http://www.asyura2.com/21/senkyo279/msg/506.html
Tweet |
※2021年3月6日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年3月6日 日刊ゲンダイ2面
【嘘つき常習犯には証人喚問以外なし】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) March 7, 2021
お里が知れるというものだ
菅首相 天領は腐臭塗れ
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/CVVvs2hRuJ
※文字起こし
総務省の違法接待問題は底なしなんじゃないか。菅首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」に繰り返しゴチになっていただけでなく、NTTグループからも頻繁に高額接待を受けていたことが発覚。許認可権限を握る利害関係者とのズブズブの関係が浮き彫りである。菅の看板政策「携帯電話料金値下げ」を推進するキーマンと呼ばれ、渦中にある事務方ナンバー2の谷脇康彦総務審議官が連日国会に呼ばれているが、そのツラの皮の厚さにはア然だ。国家公務員倫理規程違反が問われた東北新社をめぐる国会審議では、「国家公務員倫理法に抵触する恐れがある会食をした事実はない」と平然とウソ。NTT問題が発覚すると、「通信事業者と会食することは他にもあった。その部分も含め抵触があったかなかったか、大臣官房において改めて精査している」と逃げ回る。恐怖人事で霞が関を掌握した菅に見込まれ、と最側近に数えられるわけだ。
「おいしかったか記憶にない」
NTT側からの接待について追及された5日の参院予算委員会での質疑でも、谷脇氏はのらりくらり。「週刊文春」(3月11日号)によると、NTTの澤田社長らから昨年7月と2018年9月に計3回、単価17万円超もゴチになっている。会場はいずれもNTTのグループ会社が運営する麻布十番の会員制レストランで、豪華フルコースと共に超高級ワインや最高級大吟醸が振る舞われたという。立憲民主党の白眞勲議員からただされた谷脇氏は、「具体的なメニュー表、金額などもなかったと思う。全体額がどのくらいだったのかもその時点では認識しておらず、会食への参加分として応分の負担をした」とスッとぼけたが、NTT側のホームかつ接待目的の会食の席にメニューがペタペタ張られているわけがない。
高級店ならなおさらなのに、谷脇氏が支払ったとされる「会費」は5000円。「食事、飲み物をいただいた記憶はあるが、おいしかったのかどうか等々、記憶がございません」という答弁はもはやマンガだ。
澤田社長との会食は、官房長官だった菅が携帯電話料金について「4割程度下げる余地がある」とブチ上げた直後という絶妙な時期。市場シェアが減少傾向にあるNTTドコモにとっては、経営を直撃する最大の関心事だ。共産党の山添拓議員から「どんな会話をしたのか」と問われた谷脇氏は、「課長時代から携帯電話料金の値下げについて取り組んできた。携帯電話について競争促進が必要であるという自説を述べたと考える」と胸を張り、「携帯電話の話をすること自体は否定されるものではない。透明な(行政)手続きで、恣意性があるものはなかったというふうに私は固く信じている」と持論を展開したが、誰もうのみにはしないだろう。
札付きのゴチ官僚にも呆れるが、総務省の問題は首相の長男こそが疑惑の本丸だ。
東北新社の放送法違反を見逃した前内閣広報官 |
5日の国会審議では東北新社をめぐる新たな疑惑も浮上。東北新社が17年1月に高精細のBS4K放送の認定を受けた後、放送法の外資規制に違反していたにもかかわらず、総務省が認定を取り消さなかったことが判明した。
放送法は地上波やBS放送などを行う事業者に対し外国の個人・法人などの出資比率を20%未満とする外資規制を定めている。公共性の高い電波の利用は国民の利益が優先されるためだ。東北新社は16年10月に申請し、17年1月に認定を受けたが、有価証券報告書によれば17年3月末時点の外資比率は21・23%。明らかに違反していたのに認定は取り消されず、1秒も放送しないまま17年10月に完全子会社の「東北新社メディアサービス」に事業を承継した。この問題を指摘した立憲民主の小西洋之議員が「決裁した最高責任者は誰ですか」と問いただすと、吉田博史情報流通行政局長は「この決裁の最上位は、当時の情報流通行政局の山田真貴子局長です」と答弁。委員会室から「ほら〜っ」とどよめきが起こった。総務審議官時代に東北新社から7万円超の接待を受け、結果的に辞職に追い込まれた前内閣広報官だ。総務審議官当時にNTTからもゴチになったと報じられている。
