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※2021年3月2日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年3月2日 日刊ゲンダイ2面
【官僚は法を犯すかパージされるかの二者択一】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) March 2, 2021
疫病神のような首相の後に死屍累々
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/fw2NYSEzmD
※文字起こし
飲み会は絶対に断らないけれども、国権の最高機関である国会の招致は平気でドタキャンする。
菅義偉首相の長男、正剛氏が勤める放送関連会社「東北新社」から、総務審議官当時の2019年11月に約7万4000円の高級和牛ステーキや海鮮料理の飲食接待を受けていた山田真貴子内閣広報官(60)が1日、辞職した。事実上の引責とみられる。
山田氏は2月28日に体調不良を訴え、「2週間程度の入院加療を要する」と診断を受けて入院し、杉田官房副長官に辞意を伝えたという。
菅は1日の衆院予算委で、「やむを得ないと判断した」などと答弁していたが、冗談ではない。
「都市再生機構(UR)」の土地売却を巡って違法献金が発覚した甘利明元経済再生担当相は「睡眠障害」、鶏卵大手「アキタフーズ」から現金を受け取って在宅起訴された吉川貴盛元農林水産相は「慢性心不全」、2019年の参院選をめぐる買収事件で有罪判決を受け、議員辞職した河井案里元参院議員は「適応障害」……。所属議員の不祥事が発覚するたび、病気治療を理由に本人を雲隠れさせ、その場をやり過ごしてごまかすのが自民党の“お家芸”とはいえ、今回も、トカゲのしっぽ切りのような形で山田氏を辞任させて幕引きとはいかないのは言うまでもない。
菅長男の接待を断ることは、官僚を辞めること
「職務を続けていく中で、自分の身を顧みてできる限り自らを改善していきたい。辞表をお渡ししようとした事実はない」
5日前の衆院予算委で、山田氏は辞職の意向を問われた際にこう答えていた。それが一転し、参考人として出席する予定だった予算委当日の朝に、「入院します。辞めます」というのだから不誠実極まりない対応だ。これでは「自らを改善」には程遠い。「職場放棄」と指摘されてもやむを得ないだろう。
旧郵政省(現総務省)出身で、安倍政権の首相秘書官に女性として初起用された後、総務省の情報流通行政局長、総務審議官などを歴任。退職後の昨年9月の菅政権発足に伴い、内閣広報官に抜擢された山田氏。霞が関官僚の間では、「記憶力が抜群によく、堅実な仕事ぶり」が評価されていたらしいが、そうであれば、自身のどういう行動が国家公務員の倫理規程に触れるのかは、理解していたはず。ましてや、飲食相手が利害関係者であり、高額接待を受ける状況となれば、なおさらだ。
それなのに、なぜ、贈収賄罪の疑念も抱かれかねないような接待現場にノコノコと出掛けて行ったのか。相手に勧められるがまま高級料理に舌鼓を打ち、ゴッツァンしたのは論外として、断れなかった理由は明らかだ。
会食した相手の中に菅長男がいたからで、権力欲に憑かれ、人事権を振りかざして傍若無人にふるまう菅の存在に忖度したからではないのか。
元外務省国際情報局長の孫崎享氏がこう言う。
「総務省は菅首相が総務大臣だった時から強権人事だったことを理解している。課長以下の職員であれば、仮に菅政権の方針に逆らって処分されてもやり直しがききますが、局長以上は逆らえば終わりで、おそらく天下り先も用意されない。接待を断ることは、官僚を辞めるに等しいわけで、菅政権は国民全体の奉仕者である公務員を好き勝手に使っていると言っていいでしょう」
政治権力の私物化に官僚機構が振り回されている |
