http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/716.html
Tweet |
※2021年5月11日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年5月11日 日刊ゲンダイ2面
【こんな政権を秋まで続けさせるのか】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) May 11, 2021
耳を疑う 立憲民主 枝野代表の裏切り
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/QEqRv0o3Lc
※文字起こし
「提出したら解散すると(菅首相らは)明言しているので提出できない」――。あまりのヘタレ発言に耳を疑った。立憲民主党の枝野幸男代表が10日、菅内閣への不信任決議案について現状では提出しない意向を表明した。衆院予算委員会の集中審議で質問に立った後、国会内で記者団に答えた。
不信任案を巡っては、菅が衆院解散・総選挙の大義に「当然なる」と言及。自民党の二階幹事長も提出された場合は「直ちに解散だ」と牽制を繰り返していた。こんな“ブラフ”を真に受けて、不信任案を引っ込めたのなら、枝野の政治姿勢とセンスを疑う。〈ビビリ〉〈おじけづいた〉〈自民に勝てないから選挙したくないです!と暴露したようなもん〉などとSNS上で批判が広がるのも当然である。
この日の集中審議で枝野が菅に「私たちには十分な覚悟と準備ができている。私には経験と教訓がある。総理がその覚悟と気概を示されないのであれば、潔く身を引くべきだ」と勇ましく迫ったのは何だったのか。舌の根も乾かぬうちに、あっさり対決姿勢を崩すとは、まるでデキの悪いコントを見ているようだ。
4月の参院広島再選挙で現地入りした際も、枝野は「やる気がないならば、一日も早く政権を渡していただきたい。こちらには準備がある」と菅を挑発していた。
選挙に挑まず議会の多数を得ないまま、「政権を寄こせ」とは虫がいい。それこそ立憲主義、民主主義に反する発想だろう。
枝野は記者団に「菅総理はリーダーとして、この危機を乗り切る覚悟と危機感がなく、はなはだ残念だ」と答えた。その批判の言葉が自身にそっくり跳ね返ってくることに気づかないのか。
毎度毎度の“伝統芸”のブーメランには、ほとほと、あきれるほかない。
後手後手への不満爆発こそ不信任の大義
枝野が内閣不信任案提出を拒む理由は、新型コロナウイルスの蔓延だ。終わりの見えない感染拡大を踏まえ、「現状で解散できる状況ではない。総選挙ができるとは思っていない」とし、コロナ禍の解散・総選挙を誘発させてはいけないとの理屈だが、これぞ不信任案提出の大義になるのではないか。
菅政権の新型コロナ対策に国民の不満は爆発。政権発足以降、「GoToキャンペーン」の強行、遅すぎる2度目の緊急事態宣言と早すぎる解除など「根拠なき楽観論」だけが際立ち、対応は後手後手の連続だ。
3度目の宣言も専門家の提言を押し切り、GWの短期集中で感染を抑えるとした菅の「見通しの甘さ」がたたって、案の定、延長。感染は収まらない中、大型商業施設やイベントへの要請は緩和するトンチンカンだ。
ワクチン接種も「高齢者接種を7月末に完了」「1日100万回を目標に」と常に掛け声ばかり先行し、具体策はゼロ。そのクセ、五輪強行に血道を上げ、医療ボランティアとして看護師500人、スポーツドクター200人を無償招集。貴重な医療資源をふんだくろうとする。最悪だ。
10日の集中審議の答弁を聞いても、菅に国民の命と健康を守る力も気概も覚悟もないことは明々白々だ。ゴールなき自粛に疲弊した国民のうんざり感は、最新の世論調査にもハッキリと示されている。
10年に1度の好機をみすみす逃すアホさ加減 |
7〜9日実施の読売新聞の世論調査の回答では、政府の新型コロナ対応を「評価する」は23%。前回調査(4月2〜4日実施)から12ポイント低下し、同様の質問をしている昨年2月以降で最低となった。逆に「評価しない」は68%で、最も高かった。
