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※2021年3月18日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年3月18日 日刊ゲンダイ2面
【満天下に晒された国民愚弄】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) March 19, 2021
武田ゴロツキ大臣 それでも居座り居直るのか
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/xDf3QU3UqR
※文字起こし
疑惑を持たれている組織が自らを調査する。
泥棒が泥棒を調べるようなもので、全く期待できないと言わざるを得ないのではないか。菅首相の長男が勤務する放送関連会社「東北新社」や「NTT」から総務省幹部が高額な接待を受けていた問題で、同省が立ち上げ、17日に初会合が行われた第三者検証委員会(情報通信行政検証委員会=座長・吉野弦太弁護士)のことだ。
元検察官の吉野氏のほか、放送政策の専門家や企業経営者ら計4人で構成。今後、放送法の外資規制に違反していたにもかかわらず、衛星放送事業が認定され、さらに違法状態のまま事業が子会社に引き継がれた「東北新社」や、政務三役経験者に接待を繰り返していた「NTT」などに対して資料提出を求めるほか、辞職した谷脇康彦前総務審議官や山田真貴子前内閣広報官を含む総務省職員への聞き取りを実施。一連の接待が許認可や政策決定に影響したのかどうかについて検証する――という。
「厳しく徹底的に検証していきたい」「行政の公平性と透明性を高めるため、おじけず、忖度せず、徹底的に検証していく」
会合終了後の会見で、吉野座長はこう言っていたが、「透明性を高めて徹底的に調べる」のであれば、検証委会合を公開にするのはもちろん、職員の聞き取り調査の中身もつまびらかに公表するべきだろう。議事概要を公表するらしいが、議事概要では、事務局が自分たちに都合いいように手を加えかねない。このままだと、“お手盛り調査”になるのは目に見えているではないか。
文春砲でNTT社長との会食がバレた武田
そして何よりも問題なのが、検証委を設置した同省トップである武田大臣が疑惑の渦中のど真ん中にいることだろう。
武田は11日の参院予算委で、NTT側との会食の有無を問われると、「個別の事案に答えるのは控える。
国民の疑念を招くような会食や会合に応じたことはない」と答弁。共産党議員が重ねて「なぜ、大臣はNTTとの会食があったかどうかの事実だけでも明言できないのでしょうか」と問いただしても、「私は国民の皆さんから疑念を招くような会食や会合に応じたことはございません」と怒鳴るように答えるばかりだった。
以降、衆参両予算委の質疑でも、武田はこの答弁を繰り返していたのだが、そうしたら、18日発売の「週刊文春」(3月25日号)は、接待問題で参考人招致されたNTTの澤田純社長と武田が昨年11月に都内の日本料理店で会食していたとスッパ抜いたのだ。
疑念を招くような会食や会合でなければ素直に明かせばいいだけ。それを澤田社長とそろって国会質疑でダンマリを貫いていたのだから、この時の2人の会食は、よっぽど「国民が疑念を招く」会食だったのだろう。
会食の時期は、NTTがNTTドコモの完全子会社化を進めていた頃だ。野党は、NTT側が接待を重ねていた理由として、ドコモの完全子会社化を認めてもらう代わりに、菅首相がブチ上げた携帯電話料金の引き下げに応じたのではないかと追及しているが、あながち的外れの指摘とも言えないのではないか。
政治評論家の小林吉弥氏がこう言う。
「『行政が歪められた』という決定的な証拠が出てこないため、武田大臣も政府、与党も何とかなるとタカをくくっているのでしょうが、それにしてもあまりに酷すぎる状況です。答弁を聞いていると、国会議員も官僚も劣化したどころではありません。今の政権は評価に値しないレベルと言っていいでしょう」
私利私欲まみれの政治家と忖度官僚では国も国民も滅ぶ |
