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※2021年4月27日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※紙面抜粋
※2021年4月27日 日刊ゲンダイ2面
【菅おろしが起きない摩訶不思議】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) April 27, 2021
世紀の無能政権 続けば傷口が広がるだけ
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/0thAxe6Kbc
※文字起こし
「国民の皆さんの審判を謙虚に受け止め、さらに分析した上で、正すべき点はしっかり正していきたい」
初めての国政選挙で惨敗した菅首相。衆院北海道2区、参院長野選挙区の2補選と参院広島選挙区の再選挙で全敗を喫してから一夜明けた26日、こうコメントした。まるで他人事のようなトンチンカン談話だ。
負けた理由は分析するまでもないし、その理由のひとつは、正すべきところをまったく正してこなかった政治姿勢なのだ。何を今さら寝ぼけたことを言っているのか。
「3選挙のうち2つは元自民議員の汚職事件が原因で、金権政治への嫌悪感が無党派層を動かした。離党したから自民党には関係ないという理屈は通用しなかったのです。安倍前政権から、与党の犯罪行為を嘘でゴマカし、証拠を隠滅し、なかったことにする強権が続いてきた。正すべきことを何ひとつ正そうとしないことに有権者が審判を下したのです。現政権への批判も野党への投票行動に表れた。鳴り物入りの日米首脳会談も失敗して外交無策を露呈し、強権的な言論弾圧も目に余るものがある。後手後手のコロナ対策や、首相の長男まで登場した総務省接待事件に代表される子飼い役人の不祥事、身内に甘い腐敗政治にも国民は嫌気が差しているのです」(政治評論家・本澤二郎氏)
現衆院議員の任期は10月21日までで、半年以内に必ず総選挙がある。そういうタイミングで行われた衆参3選挙で与党が全敗。もともと陰険・陰湿な菅では選挙の顔にならないと言われていたが、それが厳然たる事実として突きつけられたのだ。
衆院選なら「与党2勝11敗」
今回の衆参3選挙で早々に不戦敗を決めた北海道2区と合わせ、参院長野と参院広島の得票数を衆院選の小選挙区ごとに見ると、北海道2区、長野の5選挙区、広島の7選挙区の計13小選挙区のうち11選挙区で野党の得票が上回った。菅の看板では選挙を戦えない、心中するのはゴメンだと、自身の選挙を控える衆院議員はおののいているはずだ。
摩訶不思議なのは、それでも自民党内から「菅おろし」の声が聞こえてこないことである。党幹部は「選挙区個別の事情」「悪いのは首相ではなく候補者」などと言って、一様に菅をかばっている。
3選挙開票の25日夜には二階幹事長や森山国対委員長らが会合を持ったが、出席者は「党内が引き締まり、かえって衆院選に好都合」などとイキがっていた。26日朝には、森山と林幹事長代理、加藤官房長官が都内のホテルに集まり、今後の政権運営について協議。今回の選挙結果について、大規模買収事件の広島や弔い合戦の長野は「特殊な選挙区事情」ということにして、「政府・与党全体への逆風ではない」と総括することにしたという。
だが、参院広島の買収事件のきっかけは何だったのか。安倍前首相の個人的な恨みで、岸田派のベテラン議員を落選させようとした。そのために河井案里氏を擁立し、菅や二階も肩入れ。判明しているだけで1億5000万円という破格の資金が投入され、買収の原資になった。安倍、菅、二階の責任と言うほかないだろう。自民党が国民の支持を取り戻そうと思ったら、安倍・菅政治をきっちり終わらせるしか方策はない。それなのに、連中の責任が問われずにズルズル延命させる自民党は完全にヤキが回っている。自己都合だけを優先させ、もはや国民感情との乖離は埋めようがない。
「ポスト菅」不在の閉塞感が国民生活を傷め続ける |
下村政調会長は26日、党経済成長戦略本部の会合で挨拶し、「昨日の選挙は我が党にとって大変厳しい結果だった。国民の声を謙虚に受け止め、菅政権のもとで一致結束して国難に当たり、国民の信頼が得られるようにさらに対処していく必要がある」とか言っていたが、どう考えてもこの世紀の無能政権が、変異株が猛威を振るい始めた新型コロナウイルス感染拡大という国難に立ち向かえるわけがない。
就任以来、官僚原稿を読み上げるしか能がなく、国会答弁もロクにできない菅のもとに一致団結する自民党に期待しろという方が無理だ。
「表立っての発言はほとんどありませんが、自民党議員の危機感は相当です。特に『魔の3回生』と呼ばれる2012年当選組から下の若手は安倍総裁に公認されて勝つ選挙しか経験がないから菅政権での選挙には不安が高まっている。しかし、東京五輪の開催可否や新型コロナの感染状況を鑑みると、うかつに動けないのでしょう。解散・総選挙のタイミングは限られ、いま看板をすげ替えるべきなのかという葛藤がある。めぼしい“ポスト菅”が不在という問題もあります。それで膠着状態に陥っているのですが、この閉塞感は最悪で、国民にとって不幸です」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)
昨年の総裁選で菅と戦った岸田は陣頭指揮を執った広島再選挙で破れ、傷ついた。石破は派閥からの退会が相次ぎ存亡の機。他に名前の挙がる河野ワクチン相や小泉環境相は能力に疑問符だし、加藤官房長官や西村コロナ相では小粒過ぎて話にならない。それで安倍の再々登板なんて声まで出てくるのだから、この党はもう終わってる。
倒閣のエネルギーすらない
追い込まれ解散で民主党に政権交代した09年の麻生政権では、大型地方選6連敗で党内から麻生おろしの火の手が上がった。このままでは総選挙で負けるという焦燥感から、非主流派による「速やかな政策実現を求める有志議員の会」などが倒閣に動いたものだ。今の自民党にはそんなエネルギーすらない。
「安倍長期政権で、党の方針に黙って従う金太郎飴みたいな議員ばかりになってしまった。小選挙区制の弊害で、逆らったら公認してもらえないリスクがあるからベテラン議員も声を上げられない。陰でグチをこぼすだけで執行部の顔色をうかがい、一気に菅おろしの機運にはならないでしょう。とはいえ、一皮むけば党内はドロドロです。安倍1強を引き継いだ菅首相は、これまでは野党対策だけに専念していればよかったが、党内力学の綱引きにも神経を使わなければならなくなった。そうなると、本来の政治がおろそかになるのは必至です。今は解散戦略や党内抗争より、一日も早くワクチンが国民に行き渡る体制を構築することが急務なのに、与党内もハンドリングできない首相では、コロナ対策でリーダーシップを発揮することは不可能です」(山田厚俊氏=前出)
もともと能力不足の菅だから、四面楚歌で最後は万事休すの追い込まれ解散で野垂れ死にしかないのだが、それまで菅政権が続けば、日本経済も国民生活も傷みが大きくなる一方だ。傷口が広がるだけなのである。一刻も早い菅おろしが、腐敗堕落底なしの自民党にできる唯一の償いではないのか。
【ノーカット】3つの選挙で“全敗”菅総理は(2021年4月26日)
2021/04/26 ANNnewsCH
菅総理大臣は自民党が全敗した衆参3選挙について記者団に語りました。
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