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菅首相自縄自縛をもたらした呪文
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2021年5月11日 植草一秀の『知られざる真実』
5月10日の衆参両院予算委員会での集中審議で菅首相は東京五輪について、 「選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じ、安心して参加できるようにするとともに、国民の命と健康を守ることが開催にあたっての私の基本的な考え方だ」 と10回以上繰り返した。 菅の呪文。 「選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じること」 「国民の命と健康を守ること」 がキーワード。 世界でコロナウイルス変異株が確認されている。 東京五輪開催を強行すれば世界中からコロナ変異株が東京に集結する可能性が高い。 「東京2020コロナ変異株見本市」になる。 このリスクを排除できなければ「国民の命と健康を守ること」はできない。 具体的に「選手や大会関係者の感染対策をしっかり講じる」方策を詰める必要がある。 菅首相は「五輪ファーストではないか」と指摘されて色をなした。 「オリンピック・ファーストでやってきたことはない。 国民の命を最優先に守る」 と述べた。 今後の命運を定める言葉を菅首相自身が発した。 海外では早速、菅首相が五輪開催よりも国民の命を優先する方針を示したと伝えられている。 「現在の客観情勢」に「五輪開催よりも国民の命を優先する方針」を当てはめると、得られる結論は「東京五輪中止」になる。 世界のメディアはこの流れの報道を加速させることになる。 菅首相は自覚していない可能性があるが、五輪開催強行シナリオに極めて高いハードルが設定されたことになる。 「安心安全の五輪」と「国民の命と健康の防御」を両立する具体的方法が明示されなければ、菅首相の発言と矛盾し、人々の納得を得ることはできない。 明らかにされなければならないことが三つある。 第一は、五輪開催に伴う外国からの入国者数。 第二は、外国からの入国に関する検疫の手続き。 第三は、「バブル方式」の具体的内容。 この三つが明らかにならなければ「安心・安全の五輪」にならない。 「安心・安全の五輪」でなければ「国民の命と健康」が守られない。 具体的説明が欠けている。 国会審議で具体的内容を細かく確認することが本来求められた。 抽象論で問答してもらちが明かない。 具体論の明示を政府に求める必要がある。 第一の問題。 五輪開催の選手およびコーチ等の関係者だけで1万5000人を超えると見られる。 この規模の入国者数でも「安全・安心」を確保することは至難の業。 しかし、これ以外に、報道関係者、IOC関係者、スポンサー関係者等の入国が計画されている。 選手を含めた入国者数の総計が明らかにならなければ、「安全・安心」の具体策は確定しない。 総数は6万人とも9万人とも言われている。 第二の問題。 世界的なコロナ感染拡大、変異株出現を受けて、日本の入国規制が強化された。 それでも、水際対策の不備が指摘されている。 より厳格な水際対策が求められている。 東京五輪に際して、選手、関係者等に対する検疫手続きをどうするのか。 一人の例外なく、具体策を定めて、確実に実行しなければならない。 第三の問題。 「バブル方式」は厳格な検疫手続きの下に来訪者を入国させ、日本で市民との接触を遮断し、そのまま帰国させるというもの。 この「バブル方式」の具体的手順、方法が明示されなければ、「安心・安全」は確立されない。 現時点で菅内閣の説明はゼロに近い。 この状態では論理的に東京五輪開催は不可能。 菅首相は自ら設定したハードルを越えていない。 |
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