文春の報道が事実であれば、接待問題で武田自身も真っ先に検証委の調査を受けるべき対象なのは言うまでもない。そんな政治不信を増大させた男の下に検証委が設置され、揚げ句、初会合の場で「徹底的に検証していただきたい」などと他人事のように言っているのだから、まるでマンガだ。
徹底的に検証されるべきは他ならぬ武田自身であり、一体、どの面下げて言っているのか。
そもそも武田には接待問題が発覚した当初から、真相を解明しようとする姿勢が全く感じられなかった。衆院予算委で、野党議員が「東北新社」の外資規制違反をめぐる問題を尋ねても、検証委の設置を理由に真正面から答えず、はぐらかしを続けていたからだ。
おそらく武田が検証委を立ち上げた目的は「真相を解明して国民の疑念に答える」ためではない。問題のほとぼりが冷めて幕引きとなるまでの「時間稼ぎ」の手段に過ぎないのだろう。というのも、検証をするにしても、検証委が調査手順や確認する項目を選定するだけでも相当の時間がかかるからだ。
報告を求める職員は、予定しているだけでも通信や放送を担当している部署の課長級以上のポスト経験者ら144人に上る。報告をもとにさらなる聞き取りや裏付けの確認作業をするだけでも数カ月間は費やすだろうし、「内部告発」のようなケースが出てきた場合は検証作業をより慎重に進める必要が出てくる。そうなればいつ、報告書がまとまるかのメドさえ立たない。ということは、その間は野党が追及しても、武田ら関係者が「検証中」を理由に答えない姿は容易に想像がつく。「民間人」を口実にして参考人招致を避けるため、真相究明の鍵を握るとされる谷脇前総務審議官の辞職をあっさり認めたのと同じ考えだ。
大臣も官僚もとにかく噓をついてやり過ごす
ゴロツキ大臣が「何が悪いんだ」と居直り、政務三役、幹部職員らが総汚染されていると言っても過言ではない総務省。国民を愚弄するにもホドがあるが、おそらく「逃げ切れる」と思っているのではないか。
「東北新社」の中島信也社長が外資規制違反について総務省に報告したと明かしたにもかかわらず、名指しされた同省の鈴木信也電波部長が「記憶にない」と突っぱねていた姿勢からは、そんな本音が透けて見えたが、それにしても国会はいつから嘘がまかり通る場になったのか。
大臣も官僚も答弁に困ったら、とにかく嘘をつく。その場をなんとかゴマカし、やり過ごすことしか考えていない。質問をはぐらかし、一貫性のない無関係な答弁をダラダラと繰り返す。国権の最高機関である国会で、こんな学級崩壊状態が繰り返されれば、マトモな政治など期待できるはずもない。
「桜を見る会」の前夜祭問題で、計118回も国会で虚偽答弁していた安倍前首相の罪はつくづく重いが、その安倍嘘八百政権を「継承」したのが今の菅政権だ。
菅は接待問題の中心で腐臭を漂わせている総務省を天領にのし上がり、自分の意に従わない官僚を更迭する恐怖人事で、忖度官僚を量産してきた。
菅は「最初は官僚の人っていうか役所は抵抗する。しかし、ある程度、あきらめてしまうと今度は協力態勢になる」とも言っていたが、これは自分の出世しか興味がない忖度官僚にとってはある意味、やりやすいに違いない。国民全体の奉仕者ではなく権力者に奉仕してさえいれば身分もカネも安泰だからだ。
政治アナリストの伊藤惇夫氏はこう言う。
「官僚がすぐにバレるような嘘を国会で平気でつくようになったのは安倍政権が内閣人事局を設置し、人事権を握ってからです。それまでの官僚は省益を考えて答弁していたのですが、官邸官僚という言葉が出てきたように、常に政府、官邸の顔色をうかがい、政権にとってマイナスになることは言わず、嘘も平気でつくようになりました。安倍前首相も国会で嘘をついていましたが、上が上なら下もということでしょう。行政は分かりませんが、政・官の関係が歪められたのは間違いないでしょう」
私利私欲まみれの政治家と忖度官僚ばかりでは国も国民も滅ぶのは言うまでもない。接待問題の「文春砲」の発端は志ある官僚の“抵抗”なのか、それとも内部の権力闘争からなのかは定かではないものの、いずれにしても安倍・菅政権の実態を満天下にさらしたことは間違いない。
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