「私どもは選挙で選ばれているから、何をやるという方向を決定したのに、反対するのであれば、異動してもらう」
菅は昨年9月の自民党総裁選の最中に出演した民放番組でこう言い放っていた。1月下旬の朝日新聞の報道によると、総務省OBの一人は記者の取材に対し、<法的な人事権を持つのに、官僚が決めることを菅さんは『政治家を馬鹿にしている』と感じていたのだろう。菅さんは自分を軽視する官僚は徹底的に許さなかった>と振り返り、別の同省元幹部は、受信料の2割値下げに抵抗したNHKの姿勢に理解を示した担当課長を更迭した際、菅が<興奮を隠せない様子で『課長を飛ばしたよ、飛ばしてやったよ』と言った>と明かしていた。
なるほど、東北新社の接待問題で更迭された総務省幹部についても、加藤官房長官は会見で「通常の人事異動」と涼しい顔で説明していた。つまり、菅政権にとって、幹部官僚の「更迭」は「普通の人事」ということで、恐ろしい話ではないか。
「最初は官僚の人っていうか役所は抵抗する。しかし、ある程度、あきらめてしまうと今度は協力態勢になる」
菅は昨秋のネット番組でも自信たっぷりにこう言っていたが、つくづく、こんな「パワハラ・サディスト」の勘違い男が首相で威張りくさって無理難題を押し付けているのだから最悪だ。霞が関官僚は覚悟を決めて「法を犯すか」、正論を主張して「パージされるのか」の二者択一の選択しかない。忖度官僚ばかりになるわけだ。
官僚接待よりも闇が深い文化功労者選出疑惑
官僚を強権人事で支配し、国民には自助を訴える一方、近親者には甘く、「ネポティズム(縁故主義)」と揶揄されている菅政権。「週刊ポスト」(小学館・3月12日号)は<官僚接待問題より根深い『国家に寄生する菅ファミリー』の重大問題>と題した、ノンフィクション作家の森功氏のスクープ記事を掲載。記事では、「GoToイート」の受託事業者である大手グルメサイト「ぐるなび」の会長で、菅が横浜市議時代から付き合いのある滝久雄氏が文化功労者に選出された経緯をめぐり、菅や長男が務める「東北新社」が関わった疑いを報じているのだが、事実であれば許し難い話だろう。まさに行政の私物化そのものだ。
1日の衆院予算委で、立憲民主党の枝野代表は山田氏の辞任を取り上げ、「(首相が)先週の段階で辞めてくださいとお願いすべきではなかったか」とただしていたが、山田氏は菅にとって“身内”同然だから切れるはずがない。マトモな官僚は切り捨てられ、取り巻きやゴマすりばかりを重用して好き勝手する。これでは行政が歪められるどころかグダグダになるのも当然。菅官邸が「崩壊」などと報じられるのも自業自得というものだ。
<官邸内の暗がりの中に、落ち武者のような菅義偉総理の姿が、白く淡いライトを浴びて、ぼうっと浮き上がる>
<そして菅は、チラチラ左右に目を泳がせながら幽鬼のように笑う>
<暗い、暗すぎるよ 菅総理>と題した「週刊現代」(講談社・2月20日号)の記事の描写じゃないが、今や菅は「疫病神」と言っていい。この先も菅が首相に居座る限り、その嘘と詭弁のつじつま合わせに四苦八苦し、倒れる官僚が相次ぐのも時間の問題。死屍累々の状況となるのだ。これを防ぐ方法はたった一つ。菅が首相はもちろん、国会議員を辞めることだ。
衆院事務局に30年余り勤めた元参院議員の平野貞夫氏はこう言う。
「安倍・菅政権という恐るべき政治の劣化が今、如実に出てきている。それは身内や取り巻きだけを重視して利権をむさぼる。政治権力の私物化です。国民全体のための政治という視点が欠落しているから、新型コロナ対策をみても後手後手ばかり。ようやくワクチン接種が始まったが、それは『とにかく東京五輪を開催したい。そうすれば総選挙で勝てる』という本音が透けて見える。すべてが自己中心的な政治姿勢に官僚機構は振り回されているのです」
安倍・菅政治に国民は鉄槌を下す時じゃないのか。
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