾は0・05人、中国は0・34人、韓国は3・60人。ということは、台湾の165倍、中国の24倍、韓国の2倍の勢いで死者が出ており、そのくらい日本の対策の失敗は酷いということだ」と。
さらにドクターは言葉を継ぎ、「8日付アエラ・ドットで、大阪の100万人当たりの新規死亡者数がインドを上回ったという記事があったが、それによると大阪府は19・6人で、米国の14・5人、いま爆発が起きているインドの15・5人より悪い。大阪や神戸では、1つの高齢者施設で大規模クラスターが起きて、多くの方々が病院に運ばれることもなく次々に亡くなっていくという、まさに医療崩壊が起きているが、その悲惨さ、深刻さを感じとるには、感染者数よりも死者数の人口当たりの数字で比べるべきだ」と指摘した。
菅さん、「人流が減った」などとノーテンキなことを言っている場合じゃないですよ。インド並みを超える勢いで死者が出ている中で、どうして五輪ができるのですか。
高野孟 ジャーナリスト
1944年生まれ。「インサイダー」編集長、「ザ・ジャーナル」主幹。02年より早稲田大学客員教授。主な著書に「ジャーナリスティックな地図」(池上彰らと共著)、「沖縄に海兵隊は要らない!」、「いま、なぜ東アジア共同体なのか」(孫崎享らと共著」など。メルマガ「高野孟のザ・ジャーナル」を配信中。
枝野代表
— 立憲民主党 国会情報+災害対策 (@cdp_kokkai) May 10, 2021
「zeroコロナ」戦略を提案している。感染拡大の繰り返しに苦しんでいるのは十分に感染者を減らさないうちに対応を緩め、水際対策が徹底していなかったから。まず水際対策を徹底的に強化。その上で徹底した検査と感染者の保護、隔離。新しい感染者が出た時すぐに感染ルートを把握できる体制。 pic.twitter.com/sQxLqcTVbg
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