同時期に実施したNHK調査では、菅内閣の支持率は先月より9ポイント減の35%と、こちらも政権発足以来最低となった。8、9日実施のJNN調査でも支持率は最低を更新した。
支持率下落で国民の半数以上に見放され、もはや日本語すら満足に話せなくなったポンコツ首相が窮地に立った途端、なぜ枝野は助け舟を出すのか。不信任案提出の見送りで、政権内では「9月解散論」が有力となっているが、こんな政権を秋まで続けさせるのか。
内閣不信任案の提出は野党の対決姿勢を示す切り札。採決はどの法案審議よりも優先される。今国会で審議中の入管法改正案には、歌手で女優の小泉今日子ら著名人の間でも批判が広がっている。不信任案提出で入管法改正案を「人質」に取れば、野党はますます菅を崖っぷちに追い詰められるはずだ。
そんな好機を自ら逃し、崩壊寸前の政権のアシストに回る枝野のアホさ加減。「政権を渡せ」とはどの口が言うのか。
「ここまで弱腰でモノ分かりの良い最大野党の党首は、世界に存在しません」と断じたのは、高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)だ。こう続ける。
「選挙とは戦時下であれ、国がどんなに大変な時でもやるのです。枝野代表が解散・総選挙から逃げ回るのは、菅政権のコロナ愚策と無策、さらに五輪強行を追認し、補完勢力になることを意味します。もっともらしい理由に感染拡大を挙げましたが、単なる逃げ口上。野党間の選挙区調整は進まず、共闘体制が整わない中、いま解散されたら困るだけでしょう。そのホンネは有権者に見透かされているのに、新型コロナのせいにするエエかっこしい。むしろ『今は選挙に挑む能力はない』と素直に認め、自分たちと誠実に向き合う姿勢を示した方がまだマシです。政権与党が不誠実なだけに、なおさらです」
政権奪取より野党第1党でいた方が安泰
枝野たちには「政局優先」「抵抗野党」との見方を払拭したいとの狙いも垣間見える。しかし時の政権と真正面から対峙せず、本気で闘おうとしない野党に存在意義などあるのか。
「CM規制など付帯決議の確保を条件に、立憲民主党が国民投票法改正案の賛成に回ったのも解せません。当事者たちは“オトナの対応”気取りでシンパの知識人まで『名を捨てて実を取った』と評価しますが、改憲に道筋をつけただけ。今国会で成立しなければ、秋までに必ず行われる解散・総選挙で廃案となり、政権交代が実現すれば完全に改憲を葬り去れたはず。つまり謎のリアリズムで枝野代表たちが賛成に回ったのは、本気で政権を取りに行く姿勢が欠落している証拠です」(五野井郁夫氏=前出)
与野党のそれぞれ第1党のトップが、揃いも揃って国政を担う力も気概も覚悟もないとは、つくづく国民は不幸だ。
「この8年余り、自民党政権は河井夫妻ら『政治とカネ』の犯罪者を多数輩出。国会で118回も虚偽答弁を繰り返した安倍前首相に象徴される嘘と詭弁を弄し続けてきました。こんな疑惑だらけの内閣には1ミリの正統性もないのに、裏では国対レベルで手を握り、国民投票法改正案は腰砕け。『55年体制』をほうふつさせる古い政治に逆戻り。国民民主党との合流後は、電力総連を抱える連合に気兼ねして原発ゼロ路線もトーンダウンと、立憲民主は裏切り行為の連続です。国民の怒りを代弁してくれない野党第1党に、支持が集まらないのは当然の結末。立憲民主の執行部には天下を取る気概もなく、むしろ野党第1党の座に甘んじていた方が安泰だと考えているフシさえ感じられるから、厄介です」(政治評論家の本澤二郎氏)
2009年の旧民主党政権発足以降の10年以上を振り返っても、コロナ愚策と五輪強行で菅政権に逆風が吹き荒れる今ほど、枝野らが政権を奪う絶好のチャンスはない。
まさか来年の参院選後に政権を取りに行くなどと悠長に考えているわけではないだろうが、覚悟のない裏切り野党は国民から倍返しの失望を買うだけだ。
敵に塩を送っている余裕などない。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK280掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK280掲示板 次へ 前へ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。