BS4K放送の申請や認定が絡んだ16〜17年に、総務省幹部が東北新社から接待されたのは6件。そのうち、申請直前の16年8月の会食には菅の長男が同席していた。小西から「首相の長男が働いている会社だから、放送サービスを続けさせるために脱法を認めたのではないか」と迫られた菅は、「具体的なことはわからないが、ルールに基づいて厳正に対処すべきだと思います」と他人事のようだったが、菅の天領で長男の介在によって行政が歪められた疑いがいよいよ濃厚になってきた。
立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)は言う。
「総務省の違法接待問題は、安倍政権が抱えたモリカケ桜疑惑と全く同じ。本質は最高権力者による犯罪行為と言っていい。菅首相は東北新社の創業者らから500万円もの献金を受け取っていた点で、安倍前首相よりも露骨です。首相が直接関与できない代わりに長男や官僚を身代わりに立て、総務行政を意のままに動かしてきた構図が透けて見える。総務省幹部の接待漬けも大問題ですが、国家を私物化する権力犯罪としてとらえなければ見誤ります」
NTT社長の国会招致でガス抜き |
野党が求める長男やNTTの澤田社長らの参考人招致を与党は拒否してきたが、ここにきて一変。澤田社長については国会招致を認める方向で調整に入った。政府が約3割出資するNTTは取締役の選任などで総務相の認可を受けることから「民間企業」とは言えず、長男は「民間人」だという理屈だが、NTTトップをスケープゴートにし、ガス抜きしようとの意図がミエミエだ。総務大臣秘書官まで務め、首相の長男であることを隠さない人物が果たして純粋な民間人と言えるのか。ダブルスタンダードもいいところだが、そうまでして東北新社への追及をかわそうとするのは、これ以上つつかれたくない恥部があるからか。菅の天領は腐臭塗れ。お里が知れるというものだ。
「ウソをつけない状況をつくらなければ、官僚はこの先ものらりくらりとトボけ続け、逃げおおせかねない。国権の最高機関である国会は国政調査権を駆使し、菅首相の長男をはじめとする接待問題の関係者に対して虚偽答弁をすれば偽証罪に問われる証人喚問を行わなければ、真相究明には近づけないのではないか」(金子勝氏=前出)
ほじればまだまだ出てくる高額接待とその裏側の深い闇。それを白日の下にさらすためにも、ウソつき常習犯には証人喚問以外なしだ。
週明け8日の参院予算委集中審議に先立ち、総務省は与野党に対しNTT問題をめぐる調査の中間報告をする予定。武田総務相は「可能な限り対象職員を広げて徹底的に調査するよう指示した」とし、接待を認めた谷脇氏と巻口英司国際戦略局長の2人に限定せずに会食の有無を調べる方針を示しているが、果たしてどうなるか。またお手盛りなんじゃないか。元東京地検特捜部副部長の若狭勝弁護士はこう言う。
「霞が関の内部調査は平たく言えばいい加減です。発覚した事実は追認するものの、新事実はまず出てこない。調査対象が自ら口を割ることはなく、言わないことは山ほどある。どうしたって限界があります。刑法の贈収賄罪は行政が歪められていなくても、歪められる恐れがあれば犯罪が成立する。事業者とズブズブの関係にあるのではないかと国民の疑念を招いた点でいっても、悪質性が高いと言えます」
疑惑の本丸をかばうような国民愚弄の身内調査のバカバカしさと謝罪の噴飯。茶番を終わらせられるかどうかは、野党の手にかかっている。
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK279掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 政治・選挙・NHK279掲示板 次へ 前へ
★阿修羅♪ http://www.asyura2.com/
since 1995
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。