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飲みに行かないように我慢しても“努力協力金”は出やしない 井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/287065
2021/03/27 日刊ゲンダイ
笑うしかないな。東京都が感染防止のために「コロナ対策リーダーの登録」という、子どもの国みたいな制度を作ったとか。飲食店の店長か店員からリーダーを決め、マスクをしない客や大声で話す客に注意する制度だと。リーダーは東京都に申し込み、動画を見てテストも受け、合格したら都からシールを発行してもらい、その店だけが「協力金4万円」をもらえるのだと。誰がこんなアホなことを考えたんだ。リーダーもヘチマもないだろ、店員が客にお願いしますと言えば済むだろうが。守らない客はお代は取らないで帰したらいいんだ。お代は東京都に後から請求だ。客がぐずぐず言って暴れたら、都のコロナ相談室に電話だろ。そんなサービスもないのか。宣言解除したところでマスク大声禁止法はないし、客から罰金は取れないし。それでこんな制度か。東京はいちいちめんどくさいな。
それにしてもだ。時短閉店が8時から9時までになって、協力金が2万減らされて4万円って、この愚策も、東京の役人はいつの時代の何の帳簿を見て決めたのか。一人で切り盛りする飲み屋のオバちゃんは「もっと何カ月も続いてほしいわ」とコロナバブルで喜んでいるが、東京都から時短「命令」で狙い撃ちされたレストランチェーン店が「ふざけんな」と裁判を起こすのも当然だろ。なんで店の規模に応じて配らないのか。チェーン店の裁判以前に問題だ。ドイツやフランス、世界を見倣ったらどうだ。日本の政府も役所も能無しだらけだな。
我らは飲食業じゃないが、なるべく店に飲みに行かないように我慢努力して、社会に協力していても“努力協力金”は出やしない。ふざけるなって? ふざけてない。不公平だからアタマにきてるんだ。これが20代の頃なら、仲間らとジグザグデモに繰り出していただろう。
気晴らしに明日、岐阜市にある「岐阜CINEX」というミニシアターで「無頼」が上映中なので、GoToトークショーに行くつもりだ。岐阜新聞営業局の計らいでお招きにあずかった。やくざたちの生きざまを通して逆照射されるもう一つの昭和史だ。我らが映画のコンビニと呼んでるメジャーシネコンチェーンからは、あまりに生臭く今の時代に合わないと敬遠されたヤクザ物だ。3年前の猛暑の中、岐阜県内の多治見や可児、中津川の街々でロケを敢行した。抗争で車ごと殴り込むシーンや銀行に糞尿をまき散らしたりと騒がしい撮影ばかりだったけど、ヤクザ映画を差別しないで温かくご協力してくださった町の皆さんに、じっくり仕上がりを味わってもらえたら本望だ。
「無頼」は世間から何と言われようが、この先まだまだ各地順次公開中だ。また、東京でも凱旋上映してほしいものだ。全国のミニシアターさま、どうぞ、上映ブッキングをお願い致します。どこへなりと監督本人共々、馳せ参じますんで、ぜひご一報下さればと。
■映画「無頼」絶賛公開中! 詳細はHP
井筒和幸 映画監督
1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。
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