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行政の話もせず何10万円も払って一緒に飲むバカはいない 井筒和幸の「怒怒哀楽」劇場
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/285732
2021/02/27 日刊ゲンダイ
いじましい、いやらしい性根の腐った役人の見本だ、総務省の処分された幹部官僚どもは。「官邸権力」に自分の出世や人事を握られているだけでヘーコラフーコラするため、霞が関に日参してきたんだ。
接待した放送業者の元官房長官の息子から逃げるわけにいかず、(多分、その息子が飲みの席に人質でいなくても接待は受けたんだろうが)その揚げ句、みじめな処分という人生のオチがついたわけだ。一晩の会食で7万4000円もおごってもらった元審議官の女もいた。総務だから誰様も何様もありだ。オレなんか1人で7万も飲み食いしたことは一度もないな。10年前の夏に、大阪で1人3万円の鱧のしゃぶしゃぶ鍋ぐらいか。まあいいや、オレの奇特な思い出話と比べたくないわ。ヤツらの方は既得権益だ。どこの何省だろうが官僚どもへ小ざかしい業者の裏接待は続いてきた。しかも、その女、前アベ総理の秘書官だったんだ。だから偉かったんだ。偉いからシャンパンでも開けてもらったんだな。業者側もこの審議官には媚びへつらっておこうという肚だったのか。この女史は「放送業界の話はあったかも知れないが、行政を歪める不適切な働きかけはなかった」と居直ったとか。どいつもこいつも言い訳には頭が回らないバカ者だ。
行政の話をしないで何十万円も払って一緒に飲むバカはいないぞ。結婚披露宴じゃないんだ。おまけに、ムジナのような顔をしたあの首相は「息子とは別人格ですから」と、まるで勘当して縁まで切ったようなしらじらしいことを言うのにも呆れ返った。
保身しか考えない官僚などロクなもんじゃない。まあ、我ら映画屋はめったに会わない人種だし、おまえらどうにでもなりやがれ、だが。1998年の銀行と大蔵省や日銀の官僚たちのノーパンしゃぶしゃぶ接待事件まで思い出したぞ。それはただの贈収賄汚職だったが、逮捕者や自殺者まで出て騒ぎになったもんだ。女子の股ぐらを見ながら、しゃぶしゃぶ肉を食らう悪趣味には笑うしかなかったが、強欲の成れの果て、世紀末的事件だった。でも、霞が関の住人たちは明日は我が身かと下を向いて笑っていたヤツらが多かったんじゃないのか。
当時は官僚が自分の権力権限を乱発乱用する時代だったが、今のやつらは哀れなものだ。官邸になびいて好かれるようにするのに精いっぱいの、キン玉の抜かれた宦官もどきばかり。官僚は大臣に仕えて、集めた税金の使い方を算段して仕分けるのが仕事だ。それが「支配機構の権限」だ。もともと、我ら納税者はそれを信用しないが任せているだけだ。業者たちは御利益にあやかりたいと、しゃぶしゃぶや会食をして任せているのだ。
官僚の接待漬けは総務省だけではなく、これは氷山の一角だろう。今にいじましいヤツらがもっと見つかるかもだ。
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井筒和幸 映画監督
1952年12月13日、奈良県出身。県立奈良高校在学中から映画製作を始める。75年にピンク映画で監督デビューを果たし、「岸和田少年愚連隊」(96年)と「パッチギ!」(04年)では「ブルーリボン最優秀作品賞」を受賞。歯に衣着せぬ物言いがバラエティ番組でも人気を博し、現在は週刊誌やラジオでご意見番としても活躍中。
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