http://www.asyura2.com/21/senkyo280/msg/208.html
Tweet |
赤旗動画スクープ「桜を見る会で辞職した安倍前首相秘書の復職」を事務所に直撃取材
https://dot.asahi.com/dot/2021040800063.html
2021.4.9 06:00 上田耕司 AERA dot.
記者の質問に答える安倍晋三前首相 (c)朝日新聞社
月曜日の午前10時頃、車から降りてきた男性は何か考えごとをしているかのように、伏目がちに歩いた。オールバックになで上げられた髪。スーツの左襟元には、国会議員の秘書時代と同様に、バッジをつけている。小脇には分厚いファイル2冊を抱え、「あべ晋三事務所」と看板が掲げられた建物の中へと消えていった――。
【写真】赤旗日曜版が動画で公開している元秘書の写真はこちら
この男性は、安倍晋三前首相の元公設第一秘書、配川博之(はいかわ・ひろゆき)氏。「桜を見る会」をめぐる問題で昨年12月に公設秘書を辞職したが、「現在も私設秘書として安倍事務所に勤務している疑いがある」と、「しんぶん赤旗」日曜版(4月4日号)が報じたのだ。
冒頭のシーンは3月29日、同紙が山口県下関市の安倍事務所でとらえたものだ。同紙は表舞台から姿を消した配川氏の姿を激写し、事務所に入る瞬間の写真を紙面に掲載した。
さらに7枚のスクープ写真を歩いて来た順番に組み合わせ、連続コマ送り動画としてツイッター上にアップした。動画には「『桜』で辞職の安倍前首相秘書 しれっと復職」という字幕が入っている。
日曜版編集部は、こう説明する。
「複数のニュースソースから『配川氏が今も事務所で働いている』『今は常勤ではなく非常勤のような形』『地元の会合では公設秘書から私設秘書になりましたと言っている』などという情報を得て、事務所前で張り込んだところ、撮れたというのが経緯です。つけていたバッジが何かは不明です。動画は30秒ほどの短いものですがすでに9万回以上も再生されており、反響は相当なものです」
配川氏が公設秘書を辞職したのは「桜を見る会」前夜祭の問題がきっかけだ。「桜を見る会」の前日、都内のホテルで開かれた夕食会の費用を、安倍氏側が補てんしていたのではないかという疑惑が持ち上がった。東京地検特捜部は昨年12月24日、2016〜19年分の後援会の収支報告書に夕食会をめぐる3022万円を記載しなかった政治資金規正法違反(不記載)の罪で、後援会代表の配川氏を略式起訴。東京簡裁は罰金100万円を命じ、配川氏も即日納付した。特捜部は秘書らと共に告発された安倍氏は不起訴(嫌疑不十分)とした。
疑惑の渦中、追及を受けた安倍氏は、国会や記者会見などで秘書が独断でやったという趣旨の弁明に終始。「今回、こうしたことが起こり、本人も反省の上、公設秘書を辞職したところであります」と、配川氏の公設秘書の辞職で幕引きを図った。
あれから3カ月以上が経過した。配川氏と面識があり、安倍夫妻の結婚のキューピット役を務めた元山口新聞東京支局長の濱岡博司氏はこう話す。
「配川さんはもともと、山口県西部の秋芳町の出身で、晋ちゃんの父親の安倍晋太郎元外相の後援会青年部にも入っていたみたいだね。晋太郎さんが亡くなり、秘書として頭角をあらわしていった」
「桜を見る会」の疑惑で秘書を辞職した一連の経緯については、こう見る。
「誰を招待するかなど、相当部分を晋ちゃんと昭恵さんが決めていたと思いますよ。何でもこの2人が指図していたからね。配川さんは安倍事務所で秘書として長いことメシを食わしてもらった恩義があるから、ドロをかぶったんでしょう。配川さんにとっては、安倍事務所に出入りしていれば、これからもメシが食えるんじゃないかな」(濱岡氏)
配川氏の名前は、おととしの参院選をめぐる大規模買収事件で、河井案里元参院議員が公職選挙法違反(買収)などの罪に問われ、当選無効となった事件でも浮上した。
しんぶん赤旗日曜版では、案里氏の夫で、公選法違反の罪で公判中の元法相・河井克行被告のアカウント名と思われる「あらいぐま」のLINEのやりとりを入手。2021年1月31日号で報じた。
このLINEの文面には、
「安倍事務所 配川秘書より架電。(2019年)5月13日月曜、14日火曜に広島入りします。5人で入ります」
「今朝、安倍総理大臣の秘書さんたちが本部事務所に到着した瞬間に、スタッフ全員が表に出て拍手で迎えるようにと、〇さんから皆に指示させてください」
などとある。
「編集部が情報公開請求し、安倍氏が代表を務める自民党山口県第4選挙区支部の政治資金収支報告書に添付された領収書の写しも入手しました。その領収書から、19年5月13日から翌日まで、広島市内のホテルに5人が宿泊し、5部屋分の宿泊費を支払ったことがわかります。これはLINEのやりとりとも一致します」(前出・しんぶん赤旗日曜版編集部)
配川氏は安倍氏の指示で、案里氏の応援に広島にかけつけ、役割を果たしたのだろうか。
安倍氏は昨年8月、健康問題を理由に7年8カ月余り続いた首相の座を退いたが、その後は健康が回復してきたことが伝えられ、地元の会合などにも顔を見せている。
今も、配川氏が地元事務所に出入りしているのはなぜなのか。
「配川さんは会計処理を担当する金庫番だから、彼がいないとわからないことがいっぱいある。公設秘書を辞めたからって、急に引き継げるものでもない。特に、秋までに衆院選挙を控えているので、配川さんがいないと、裏でいろんな地方議員らが動いてくれるように指南できないらしい。だから、そう簡単に配川さんを外せないという事情があるのでしょう」(政界関係者)
安倍事務所に質問すると、文書で回答した。
「配川氏は現在も私設秘書として働いているのか」という質問に対しては、
「ご質問の秘書は退職し、共産党機関紙に書かれているとされる『復職』した事実はありません」
2019年の参院選で、河井案里氏の応援に安倍事務所から5人が派遣され、その中の1人に配川氏がいた、というしんぶん赤旗日曜版(21年1月31日号)の記事についての質問には、
「残念ながらご質問の記事は見ていません」
という回答だった。
(AERA dot.編集部・上田耕司)
関連記事
<赤旗がスクープ!>「桜」で辞職の安倍前首相秘書 しれっと復職
http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/902.html
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK280掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK280掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。